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テクノロジー

自動走行車の実現に対する米国での大きな問題は法律 55

ストーリー by hylom
日本も似たような感じか 部門より
taraiok 曰く、

2011年以来、Googleは自動走行車の研究を行っている。テスラ・モーターズも2023年までには完全自動運転の実用化を目指している。しかし、なぜテスラのイーロン・マスクは、自動走行車の実用化に9年も待たなければならないと考えているのだろうか。その理由は技術的なことや経済的な面だけでなく、アメリカが法律面で自動走行車を受け入れる用意ができていないためであるという(The Motley FoolSlashdot)。

アメリカの交通システムをめぐる法的な枠組みは信じられないほど複雑だ。運輸省は公式ガイダンスを提供するだけであり、実質的には州単位で交通ルールが異なる。テキサス州やアリゾナ州、ニューハンプシャー州、ウィスコンシン州などのようにGoogleの自動走行車の実験を受け入れない州も多い。

テスラやGoogleのような自動走行車推進派たちは、自動走行車が交通事故を減らすほどに安全であり、かつ環境に良いことを実証し、法律を決める機関などを説得していく必要がある。約10年という時間はこの問題を解決するのに必要な時間であるという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 法律が整備されて、実現しないといけない項目と水準が確定しないと、技術的にどこまで頑張らないといけないかが不明で製品化できなくて詰む。

    • by Anonymous Coward

      似たような話は航空業界で経験済みだから、折り合いを付けつつ上手いことやってくんじゃないかと期待したい。

  • 米国を含む連邦国家は連邦法と地域法(米国なら州法)、との分担関係で、兎に角複雑なのが通常状態。

    旧ソ連では連邦内を単純に統一する為に連邦政府が独裁する形式を用いていた。今は崩壊して色々問題噴出中。
    現代的なEUの場合は、連邦法が適用範囲を狭める等の裁量を委ねる形態で地域法との整合性を取ってる。

    米合衆国も、国家全体の問題以外は州法を優先する様な形態。
    で、連邦政府が支配出来る「国家全体の問題」の範囲を巡って、常時政治闘争が行われてるのが実情。

    だから、別に自動運転車の固有の問題じゃないんだよね。

    ま、「州法が優先する」部分を重視すれば、州単位で自動運転車の運行を(比較的容易に)進められる。
    が、「連邦政府管轄の道路はどうする?」と云う、こちらは「自動運転車の固有の問題」があるんで、更に複雑化してる部分も在るけどね。

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    • by Anonymous Coward

      「お前アメリカの何知ってんねん」
      と言える風潮を作っていきたい

      • by Anonymous Coward

        「変なとこあるなら、具体的に言えばいいじゃん」
        という風潮を作っていきたい

        • by Anonymous Coward

          「ある事柄に後付けでテキトーな話をでっち上げる経済アナリスト」
          のような風潮を打開していきたい

          • by Anonymous Coward

            「そうだな」の一言で理解と感謝を表す習慣はすでにあったと思いたい

  • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 8時27分 (#2703572)

    Googleカー関連でさんざんみかけたあの論調は何だったのか

    • by Anonymous Coward

      日本じゃ公道での実地試験も難しそうという点では間違ってないんじゃないかと。
      ただアメリカさんとはいえ、だれでもみんなが乗れるように法整備するのはこれぐらいかかるでしょう。

      • by Anonymous Coward

        法律云々よりも、事故が起こったときの責任は誰がとるのか、
        一番大きな問題じゃないですかね。

        • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 9時28分 (#2703595)

          それ法律云々じゃないの?

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            過失がなければ責任は決められない。
            法律が決めるのは、自動運転車が行動を走っても良いかどうか、走って良いのであればどういう要件を満たせば良いのかという所までくらいでしょう。

            責任は民事で過失を争うしかないでしょう。

            • 民事で過失を争うのも、既存の民法だけとは限りませんよ。
              新法によって、誰が責任を負うのか、誰が立証するのか、などを規律することは可能でしょう。

              例えば──

              製品の欠陥によって使用者に損害が生じ、製造者に賠償を求めるというときに、
              民法であれば、製造者に過失があったことを使用者が立証するところ、
              この立証を不要とするのが、製造物責任法 [e-gov.go.jp]。

              プロバイダーが提供する通信によって、ある者に損害が生じたというときに、
              民法であれば、プロバイダーに過失があればその者に対し賠償責任を負うところ、
              所定の場合には賠償責任を負わないとするのが、プロバイダ責任制限法(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律 [e-gov.go.jp])。

              ある者らが締結した契約によって、一方の過失によってもう一方に与えた損害は賠償しないとする合意があるというときに、
              民法であれば、契約としての拘束力があるところ、
              事業者の消費者に対する所定の免責条項は無効とするのが、消費者契約法 [e-gov.go.jp]。

              親コメント
            • by Anonymous Coward

              アメリカじゃ、車で人をひき殺しても民事で金を払うだけで済むのか?

              • by Anonymous Coward

                済む、と法改正をすれば済む。

                有名なところでは、アメリカの法律の場合、飛行機のパイロットが事故を起こしても、
                事故の状況を正確に証言すれば免責になって刑事訴訟はされない。

                機種毎の特性やそれらが特殊な天候下で引き起こす事象など、未知の部分が多かったので。
                旅客機という新しいテクノロジを迅速に社会に浸透させることを考えると、
                責任追及より、後の事故を減らす事を目的に設定した方がみんなのためになると考えられた。

                パイロットが操縦ミスの責任を追及されることを恐れて口を紡んでしまったり、
                自分が悪くないように脚色して説明したりすると原因究明

              • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 11時51分 (#2703672)

                事故調査の証言が法廷の証拠に採用されないことと混同してるな。
                航空機の事故調査は事実確認が優先されるので、偽証されないように司法とは切り離されてる。
                検察は検察で自力で証拠を集めなさいというだけのことで、免責されるわけじゃない。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                例えば、自動運転車と事故を起こしても刑事民事とも責任を一切負わない(自動運転車の管理者が全ての責任を負う)、といったところから始めるのがいいですね

          • by Anonymous Coward

            法律論も大きいでしょうけど、「第四の権力」が話を単純化した上に大仰に騒ぎ立てて、
            どんな事故でも行政の責任にすると思うんです。

    • by Anonymous Coward

      ちゅーか、「法律が大きな問題」って今始めて気づいた人いるのかと。

      • by Anonymous Coward

        俺もこれだね。
        実用化するための前提になる技術問題が山積みであまり実用化する際の諸問題は考えてなかったが
        少し真剣に考えてみたらたくさんありますよ~って人が現れたってことじゃないかと。
        陰謀論的には、最初からわかってたけど妨害されないように隠していて
        実現化が盛り上がってきたところでようやく知らせたという考えもあるかもしれないけど。

        • by Anonymous Coward

          今頃気づくくらい、普段は法律が技術発展の邪魔をしていない証拠ともいえる。

          • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 12時45分 (#2703701)

            それは違うな。邪魔してないなら問題が今さらでることはない。
            新たに法律が追加されたのでないのだから、問題は最初からあったのだけど表だって議論されてなかっただけ。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            今さら気付くほど技術者が法律というものに無頓着、もしくは無知と言うだけかも。

    • by Anonymous Coward

      法律がトップダウンで決まらず、
      州毎にあるアメリカならではの話でしょう。
      特定の州だけ走れる法律なら出来るけど
      自動車の場合それじゃ意味が無いと。

      日本だと法律自体ができない。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 9時42分 (#2703603)

    自動走行が実現したとき、輸送関連企業が導入にメリットを感じるのだろうけど、そのとき、組合が壁になるように思う。特にアメリカでは。そして、個人レベルでの自動走行車の購入は、それほど進まないだろうともおもう。なにしろオレがオレがの国民性なので、はたして、自由アクセルを踏んだりハンドルをきったりすることを放棄するとは思えないのだが。
    法律との整合もそうだが、むしろ、その先の需要を確保しておく為のプロパガンダやロビー活動(例えば組合潰し)などに推進派がどう動くのかに興味があったりする。あと、国家安全保障上の問題をふりかざして国家機関が自動走行にアクセスできるよう要求を出すかもしれないとか。

    • by Anonymous Coward

      自動運転が認可されたら、全米のトラック運転手が大量失業するのは確定的に明らかですからね。
      アメリカのトラック運転手組合ってとんでもなく巨大な政治力があったと思いますので、その辺がどう折り合いをつけるかは見ものです。

      自動車発明直後のイギリスで、馬車組合の圧力により自動車バスの運行を規制する
      「自動車バスを運転するときは、前に旗を持った先導歩行者が居ないと運行禁止」
      みたいな法律ができちゃうかも?

      • by Anonymous Coward

        そこは事故起こった場合、その場に人が居合わせないと対応が不可能なんだから、
        無人運行禁止とかすれば雇用は守られる。
        複数台で隊列を組んで運行することになるだろうから、
        隊列内に管理者1名って運用になるだろうからトータルの人は減るかもしれないけど、
        新たに自動運転貨物車運行管理責任者一種のような新たな国家資格が生まれて、
        現地で積荷の積み下ろし必要な作業員を適宜充当って感じになるんじゃないかな?

        • by digoh (17917) on 2014年10月31日 11時02分 (#2703642) 日記

          >隊列内に管理者1名って運用になるだろうからトータルの人は減るかもしれないけど、
          そこはやっぱり「パイロット1名、交代要員1名、彼らに別々の食事を用意する添乗員1名」ということにしましょう。
          「お荷物の中に自動医療機械の方はいらっしゃいませんか!?」

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            私はEMH、緊急用医療ホログラムだ
            緊急事態の概要を述べよ

            • by Anonymous Coward

              コンピュータ、緊急指令ホログラムを起動

      • by Anonymous Coward

        アメリカで始める必要はないんだと思う。中南米の小国とか、どっかの都市国家がモデルケースに選ばれるんじゃないかな。

    • by Anonymous Coward

      そこらへんを絡めた・・・・「続・続・激突!」映画化決定!

    • by Anonymous Coward

      一方、車社会を維持していくためには必須の技術とも考えられている。
      なにしろ、運転出来ないと、社会に参加する方法が大きく損なわれるので。

      怪我や精神的な不調で車の運転が出来なくなると、その治療のために病院へ通うことすら出来なくなって困窮するとか。

      事故などの責任は許可を与えた政府が持つ形で、運転が不可能な人に対して
      特別に自動運転車の利用許可を与える社会福祉政策ぐらいから普及をスタートさせるという方法もあり得る。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 11時12分 (#2703648)

    こっちも整備しないと一般ユーザーが買えない。

    • by Anonymous Coward

      そうかな?納得はいかないかもしれないけど、現在ある保険でも十分カバーできるでしょ。
      自動運転特約(主体は自然人)や自動運転車向け(主体はAIもしくはメーカー)などは作られるかもしれませんが、
      無かったとしても主たる同乗者を運転手とみなすならばそのまま使えます。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 11時21分 (#2703655)

    Googleなどは、自動運転車が手動運転車に混じって運用できるようにシステムを開発、テストしているが
    逆に、人間のドライバーは自動運転車と混じって運転することを訓練していない点を把握するべきだろう。
    まずは固定路線を運行する自動運転車を用意(私道の高速道路などが良いだろう)して、自動運転車となら
    事故って死んでも文句のない人がその道路に乗り入れるということから始めればよいだろう。

  • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 12時56分 (#2703709)

    つまんない事故や事件の責任をおっ被せる下っ端を挟み込むスペースが見つかんない問題。
    本格運用までにどうやってシステム中に配線代わりの下っ端を(低コストに)組み込めるか

  • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 15時29分 (#2703805)

    公道での実地試験は展開中
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0900Z_Z01C13A1PE8000/ [nikkei.com]
    http://www.continental-corporation.com/www/pressportal_jp_jp/themes/pr... [continenta...ration.com]

    で、国土交通省は2020年代初頭を目指してロードマップ作成中らしい。
    http://bizgate.nikkei.co.jp/smartcity/technology/001530.html [nikkei.co.jp]
    http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/autopilot/ [mlit.go.jp]

    • by Anonymous Coward

      そろそろ、「日本企業に高性能な自動運転車を開発されると困る人達」がネガティブキャンペーンを始めるだろうね

  • by Anonymous Coward on 2014年10月31日 20時27分 (#2704025)

    日本では早くて100年くらいか。生きているうちに公道で走っているのを見るのは絶望的だな。

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