
ジェームズ・ワトソン氏、自身が受賞したノーベル賞のメダルを競売に出す 66
ストーリー by hylom
誰が落札するのだろうか 部門より
誰が落札するのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞したジェームズ・ワトソン氏が、ノーベル賞受賞メダルをオークションに出品するという(CNN.co.jp)。
収益の一部は研究機関に寄付される予定。ワトソン氏は2007年に「黒人は遺伝的に劣っている」という旨の発言を行い問題となったが、この発言の影響で氏が困窮しているのではないかという話もある。
買い手がつくかはともかく..... (スコア:1)
本人がなくなった後、遺族がオークションに出して稼いだりする可能性もあるわけで、
自分が生きているうちに使ってしまうのも、べつに問題ないと思いますけどねぇ....
せっかくもらったんだから。(^_^;
高っ (スコア:0)
> 落札予想価格は最高で350万ドル
少なくとも億単位ですか…。
自分だったら受賞した次の日に売ってますね。
希少性 (スコア:0)
次に出品されるメダルの価値はこれの10分の1未満になるでしょう。
もってけドロボーになる前に早く受賞しないと…
Re: (スコア:0)
ワトソンはロザリンド・フランクリンの業績を不当に奪って自著で貶めた罪がある。二重螺旋を解明したのが彼の手柄ではない以上、彼がノーベル賞にさほど愛着を感じていないとしても不思議ではないね。研究を盗んだ段階でノーベル賞が視野に入っていたわけでもないだろうし。
Re: (スコア:0)
少なくとも二重螺旋を彼女が実証的に発見してたのは動かし難い事実の様で。 何一つ実験もせず、データをパズルしたのが此の二人。 勿論、名声慾に駆られノーベル賞視野での所業。 だからこそ、ロザリンド・フランクリンは目の前のX線画像を解釈も出来ずに見過した素人の如く著書で痛罵されねば成らなかった訳で、何せ死人に口無しで、彼女のデータも同時にノーベル賞を獲ったアカハラ上司が押さえてたからね。
Re:高っ (スコア:4, 興味深い)
それは言い過ぎだろう。
ワトソンとクリックが、フランクリンの未発表データを盗み見たのは事実。
それがなければ、二重らせん構造を思いつくのは遅れただろう、
もしかしたらフランクリンが先に二重らせん構造へたどり着いたかもしれない、というのも、おそらく正しい。
ワトソンが自著でフランクリンをバカにして描写しているのも事実。
(フランクリンだけでなく、ワトソン自身以外の全登場人物が馬鹿にされている)
だが一方で、フランクリンが二重らせん構造に到達する前に、ワトソンとクリックが二重らせん構造に到達し、論文発表を行ったのも事実。
二重らせん構造の発見は、間違いなく彼らの業績である。
フランクリンは、ワトソン・クリックよりも詳細なデータと経験を持ちながらも、残念ながら二重らせん構造にたどり着けなかった。
回り道をしていて、時間が足りなかった。
データを取るのはテクニシャンでもできる。
研究者を研究者たらしめるのは、いかに解釈し、演繹し、合理的な理論を組み上げ、それを発表するか、だ。
例えば、RNAと鋳型DNAを対合させた際にループ状の構造ができる現象は、多くの実験者によって観測されていた。
しかし、ほとんどの実験者は、「RNAと鋳型DNAに対合できない領域があるからループができる」、
すなわち、「RNAは、転写後に一部が切り出されている」という、スプライシングの理論にはたどり着けなかった。
それにたどり着いた科学者のみが、「スプライシングの発見者」として称賛される。
Re:高っ (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re: (スコア:0)
なるほど、業績よりも人間性の問題なんですね。
Re: (スコア:0)
受賞時にはフランクリンは既に亡くなっていたのでそもそも受賞資格がなかったのだからわざわざ貶めるようなことを言う必要はまったくなかったはずなんですよね。言わんでいいことを言う困った性格の人なんではないかと。
Re: (スコア:0)
とかく表立って他人をバカにしたがるというのは、強烈な劣等感の裏返しだと思うのだが、
ノーベル賞を取るような人物でも劣等感をもっているなんてことがあるものなのか。
Re: (スコア:0)
科学者なら「自分が他人よりスゲー」とアピールするのも仕事のうち。
劣等感由来という決めつけは良くない。
Re:高っ (スコア:1)
自分の優秀性をアピールすることと、他人をけなすことは別の話ですよ。
Re: (スコア:0)
科学者なら「自分が他人よりスゲー」とアピールするのも仕事のうち。
それは初耳だな。誰が言ってるの?
Re: (スコア:0)
>データをパズルしたのが此の二人。
たぶん「A-TもしくG-Cの組み合わせで塩基対の空間的な構造が同じになる」のことを言ってるんだと思うけど、
これって二重螺旋なら自明というわけじゃないでしょ。
だから重要な発見はあったわけで、やっぱり最後のピースを埋めたのはワトソンとクリックの二人ということでいいんじゃないの。
A-T、G-Cの組み合わせの話は遺伝のメカニズムを説明するのに必須だけど、二重螺旋は違うと思うんだよな(シンボリックだけど…)。
フィーバス・レヴィーンの「テトラヌクレオチド仮説」 (スコア:2)
>A-T、G-Cの組み合わせの話は遺伝のメカニズムを説明するのに必須だけど、二重螺旋は違うと思うんだよな(シンボリックだけど…)。
たとえば
[A-T G=C][A-T G=C][A-T G=C][A-T G=C][A-T G=C][A-T G=C][A-T G=C]....
みたいに、
「DNAって単純なパターンの繰り返し(の鎖状構造?)でできてるんじゃね?」
という仮説を出してた人もいるんですよ。
#ぐぐったらフィーバス・レヴィーンの「テトラヌクレオチド仮説」かな。
#たしかこの人はDNA研究で様々な業績を残した偉大な研究者なのに、
#この誤った仮説を提唱したがために嘲笑され、過小評価されることが多いんだとか。
#DNAの歴史を学ぶと必ず出てくる有名人だったと思う。
その時点ではこれが複雑な情報を保持することが可能なんて夢にも思わないし、
そう思わない限りは遺伝子の担い手であるという発想もでてこない。
そもそもDNAが複雑な構造を持つ高分子で、遺伝子の代名詞だなんて、後世の人間だから思えることだよね?
Re: (スコア:0)
>ワトソンとクリックが、フランクリンの未発表データを盗み見たのは事実
この未発表データってX線結晶解析で撮影した写真のことじゃないかな?
あれから「(断面が)円らしい」ということは分かっても、それだけから即「二重螺旋」にたどり着けるとは限らないのでは。
さらにその二重螺旋構造を調べていくと、二種類の塩基対について、任意の向きと順序で保持することが
可能だということも分かるし、それは即ちDNAが「デジタル記憶素子」として使えると言うことを意味する。
DNAは「ロープ」や「鎖」だとばかり思っていた
そもそも我々は本当にホモサピエンスの子孫なのか? (スコア:0)
旧人と交雑したと言う説もありますし、最近そんな気がしています。
それが純粋なホモサピエンスに対する違和感に繋がってるとか。
優れてる、劣ってると言う発言は個人の感情の発露だと思いますが、
Re: (スコア:0)
よくわからないけど、我々のことをホモサピエンスと呼んでいるのではないのですか?
我々はホモサピエンスの子孫ではないかもしれない、という疑問は、定義からしてそもそもおかしいのでは?
そうすると、言いたいことは、現代のホモサピエンスが形成される過程で、旧人との交雑があった(かもしれない)、ということなのでは?
ただ、それと人種とがどういう関係にあるのかは分かりませんが。
ワレワレハホントウニジンルイノシソンナノカ? (スコア:1)
よくわからないけど、#2720642 さんはヒトならざるもの(例えば宇宙人)の子孫ということじゃないかな。
Re: (スコア:0)
もしかすると我々がバッフクランと呼ぶ星を地球と呼んでいるのかもしれません
Re: (スコア:0)
交雑種だからこそ環境耐性が強く、其れが優占種と成れた原因の一つじゃね? 純粋純系なホモサピエンスなんてアフリカ発生当時のごく一時期だったろうし。 我々は優占種と成った現在から、勝ち馬と成った競走馬を褒め上げる競馬'評論家'の愚で判断するの慎む可きと思うがね。
科学者らしからぬ (スコア:0)
黒人が劣っている証拠が、「黒人従業員の雇用者であれば、容易にそれを納得できるだろう」かよ。随分と直観的だな。
その程度の根拠で良いなら、もっと他の事柄も色々と理由がつく。
例えば、
昆虫は宇宙から来た。根拠は、「誰でも昆虫をみれば、容易にそれを納得できるだろう」
宇宙は地球を中心に回っている。根拠は、「誰でも夜空をみれば、容易にそれを納得できるだろう」
Re:科学者らしからぬ (スコア:2)
白人は優れている。どんなに他の白人が劣っていようとも、私が白人である以上白人は優れている。
とでも言っておけば問題は少なかったかもしれません。
Re: (スコア:0)
反差別主義者によるレッテル貼は宗教。
反論するならレッテル貼ではなく科学的に黒人は劣っていないと証明すべきだった。
Re:科学者らしからぬ (スコア:2, すばらしい洞察)
元コメは「黒人従業員の雇用者であれば、容易にそれを納得できるだろう」だけでは黒人が劣っているという主張の論拠として弱すぎる、このような弱い論拠でものを話すというのは科学者としてどうかと言ってるだけで、現実に黒人が劣っているかどうかについては何も言っていませんね。だから黒人が劣っていないという証明をここで行う必要もまったくない。出直してきなさい。
Re:科学者らしからぬ (スコア:1)
根拠の提示は主張をする側の義務ですよ。それは文系理系にかかわらず。
対立仮説は「黒人が劣っているかどうかは明らかではない」で十分です。
Re: (スコア:0)
元コメだけど、「黒人が劣ってる」証拠うんぬんと書いてしまったけど、ワトソン氏が言って問題となってるのは「黒人が遺伝的に劣ってる」かどうかですよね。
みんな気がついてるとは思うけど、なんか変な方向に行ってるような。
Re:科学者らしからぬ (スコア:1)
元コメだけど、「黒人が劣ってる」証拠うんぬんと書いてしまったけど、ワトソン氏が言って問題となってるのは「黒人が遺伝的に劣ってる」かどうかですよね。
みんな気がついてるとは思うけど、なんか変な方向に行ってるような。
エイブラハム・リンカーンは黒人奴隷の解放を企図したけどそれは「能力が平等なのに地位が低いのは不当」だからじゃないんだよね。
「たとえ黒人の能力が人種的に低くても、能力が低いゆえに差別されるべきではない」ってことなんだな。
リンカーンは言う「もし人種的に劣っているから奴隷制を肯定するのならば、我々白人種よりも優れた人種に出会ったら我々は奴隷にならねばならないことになる」
Re: (スコア:0)
そうなんだよね。
この世にあふれている言説のほとんどは低レベル。
レッテル貼りとか、感覚とか、みんなそう言ってるとか、
Re: (スコア:0)
その主張が正しくないとするならその理論を否定するだけで成り立つ。
この場合、差別主義者の主張が非論理的であることを明確に示しているので反論として成立しています。
これをレッテル貼りと考えるのは理論的におかしいですよ。
Re: (スコア:0)
いいえ、気のせいか、事実であるかは検証すべきです。
何の根拠もないから気のせいだと何の根拠もなく批判する姿勢もまた非科学的と言える。
Re:科学者らしからぬ (スコア:1)
「気のせいだ」はどっから出てきたの? あなたの脳内?
Re: (スコア:0)
白人が黒人よりも優勢だから、生物進化論的に優れているってことでは?それだけのことじゃないかしら?
Re:科学者らしからぬ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
遺伝子の話なら黒人が優勢だぞ
Re: (スコア:0)
「銃・病原菌・鉄」でも読みなされ。
Re: (スコア:0)
黒人経営者に雇われている被用者の意見も聞いてあげればあ?とは思った。
で、実際のところはどうだったんでしょうね? (スコア:0)
日本の例でいくと学歴社会なんてのはそういうものの最たるものだと思いますが
Re: (スコア:0)
統計的に,
脳の体積は アジア系>白人>黒人 の順
男性器の長さは アジア系<白人<黒人 の順
というのは良く知られています.でも,これは個性の延長であって,有利不利という話では無いと思います
Re:で、実際のところはどうだったんでしょうね? (スコア:2)
「黒人」は分散が大きいのでは?
ピグミーもディンカ族も黒人なわけで、そんなんの平均が意味あるとは思えないです。
Re:で、実際のところはどうだったんでしょうね? (スコア:1)
そうなんですよね。
黒人と一言で言ってしまいますがアフリカ大陸の内部の多様性の方がその他の人類全ての多様性より大きいですから。
北東アフリカに存在したホモサピエンスの一部がアフリカを離れた [nih.gov]ので、離れなかったホモサピエンスもいるアフリカの方が多様で、事実東アフリカと西アフリカでは体格も顔も全く異なりますし、オリンピックでも地域ごとに競技の得手不得手があります。
知能に関連する遺伝子もおそらく存在するでしょうから、民族ごとに遺伝的に知能に有意差があるという科学的な結果が得られることはあるかもしれません。
仮にそうでも、おそらくアフリカ人全体を調べれば、非アフリカ人よりも知能が高い民族も低い民族もいるという結果になるでしょう。
それを一緒くたにしてしまったかつてのワトソン氏の発言は非科学的だと思います。
Re: (スコア:0)
ピグミーやディンカ族の方の統計をお持ちで?
Re: (スコア:0)
偏見に基づくものではないと示せる客観的なデータとともに公表すればいい。
それはそうと学歴のような後天的な要素は、この手の論争にはならいんじゃない? (生まれによって学歴に差がつくとかの話題なら、たまに見かけますが)
Re: (スコア:0)
そんなのは能力に応じて公平に評価するシステムを確立して、
それでも遺伝的な差から来る偏りが大きすぎて問題になってから
心配すればいいんじゃないですかねー。
Re: (スコア:0)
学歴と知能と社会的地位の因果関係について原因と結果の順列組み合わせを考えると6とおりの理論が発生します。どれが正しいとするかはその人のポジション次第か。
「カネに窮した」はおかしい (スコア:0)
ブログ記事のタイトルは「カネに窮した」と刺激的だけど、
オークションで得た収益で、英国のポップアート画家ホックニーの作品を購入したり、
母校のシカゴ大学や、ケンブリッジ大学の研究機関に寄付したいという。
という記述と明らかに食い違っている。
ワトソン氏は米コールド・スプリング・ハーバー研究所会長職からの引退に追い込まれ、
支援企業も離れていった。その後、講演会のお呼びはまったくかからなくなった。ワトソン氏は
「あの発言で社会的に抹殺されてしまった」と英紙フィナンシャル・タイムズに嘆いている。
講演料がスゴいはずだから収入はガクリと減ったはずだが、やはり「カネに窮した」はおかしい。
Re:「カネに窮した」はおかしい (スコア:2)
お金に「窮した」は通常、生活に困るような状況、文脈で使われることが多いので、寄付のためのお金に「窮した」は、日本人的には寄付は余裕のある人がするものだから、ちょっとおかしな印象を受けますね。アメリカでは違うのでしょうか。
まあ、コールド・スプリング・ハーバー、ましてやその会長職ならそれなりの年金は出てるでしょうし、競馬やパチンコなどに狂ってない限り、生活するためのお金には窮してないはずです。
Re: (スコア:0)
生活を脅かすほど金が無いという窮したのでなく
ホックニーの作品を購入したり研究機関に寄付する金に窮したのだ
とすればよろしいかと
Re: (スコア:0)
落札予定額は250~350万ドル(3億円~4億円)なんだから、例え現在「カネに窮した」状態であったとしても
これから入るお金だけで十分に可能なことをするとしかいってないわけで。
これが月面旅行の足しにしますとでもいってるんだったら明らかに矛盾するだろうが。
Re: (スコア:0)
本音と建前というものがあるからね。