J・R・R・トールキンの未発表作品が刊行される 35
ストーリー by headless
新作 部門より
新作 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
今では映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの原作といったほうが通りが良いかもしれない名作「指輪物語」の作者、J・R・R・トールキンの未発表作品「Beren and Lúthien (ベレンとルシアン)」が刊行された(BBCニュースの記事)。
指輪物語に続くファンタジー世界を舞台にしたもので、「人間の男ベレンと不死のエルフ族の姫ルシアン」の物語だという。執筆されたのは第一次大戦後とのことで、トールキンの息子クリストファー・トールキン氏が編集したとのこと。
「Beren and Lúthien」は、「The Children of Húrin」の刊行10周年を記念して刊行されたとのことだ。
息子の仕事 (スコア:1)
シルマリルの物語 [wikipedia.org]の死後の出版の項目を読めば大体の事情が分かる。
トールキンの息子が遺された草稿を編集して出版していったのだが、
バージョン違いの草稿が膨大にあり、個別の作品及び他作品と共通する世界観について
完璧な一貫性を持たせるのは不可能だった。
作品を完成させるために他の作品を参考に息子が執筆した箇所もあるため、
彼はただの編集者でなく、共著者的立場である。
編集したトールキンの息子も90歳を超えている。
研究者なら草稿全ての平行世界に興味があるだろうけど、
トールキンの息子が関わったバージョンはこれで定まる。
Re:息子の仕事 (スコア:2)
神話やら歴史やら言語やらを一通り設定したため,
普通の物語ではあり得ないバカみたいな量の資料が残ったんだよね。
「ベレン」と「ルーシエン」だろ (スコア:1)
Re:「ベレン」と「ルーシエン」だろ (スコア:2)
どうなんだろ (スコア:0)
非常に「個人的な思い入れ」のある作品であるにもかかわらず出版してなかったものを、
出しちゃって良かったのかな。
まあ死んだ人間は文句言わないし、息子が良いって言うのなら良いのか。
Re:どうなんだろ (スコア:1)
出版社が嫌がったから出版できなかったんだろ
アングロサクソンが主人公なら即出せただろうけど
あからさまにケルト色が出てるから
アーサー王だってケルト人の神話がフランスでウケてたから
慌ててアングロサクソン版を出版したぐらいだから
ケルトの英雄がいつの間にやらアングロサクソンの王に!
日本だとわかりにくいけど
米英だとハリーポッターにも嫌な顔する大人が結構いるんだよね
日本で言えばウィリアムモリス経由で宮沢賢治にも地下水脈がつながってるんだよな
Re: (スコア:0)
おお、イーハトーブと中つ国がそこで繋がるのね。
Re: (スコア:0)
ベレン=クリストファーのパピールシアン=クリストファーのマミーだったりするのだなこれが。
Re: (スコア:0)
遺言で「死後50年は公表しないように」とか指定されていない限り、遺族の自由でしょう
Re: (スコア:0)
トールキンは1973年没なんであと6年か。
って。Wikipedia見たら遺言じゃないけど
> (わたしがその作品について心からの嫌悪している)ディズニー・スタジオ自身のものか、
> それに影響を受けたもの全てを拒否することを(中略)忠告しておいたほうがいいだろう
なんて言い残してるのな。
これは (スコア:0)
シルマリルリオンにも粗筋みたいな形では書かれてるが、それの本物(?)あつかいの物が出てくるならファンは誰しも気になるところ。
Re: (スコア:0)
なんか王女といわれると違和感があるんだよな。
とても有名な死んじゃったエルフってイメージが強くて
Re: (スコア:0)
不死なのに死んじゃうの?
Re:これは (スコア:1)
Re: (スコア:0)
ルシアンは人間とエルフの三つのつがいの一つで、ベレンと結婚したために死すべき定めを選んでベレンと添い遂げるか、それとも不死を選んでベレンと別れるかの選択を求められたのである。
Re: (スコア:0)
別れるってのは死別って意味かな。
Re: (スコア:0)
そういえば死なない(=繁殖の必要がない。っていうか繁殖したらそのうち地上を埋め尽くして詰む)のに結婚したり子孫がいたりするんだ…って程度のことはもちろんとっくの昔に考察され尽くしてるんだよね。
Re:これは (スコア:1)
# あと生きるのに飽きたら死んでいい(マンドスの館で休んでて良い)ことにはなってる
# なお館は無限に広い模様
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ドリアス王国はべレリアンド地方の初の国であり、全土を自分の領土と主張していたのだから、その王女であるルシアンは「シルマリルリオン」の登場人物の誰よりも王女と呼ばれる資格があるんだけどね。
Re: (スコア:0)
>それの本物(?)あつかいの物が出てくるならファンは誰しも気になるところ。
そりゃもうベレン差し置いて一番戦闘シーンが多くて目立ちますからね。
どう描写されてるか気になるに決まってるじゃないですか。
// そりゃフアン(Huan)だ
トールキンのエルフといえば (スコア:0)
長耳人間サイズの起源ですね。
既存の単語を流用したせいかホビットと違っていろいろな言い換えもされていないようだけど。
Re:トールキンのエルフといえば (スコア:2)
Re: (スコア:0)
言うほど長くないけどな。
よく見ないとわからない程度の長さでしかない。
Re: (スコア:0)
だからどちらかというと尖り耳。でも尖り耳自体は元々のエルフやフェアリーにもある特徴かも?
個人的に印象的なのはアーモンド形の目、だけどこれはトールキンの作品で出てたっけ。
Re: (スコア:0)
日本だと出渕(と遠因でファンタシースターのネイ)の影響がでかいが、海外のエルフもいつの間にか長耳になってたな。
昔見たD&D赤箱の挿絵でもエルフはとがり耳だったように記憶してるが、いつから長耳がデフォになったんだろう?
#そのうち海外でドワーフもロリっ子になるんだろうかねw
Re: (スコア:0)
華奢で長耳なイメージはロードス島戦記のディードの影響ですよね。
指輪物語とかD&Dのエルフはそんなに華奢じゃないし長耳でもないです。
Re:トールキンのエルフといえば (スコア:2)
ディードは人気あったもんなぁ
D&Dだとエルフのほうが背が高いんだっけ…
もうだいぶ忘れたなぁ
そういえばゼルダの伝説のリンクも耳とがってたような
http://degikamo.com/archives/1999 [degikamo.com]
ディードほど長くはないですが見ればわかるぐらいにはとがってますね
ロードスが1988年、ゼルダの初代が86年か…
Re: (スコア:0)
古典ローグライクであるAngbandでも、エルフも人間より魔術や弓術は優れているが格闘や体力は下という特色を与えられています。
ロードス島戦記の設定も、もっと昔の元ネタがあるのでは?
# 指輪物語より前のエルフはいたずら好きの小人みたいなイメージだったわけで・・・
Re: (スコア:0)
そもそもがD&Dのリプレイ→翻案小説(→小説を元にしたTRPG)という流れなので、
身体能力的にはD&D由来です(アレンジはあるけど)。
なおハイエルフは小説内設定であってリプレイ時はそんな設定はなし。
それはそれとして、「耳なが華奢エルフ」は出渕デザインによるものであり、そこから大きく広まった、という話。
(最初の耳ながエルフではないが、一番広く知られた耳ながエルフではある)
これは元ネタがあるなしというより「そういう姿が神秘カワイイと出渕センセが考えた」以上でも以下でもないと思う。
Re: (スコア:0)
行き過ぎた誇張の結果だろ。
文庫本やハードカバー本の挿絵のサイズだと大げさにかかないと普通の耳特別がつかない。
Re: (スコア:0)
昔の(一度絶滅寸前になる前の)TRPG界隈ってあからさまな萌え絵は嫌う傾向がなかったっけ。今では見る影もない(というかそういう意味では本当に絶滅した)けど。
# バブリーズ・リターンの挿絵はほんと衝撃だったのでAC
Re: (スコア:0)
それは時代が…萌え絵って初期はエロゲ(美少女泣きゲー含む)とイコールだったから、表立った存在ではなくアングラで恥ずかしくて隠すべき存在だったのだよ。
いつの間にかそういう底辺のイラスト傾向にオタクがみんな飼い慣らされちゃって、今じゃ一般向けですら萌え絵が幅を利かせているんだよなぁ。
萌え絵が好きってのはマイナーでひっそりした趣味だったのだが、今や末弥純のイラストにゃ見向きもしないからね。
時代は変わったねぇ。
著作権の保護期間は? (スコア:0)
没1973年だからまだまだ先だけど、ここスタートで計算されるのかな?
それとも刊行された今年スタート?
Re: (スコア:0)
クリストファーの手が入っているわけだから、80年後くらいまでだろう。
# 解析概論はどうなったんだっけ?