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Google

Googleのデジタル蔵書にフランスが待った

タレコミ by brake-handle
brake-handle 曰く、

ITmediaの記事によると、昨年末からGoogleが進めていたデジタル蔵書計画(/.-J記事)に対して、フランス国立図書館が蔵書に偏りが出る恐れがあると非難した(本家記事)。図書館責任者のジャン-ノエル・ジャヌネ氏は、Googleのやり方は将来の世代に対して米国の視点を押しつけ、それ以外の見方を持つ機会を奪うと述べている。具体的な問題例として、同氏は「米国が選んだ書籍によって書き直されたフランス革命など望まない。(中略)それはわれわれフランス人の見方ではない。」と反論している。その上で、同氏はEUに対してフランスやEUが主導するプロジェクトにより蔵書のデジタル化を進めることを求めている。

実際、当のデジタル蔵書計画に参加しているのは、アメリカとイギリスの大学および図書館のみ。今や検索エンジンの代名詞にもなったGoogleにとって、不完全なカバレージは思わぬ見落としにつながりかねない。フランス革命の書籍には疎いながら、フェアリーテールを趣味とする小生としては、Naomi LewisがHans Christian Andersen童話集の前書きに残した言葉

The tales are at their best when read just as they left Andersen's hand, not turned into films or plays. Good as these often are, they miss the vivid, personal telling - the unmistakable voice of the spellbinder.
(物語は、それがアンデルセンの書き終えたがままに読むのが最も輝かしいのである。映画や舞台ではそうはいかない。これらは頻繁に、作者だけが抱く鮮やかな語り - 言葉の魔術師たる作者でなければ発せられぬ声を見落としてしまうのである。)

をGoogleが真摯に受け止め、Googleの運営者が用いている言語や彼らの地域性に縛られることなく、より多くの視点を提供するよう努力することを願ってやまない。

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