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20103 submission
宇宙

H-2A 14号機打ち上げ 130

タレコミ by tsukasa_souya
tsukasa_souya 曰く、
本日、三菱重工業株式会社JAXA(宇宙航空研究開発機構)によるH-2A14号機の打ち上げが行われた。
ペイロードは超高速インターネット衛星WINDSで、愛称は「きずな」。
二本のマルチビームアンテナと、フェイズドアレイアンテナを使い高速なインターネット接続を実現する衛星。

当初は15日に打ち上げの予定が延期やカウントダウン中断の為、本日17:55にずれ込んだ。
    15日第二段ロケットの燃料充填に問題が発生
    15:30頃、16:20->16:55 強風の影響
    16:30頃、16:55->17:50 警戒水域への漁船侵入
    17:45頃、17:50->17:55 現在情報無し
本日の打ち上げウィンドウは16:20から17:55の間だったためウィンドウギリギリいっぱい使っての打ち上げとなった。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月24日 17時31分 (#1302711)
    業界を少しかすったことがあるので。

    中東からのTV中継の映像とかあるでしょ?
    アレ、通信衛星で送ったりするんです
    船に搭載しなきゃいけない通信施設もそうなんですが
    「64kbps」なんですよ
    机上でよければお調べください
    今となって、使用するには貧弱な環境なんです
    費用対効果も満足だとは言い切れません

    そういった用途にも十分使用に耐えうるんじゃないんですか?

    今回の通信衛星のスペックは設計当時としては正解ではあると思います
    日本に二隻しかない海底ケーブル施設船で
    日本をぐるぐるっとケーブルひっぱりまくってた以上に
    地上の光の普及速度があったというだけで

    「光一本分だからどうこう」って、
    短絡的すぎるんじゃないんすかね?w

    言いたいことのまとめ
    今回の衛星の用途は個人用途でエロ動画落とすためだけでは
    ないと思いますよw
  • by KENN (3839) on 2008年02月24日 9時49分 (#1302561) 日記

    昨夜のニュース(動画(WMV or RealPlayer)はこちらのリンクから [nhk.or.jp]。多分すぐリンク切れになります)で、種子島で現地取材していた記者が「光ファイバーなどのブロードバンド環境の普及により存在意義が薄れた」「受信設備に2000万以上かかる」「370億の開発費に見合う成果が挙げられるのか」と報道しています。

    • Re:NHKが「きずな」批判 (スコア:4, すばらしい洞察)

      by kanina (16615) on 2008年02月24日 10時21分 (#1302573) 日記
      光回線が使える場所だったら光回線使えばいいんだし、
      離島とか、光回線が来る望みが薄い場所でも高速通信ができるようになる、ってのがウリなのになぁ。
      NHKはわかってない。
      親コメント
      • Re:NHKが「きずな」批判 (スコア:4, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2008年02月24日 12時30分 (#1302626)
        離島などのブロードバンド環境が整えにくい場所で・・・って先に説明されてるのに、
        多くの世帯で光ファイバが普及してるから理由って酷すぎますね。
        地方ではまだ全然普及してないのに。
        コスト掛けすぎってのは分かりますが、それなら別の理由を出してもよかったんじゃないかと。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年02月24日 11時37分 (#1302608)
        私は、批判の方を支持するな。費用対効果が悪化してるのは事実だし。
        対策しなきゃならない場所がたくさんあるなら個別対応より一括対応のほうが安かろうが、そんなケースがどれだけあるのかと。
        具体的な数を想定して決めたのかどうかすら怪しいよ。
        親コメント
      • インターネットがより多くの地域で高速化すると云うことは NHK のコンテンツを侵害できる地域が広がるから否定的な主張なのでしょう ;-D
        デジタル放送の IP 再送信に使えばいいのに。 BS 使う予定みたいですけれど。

        OCN の「超高速インターネット衛星「きずな」 プロモーションムービー」をみるとマルチビームアンテナを利用して日本の外に降り注いでしまう衛星放送電波を減らすことにだって利用できそうに思えます。
        親コメント
    • Re:NHKが「きずな」批判 (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年02月24日 13時04分 (#1302632)
      >「370億の開発費に見合う成果が挙げられるのか」

      何千億円もかけて道路作りまくってるアホより有意義だと思う。
      親コメント
    • あのー、既に離島や本土でもNTTですら回線引くの嫌がっている僻地に対するメリットが十分にあるという話が出ているんですが

       最近、インドネシアに在住していて一時帰国してきた友人と話しましたけど、現地と日本などの外国を往復して人々の「きずな」の実験に対する期待は過剰過ぎるんじゃないかというくらいに大きいですよ。

      インドネシアの場合は最低通信量分前払いの完全従量制で、しかも国内幹線からジャカルタに一度集中してから海底ケーブルでシンガポールに行って、やっと他の国に回線がつながっているらしいので(オーストラリアとは歴史的に仲が悪いせいか、南の方でもオーストラリア方向の幹線経路がないらしい)回線も極めて細く、日本とメールのやりとりするにも仕事の書類をやりとりするにも平気で数時間はかかると言う状況のようで、

      自宅からは日本の下手なサイトに繋げないわ、ITunesでのお買い物の金額よりも回線代金の方がずっとかかる。
      相当我慢してるけど、日本円換算で一万円以上毎月インターネットに持っていかれる。昔のパソ通並にぼられてる。と散々ぼやかれました。
      (添付データの多い書類になると一晩とか半日とか平気でかかるそうな…アップ/ダウン共に100kbit/sec行けばいい方らしい)

      で、丁度店のテレビのニュースで「きずな」の事を振っていて、「アレ、きちんと成功してほしいんだよねー、仕事の通信も高速化できるし、少しはネットの選択肢が増えるかもしれないし…国営企業はぼったくるしメンテナンスやらないし(以下略)」と、向こうの通信格差での相当切実な想いを話されました。

      インドネシアでこの状況だからフィリピンやニューギニアやマレーシアはどうなのかと…マレーシアは都会と主要都市は課金を無視すればそこそこいいんでしょうけど。

      実際、日本のように(条件つく場合もあるけど)ネットの定額制が中心で、どこもかしこもリッチコンテンツな国は東アジアでは中国・韓国・台湾程度でして、「きずな」の目標としては最低でも北半球の東半分、なんとかニューギニアの南端やオーストラリアの西側あたりまでの東南アジアの島国の通信網の整備をきちんとさせるという事もあるんですが。

      …この手の高度な(事実上交換機内蔵してるという感じですし)民間向け通信衛星を開発・実験できる能力がある国がやるべき矜持というか、国際貢献と言うかそういう物はNHKの記者さんからもスレ元の人や賛同する人たちからも感じられないし、今も「陸の孤島」は多くある。

      ネットと新幹線網と高速道路網の発達で却って過疎化が加速している地域も少なくないことや海外の、せめて(NHKの国際放送と貧弱なインターネットでしか日本の今を知れない)同胞たちだけでももう少し考慮して費用対効果を考えるべきだと思いますけど。
      親コメント
    • Re:NHKが「きずな」批判 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年02月24日 12時29分 (#1302625)
      >「光ファイバーなどのブロードバンド環境の普及により存在意義が薄れた」
      そりゃ本土はそうだろうよ。
      マスコミの記者ってのは井の中の蛙なのか?
      親コメント
  • by KENN (3839) on 2008年02月24日 10時53分 (#1302587) 日記

    南日本新聞の記事 [373news.com]によれば、14号機には第2段エンジンとブースターの改良が盛り込まれているとのこと。

    # ちなみに燃料が漏れたのは第2段の姿勢制御装置(RCS)なので、改良とは無関係。

    宇宙開発委員会での報告資料(PDF) [www.jaxa.jp]によれると、改良内容は以下の通り。

    • 第2段エンジン(LE-5B-2):燃焼圧力の絶対値および変動幅の低減
      (=打ち上げ時に衛星が受ける振動が減少する)
    • ブースター(SRB-A3):ノズル形状を改良して薄肉化を図り、軽量化する
      (ただし今回採用されたのはノズルの形状のみで、薄肉化は行われていない)
  • 144度には Superbird C [superbird.co.jp]や
    それ以外も「泊めて」あるので運用周波数、偏波、変調方式などにも寄りますけど
    地上局側のアンテナの調整が厳しいでしょうね。

    http://i-space.jaxa.jp/satellite/WINDS.html [i-space.jaxa.jp]の一部抜粋

    軌道Location 静止衛星軌道東経143度(暫定)143゚E(tentative)
    重量Weight ドライ:約 2,450kg [打上げ時4,850kg]ミッション重量:約 990kg
    2,500kg (dry weight) [4,850kg(lift off)] 990kg (mission weight)
    発生電力Electric Power 約 5,200W(ミッション期間中最悪)以上
    姿勢制御Attitude Control 3軸安定Zero-momentum 3-Axis Cont
  • 最後の5分間 (スコア:3, 参考になる)

    by tsukasa_souya (26294) on 2008年02月24日 13時09分 (#1302634) 日記
    カウントダウンのホールド理由はやっぱり風だったそうです。

    宇宙作家クラブ掲示板 [sacj.org]より、記者会見内容から抜粋
    共同通信:今日の延期の理由は何か。
    川井:最後の5分前に延ばしたのは、風の状況が厳しかったことと、ランチウインドウがぎりぎりであったため。風が収まるのを待ったということ。
    河内山:漁船は波が高くレーダーで見つけにくく、航空機で発見し時間を延ばした。

    ・打ち上げ時公式発表
    曇り
    北西の風15.2m/s
    気温9.7℃
    --
    ヽ(・Д . )ノ
  • by chocopa (14067) on 2008年02月24日 15時18分 (#1302667)
    離島の多い海洋国家の防衛には、
    ぴったりなシステムじゃないでしょうか?

    米軍とかは通信を中継する鑑を用意しているそうですし、
    現実に帯域は逼迫しているようです。

    兵器システムとして相互連携はとても重要で、レーダー基地、艦船、航空機の
    リンクシステムそのものが高い価値を持っています。

    自衛隊はF-15やイージス艦などのリンクシステムは使えても、
    信頼面で格下の韓国では、F-15はイージス艦とは連携することが
    出来ない形で売られています。(何のためのイージス艦だか・・)

    話は戻って、地平線の向こうの無数の離島と広大な領海を、従来型の通信衛星や
    地平線を越えれるような波長の長い通信ではSM3(弾道弾迎撃ミサイル)を
    運用する時代にはちょっとキツイですよね。

    レーダー基地、艦船、航空機が碁のように布陣を張って連携して
    不審船や巡航ミサイルに対応するには通信も重要な兵站ですよね。
    この場合、艦船がハブになるのかな。
  • by Anonymous Coward on 2008年02月24日 22時03分 (#1302784)
    これって、あの「e-Japan構想」で出てきたものでしょ。
    「インパク」とかである意味有名になった(笑

    「予算が取れそうだから、とりあえずなんかデッチ上げろ。」
    国の金が出るところで仕事してた人なら
    一度は経験したことがあるのでは。

    「超高速インターネット衛星「きずな」~問われる用途(松浦 晋也)」
    なんでもいいからe-Japanの予算が取れる衛星を考えろ」 [yahoo.co.jp]
  • 計画立てた人が夢物語を語るのはいいのですが、
    みんなが普通に使ったら、いともたやすく回線容量パンクすると思いますけど。
    打ち上げたら最後、回線容量アップのための機材交換も出来ないのに。

    ということから考えても、ブロードバンドといいつつ、
    無制限にじゃんじゃんエロ動画をダウンロードできるような定額ではなくて、
    携帯HSDPAデータ通信の従量課金的な価格体系になるんじゃないかと妄想。
    「無医村での遠隔医療(棒読み)」とかにはいいでしょうが。

    あと、遅延はどうなんでしょうか。静止軌道なんでしょう?
    伝送路部分で数千mmセカンド単位で遅延しそうな予感なのですが・・・・・。
  • http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080218-OYT1T00383.htm [yomiuri.co.jp]

    前回は回収に手間取ったそうだが、今回は無事回収できたかな?
    風が強くて海が荒れていると、発見しても引き上げるのが大変そう。
    --
    I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
  • by kikki (30639) on 2008年02月24日 14時44分 (#1302651)
    マルチビームアンテナのターゲットは固定なんですよね。
    フェイズドアレイアンテナはターゲットを振れる感じなんでしょうか。
    どのくらいの角速度で追従できるんでしょ?
    太平洋上の豪華客船に高速通信を提供するぐらいはできるんでしょうか。
    利用者の人数は多いので、最大級のアンテナが必要でしょうが、
    そのクラスの船なら多少でかくて高くても問題なさそうです。
    飛行機は?全員使うことはないでしょうから、小さいアンテナで
    100人ぐらいが155Mbpsを共有。悪くはなさそうです。

    でも資料見ていると、その辺の移動体に関して書かれていない?ですね…
    • by multiplex (33585) on 2008年02月24日 14時59分 (#1302659)
      9本のビームでエリアカバーするらしいので、個々のビームでサポートしてる範囲なら
      移動してても差し支えはないんじゃないでしょうか、まさかメートル単位の精度で制御してるわけじゃないでしょうから。

      あとは端末側が移動にあわせて方角修正できるアンテナ積めば大丈夫と思う
      親コメント
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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