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kailas 曰く、
asahi.comによると1988年に動態復元されたD51 498号機がボイラーの空焚きで走行不能に陥っているようです。
自分も上越線を走るD51を見に行っていたりしていたので残念です。来年の2月には京葉線から内房線にかけて走るSL春さきどり号も計画されていたのですが、D51の復旧めどが立たないためイベント自体が中止になる見込みが高いそうです。
こういった貴重な車両の扱いには慎重になっていただきたいものです。何がともあれいち早い復旧を願っています。
古いモノの維持には人も必要 (スコア:5, 興味深い)
古株ですが、メーカーから保守部品が調達しにくくなったのと、
製造メーカー・JR共に旧型車両を運用できるノウハウを持つ
エンジニアが高齢となって現場を離れ、車両維持が困難になったとの事で
退役が決定したとか。
古い技術の継承は機械と共に人の技術継承がキモになるようです。
技術進歩のサイクルの早い今だと、今後こういう理由での退役や
運用トラブルが増えそうな気がします。
Re:古いモノの維持には人も必要 (スコア:5, 興味深い)
Re:古いモノの維持には人も必要 (スコア:1, すばらしい洞察)
喜んで技術を受け継ぐ人が沢山いそうに思うのですが、鉄な人は乗ったり
写真を撮ったりする事にしか喜びを見出さないのでしょうか?
Re:古いモノの維持には人も必要 (スコア:1, 興味深い)
現役のディーラ整備士はキャブを触ったことが無いほうが多いです。
ポイント点火式なんて、整備できる店でなく人を指名してお願いします。
すでに3輪車(サイドカー)は絶滅危惧種です。
# 自力で設計・製作できる人は、国内ではもう1桁しか残ってないはず。
Re: (スコア:0)
Re:古いモノの維持には人も必要 (スコア:3, すばらしい洞察)
その前に量販店でなく整備屋が廃業してるが。
Re: (スコア:0)
#正直、今辞めても再就職できる自信が無いAC
Re: (スコア:0)
個人の資金と余暇の労働力で成功した希有な例もありますが・・・
片上鉄道保存会 [www.ne.jp]
Re: D51 498号機 「空だき」により走行不能に (スコア:5, 参考になる)
2008/12/20∼21運行の「SL湯けむり号 [jr-sendai.com]」の牽引SLがD51からC11に変更になったのもこれなんですね (JR東日本仙台支社のプレスリリース [jr-sendai.com])。同様に、「SL春さきどり号」もこちらに変えて運行されるかもしれません。
電気機関車より蒸気機関車 (スコア:3, 興味深い)
なせばなるし、鋳物やロウ付けなのでなんとかなるでしょう。209系 [railf.jp]などのVVVFなんてなものは作れなくなるでしょうけど。
もっとも、石綿の課題 [jrtt.go.jp]とかは克服しないとなりません。完全に同じものは作り直せません。
Re:電気機関車より蒸気機関車 (スコア:3, 参考になる)
かつて戦時量産で造られたD52なんかも、ボイラーの欠陥が多くて爆発事故を繰り返したので、
戦後非破壊検査技術が使えるようになると共に検査されて、問題があるものは全部取り替えてます。
今回の8620の場合は、鉄道車両の一番の骨組みになる台枠から造り直してます。
だから実質的には、初代の部品の一部を使いまわしただけの、新規製造です。
ただ、今ではもう造る方法が分からない蒸気機関車の部品もあると聞いてます。
現代の技術で代替することもできないとかで。
それを壊してしまったら、もう直せないとか。
1980年代まで蒸気機関車の新規製造をしていた中国にならまだ技術があるのかもしれませんが。
Re:電気機関車より蒸気機関車 (スコア:1)
そーゆーサブシステムやサブルーチンなら、いっぱいあるぞw
# 人間は進歩なんかしていない
Re:電気機関車より蒸気機関車 (スコア:1, 興味深い)
損傷の程度にもよりますが、それで機能回復できるといいですね。
ただ、そもそも空焚きの原因として「水漏れの可能性がある」のですが、これが確認ミスや操作ミスならともかく缶体からの想定外の濾水が見られるようだとまずいことになるかもしれません。
>、石綿の課題とかは克服しないとなりません。完全に同じものは作り直せません。
完璧を求めればそのとうりですね。
要は産業遺産として実働保存するために走らせているのか、ただSLに乗りたい需要をこなすために走らせているのかで対応方法も分かれると思います。
後者の場合、観光資源として機関車ごと新規制作してしまう選択もあるでしょうね。
もっとも新規制作となると、既に失われた製造技術もあるので、加工用機材の復元から始める必要があるかもしけません。それはそれで産業史学的には面白いと思いますが。
>209系などのVVVFなんてなものは作れなくなるでしょうけど。
営団6000系VVVF改造車はメンテナンスコスト削減以外にオリジナルの半導体部品の入手困難がもとで生まれたと言われますね。本当のところはよくしらないのですが。
冗長化 (スコア:3, 興味深い)
静態保存機を復活させるよりは容易でしょう。
あるいは屋内静態保存されていて程度のよいモノをもう一機探してみるとか。
Re:冗長化 (スコア:2, 参考になる)
一年半後にはまた走ってくれるんだよね (スコア:2, 興味深い)
直しながらどんどん走らせてほしい。
まあゲンコツ級のポカだとは思うが。
Re:一年半後にはまた走ってくれるんだよね (スコア:5, すばらしい洞察)
ただ、三脚持って集合。そして人の迷惑顧みずに写真バシバシ撮ってるマニアさん達から害を受けた身としてはこういうのに集まる人達が減ってちょっとだけ安心。
フレームのもとか荒らしにされるかもしれんけど、ポカミスだけじゃなくてマニアさん達の行動で博物館行きにならない事を祈ります。
Re: (スコア:0)
空焚き回避策 (スコア:2, 興味深い)
今度修理するときに付けちゃうとか駄目?
機械っぽい部品(電子部品ではないという意味で)で実現出来そうなイメージですが….
もしかして意図的に空焚きする時ってあるのかな?
Re:空焚き回避策 (スコア:5, 参考になる)
ボイラーでは火を焚く部分の周りに、金属をはさんで沸かす対象の水が張られています。
そこの金属に融点の低い金属で作られた溶栓が組み込まれていて、
水位が低下してきて異常な高温になると溶けて、まだ残っていた水が火室の中に流れ込んで
火を消してしまう仕組みになっています。
しかし実際には溶栓が作動するほどの高温になると
既にかなりボイラーにダメージが及んでいることが多く、
時遅しということのようです。
今回も溶栓が作動したらしいということは聞いてます。
意図的に空焚きした例としては、極めて例外的ですが、
第2次大戦末期、イギリス軍に追われてビルマから撤収する日本軍が、
機関車を手っ取り早く可動不能にするために空焚きした例があると聞いてます。
単に壊しているだけですが。
Re:空焚き回避策 (スコア:2, おもしろおかしい)
って、プレートを貼っておくってのは?テプラでもいいけど。
#この程度で防げるヒューマンエラーは結構多い。特に弊社は。
Re:空焚き回避策 (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
(空の時は細かいシマシマだけど、満水の時は水が拡大レンズの役割をして太いシマシマになる)
Re: (スコア:0)
あんまりやりすぎると逆効果になるしさ
#教科書にアンダーライン引いたらラインだらけになって無意味になるとか
Re: (スコア:0)
そう簡単に“火”はコントロールできないかと
Re:空焚き回避策 (スコア:1)
ハイテク装備つけすぎて運転台が999みたいになっちゃったらアレだけど。
Re: (スコア:0)
どんな時に警報鳴らしてどういう対処をしましょうか?
過熱に対して警報?
どうやって冷やしましょう?
水が足りないとき?
どこで補給しましょう?
Re:空焚き回避策 (スコア:1)
ボイラーの低水位による事故の防止に関する技術上の指針 [jaish.gr.jp]にあるように、ちゃんとした水位検出器とそれによって作動する低水位警報装置を付けるべきだと思います。
石炭は機関助士が人力で投入するみたいなので、低水位燃焼遮断装置は要りませんね。低水位時に釜の蓋がロックされれば完璧でしょうか。
…いや、おっしゃりたいことは「蒸気機関車にそんなものがあるわけないだろう」ということだと思うのですが、こうした安全のための指針があるのに、古い物だからと言って何の対策もしない、というのは問題がある気がします。
Re: (スコア:0)
警報は普通に水量と温度でいいでしょう。
Re:空焚き回避策 (スコア:1)
機械的に鳴る相当にやかましいベルなどでないと、他の音にマスクされるのではないかと。
ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
絶滅危惧種 (スコア:2, 興味深い)
D51は、給水暖め装置を学生帽に見立てて、真っ黒な詰め襟を着ている硬派の男子学生というイメージを受けます。こんな学生も絶滅危惧種ですね。
一安心 (スコア:1, 興味深い)
なんとしてでも復活させて欲しい
そういやオリエント急行で客車牽引したのもこいつだっけ?
Re:一安心 (スコア:4, すばらしい洞察)
上野→大宮間、EF58-61(お召し)の前部補機としてでしたが、498号機にとっては復活後最初の仕事でした。
しかし、これらニュースを見ると技術の継承って大変なんだとつくづく思いますね。
蒸気機関車だって、たかだか30~40年ほど前までは現役で走っていたわけで、関連技術がこうも早く失われつつあるという事実に驚きます。
まぁ、もっと技術の進化の早いコの業界にいると、10年前どころか5年前のシステムが運用不能/復活不能になるなんてこともありますからね...。
かと言って後ろばかり向いているわけにもいかないわけで。
難しいものですね。
Re:一安心 (スコア:2, 興味深い)
その後の33年間というのはかなり頑張っていると思いますがね。
Re:一安心 (スコア:1, 興味深い)
んじゃ、イベント用に一台作らせて、外装だけ日本風にってのもアリかもね。
十年ほど前仕事で行って目の前にフツーに走られて「物持ち良いですね」って言ったら、
「去年作られたばかりの新品だ」って言われて二度ビックリだったんだよな。
Re:一安心 (スコア:1)
技術、もしくは人間は、
変化はするが進歩はしないのではないかと、
そんな風にも思いますよ。
-- LightSpeed-J
Re: (スコア:0)
少なくとも古いものを維持するのは進歩じゃないです。懐古趣味。
懐古趣味も悪いとはいいませんが。
#個人的には古いもの好きです。
Re:一安心 (スコア:1)
維持は進歩に必要である場合も多いのでは
蒸機に乗る (スコア:1, 興味深い)
本物をぶつけたりしたら大変なことですし。
だから動態保存機としてたまに走らせる以外は保守性を上げたレプリカでもいいんじゃないかと思いますね。
全盛期と違って数両の客車を牽くだけだし機関士の養成と客にとっては蒸気機関車が牽いているという感覚さえあれば当時のものでなくても。
製造番号は既存の番号の後にしてうんと遅れた増備ということでいいでしょう。
#それでC6250が製造されたら機械の身体をタダでくれる星に行くつもりなのでAC
お約束 (スコア:3, おもしろおかしい)
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ノノ'"'πヾ (゚Д゚ ) < オチゆーな
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無粋なネタ解説 (Re:お約束) (スコア:2, 参考になる)
お約束って言うのは知らなかったけど。
蒸気機関車のネタで銀河鉄道999なんだからオフトピックはちと非道すぎるような。
C62 50号機はTVアニメ版での999号の牽引機。
C62型は49号機までしかないから実在せず、製造されたら(999号で機械の体をタダでくれる星に行けるようになったら)というネタになる。
ちなみに原作と劇場版では実在の48号機が牽引しているので既に製造済み(と言うか廃車解体済み)。
# AAの鉄郎のツッコミから言えば「ネタバレ」?
Re:無粋なネタ解説 (Re:お約束) (スコア:1)
D51ではないけど (スコア:0, 興味深い)
サーバのクロックもリチウム電池内蔵タイプで交換が面倒。
Re:D51ではないけど (スコア:1)
いにしえのNVRAM電池外付け技術 [google.co.jp]を使うのぢゃ
Re: (スコア:0)
>いにしえのNVRAM電池外付け技術を使うのぢゃ
この二つって、実質同じじゃないですか?
違ってたら申し訳ないとは思うが、最初のリチウム電池内蔵って、マザボ上、つまり筐体内にあるから交換が面倒ってことでしょ。
NVRAMもいくら外付けにするといっても限度があるので、筐体外には出せないんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
むかし研究室のお古を復活させたなぁ。
MACアドレスも蒸発してしまうので始末が悪かった。
乾電池をとりあえず繋いでおいたのは秘密です。
#とっくに退役しているはずなのでAC
最近の機関車はディーゼル機関です。 (スコア:0)
蒸気機関が駄目になっても、D51が走り回る姿はこの先も見ることが出来るでしょう。
Re:最近の機関車はディーゼル機関です。 (スコア:2, 参考になる)
Re: (スコア:0)
Re:最近の機関車はディーゼル機関です。 (スコア:1)
「帰りは先頭がディーゼル」ってのもありませんでしたっけ。