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台湾の研究チーム、紙の上に電子メモリを印刷する技術。スマートラベルに応用可能

タレコミ by taraiok
taraiok 曰く、
紙は安価で柔軟性が高くリサイクルが可能だ。この紙に電子機器を印刷できるようになれば、使い捨てできるスマートラベルやウェアラブルセンサーのような新しいアプリケーションを生み出す可能性が高くなる。これまで技術者が努力した結果、トランジスタと太陽電池を紙の上に印刷する技術は構築された。しかし、電子デバイスに必要不可欠なメモリについてはまだ印刷できていなかったという。今回、台湾の研究チームは、普通紙上にワーキングメモリを印刷するためにインクジェット技術の開発を発表した(C&ENACS NANOslashdot)。

顕微鏡レベルで見た場合、紙は多孔性で非常に表面が荒れている。典型的なDRAMのようなメモリ技術では、薄く均一な層を必要とするため、紙に印刷することは困難だった。研究チームはこの問題を回避するため、抵抗変化型メモリ(RRAM)を使うことに決めたという。スクリーン印刷を工程を応用した。炭素ペーストを紙にコーティングして底面電極を形成。炭素の上に粒子の層を構築するために、TiO2ナノ粒子を混合したインクを作り、インクジェット式プリンタで印刷したという。

印刷された銀のドットは直径約50μm。完成したメモリは横8.5インチ、縦11インチの紙(レターサイズ)1枚に容量1MBのメモリを構築することができたという。また十分な信頼性を持っているだけでなく、極端な曲げ条件下で動作する機能を発揮するとしている。論文の主執筆者によれば、1μm未満のドットを生成できる超微細インクジェット技術を使用すれば、同じ用紙に1GBのメモリ容量を入れることも可能になるという。
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