TarZの日記: Amazon祭りの件 その2 3
日記 by
TarZ
# 表のストーリーとは別のレイヤの話なので、日記の方に。
高木浩光@自宅の日記 Amazonは注文履歴の消去を拒否、アカウント閉鎖後もデータは残る
ここ数年で思い知らされているように、情報はいずれ流出する。どんなに守っても、漏洩しないかどうかは確率的な事象であり、あらゆる情報が流出する可能性はいくらかずつ存在している。そんな世の中なのだから、無用な情報はどんどん消していくのが正解ではないだろうか。
サービス利用者の視点では、まったく高木先生の指摘通り。一方、サービス提供側(システムを作る側、運用する側)の立場だと、情報はなるべく残しておきたい、という心理がありそう。
- 情報を残しておく方が、消すよりも簡単。
- 利用者視点ではもはや不要と思える古い情報でも、サービス提供側の視点では役には立つ。
サービス提供側に、「持っている情報を積極的に減らすことが、情報漏洩発生時のリスクを減らすことに繋がる」という意識がしっかり根付かないと、なかなか難しい。
無理ぽ (スコア:2, すばらしい洞察)
Amazonのマーケティングがまさにこれなんで。
> サービス提供側に、「持っている情報を積極的に減らすことが、情報漏洩発生時のリスクを減らすことに繋がる」という意識がしっかり根付かないと、なかなか難しい
上記の意識はAmazonの方針と背反してるんだよね。
妖精哲学の三信
「だらしねぇ」という戒めの心、「歪みねぇ」という賛美の心、「仕方ない」という許容の心
Re:無理ぽ (スコア:1)
利用者の過去の購入履歴は、老舗で大手のAmazonにとっては(他の新規参入業者と比べて)大きな強み。手放したくない情報でしょう。
バスケット分析のように統計情報だけ残せば事足りるケースもありますが、そうでない部分もあるし。
Re:無理ぽ (スコア:1)
という事は、サービスのデザイン時点にまで立ち返って考えれば、
「顧客に提供させる情報は、少なければ少ないほど良い」ということではないでしょうか。
ですが、現状では逆方向の考え方を指向している人々が、大勢を占めているように見えます。
集めただけで使いもしない情報は、踏まれる時を待つ地雷に等しい、という認識を
「えらい人」には持っていて欲しいものです。