Torisugariの日記: HTMLの行方
ティム・バーナーズ=リーの路線修正宣言について。
/.のHTML to be 'Incrementally Evolved'のコメントを読むと、XHTML2に期待している人が(少なくとも、/.には)いかに多いかが分かります。しかし、結局のところ、XHTML2は後方互換性が薄すぎて、現行製品をベースにした議論は難しく、意地悪な言い方をすれば「絵に描いた餅」であることを認めざるを得なかった、ということなのでしょう。mozilla周辺ではXHTML2の話題はほとんど聞きませんし、XHTML2を積極的に取り入れる理由も特に思い当たりません。私がWeb2.0に毒されすぎている、というのもありますが、そういう点では、/.のXHTML2人気は意外でした。そりゃ、私だって、いずれはXHTML2という点に関しては、異論ありませんけれども…
確かに、XHTML2は斬新で強烈なインパクトがありますが、今まで費やしてきた時間の長さを考えると、現状との乖離を読み切れなかったのは無理もない気がします。SafariとFirefoxがhtml:canvasをサポートする、なんて事まで分かっていたら予言者ですよね。XHML2は、未だ本格的な実装が始まっていない最先端の技術でありながら、Web2.0の洗礼を受けていない化石でもある(といっても、影響を与える側ではあったでしょうから、無関係でもないと思います)、という点で、妙に浮いてしまっています。ティム・バーナーズ=リーの意見はw3の総意ではないにせよ、「標準」を技術に摺り寄せるという点で、AppleやMozillaにとっては願ったり叶ったりの展開、と言えそうです。
一方で、XHTML2へは、きっかけが見えませんね。あるいは、各ブラウザの実装開始は勧告後になるのでしょうか。
余談ですが、Firefox2でフィッシングサイトをロードした時に出る灰色の部分はcanvasです。こういう使い方は面白いですね。
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