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日記

akiraaniの日記: 小説作成AIはあとがきを小説の続きと認識してるらしい 7

日記 by akiraani

こちらのツイート参照。

AIに小説を書かせてみたところ、小説投稿サイトで学習させたんだろうなと言うのが丸わかりのあとがきが追加されてた、という面白話。

まあ、確かに文化的にもあとがきは小説の一部と言うことも出来るかな、と思う。

2000年代初め、ラノベ読みまくっていた頃に見た限り、あとがきに凝る作家はけっこういました。仮想編集さんとの掛け合い漫才をやってみたり、小説の登場人物が座談会をしていたり、日常の面白エピソードをエッセイ風に書き下ろしたりと、あとがき単体を楽しく読ませようといろいろ手の込んだことをしてる作家が結構いたんです。
知る限りだと、神坂一のスレイヤーズ外伝では何十ページにもわたる超巨大あとがき、なんてものが収録されていたりするし、キノの旅の時雨沢恵一もメタで凝ったあとがきをする事で有名だったはず。それが大多数だったというわけではないんですが、人気作家ほどそういうのよくやってた印象があります。
ファンへのリップサービス、スピンアウトコンテンツ的な位置づけであとがきを書いている作家が少なからずいる、というのが正確なところかな。

ちなみに、小説投稿サイトにおけるあとがきは、文庫などの書籍のそれとは位置づけもだいぶ変わってくる。
書籍のあとがきは一冊に対して一つなので、筆の速い作家さんでも1ヶ月に1回あるかどうか、という頻度。なので、けっこう力入れた内容に出来るんですが、投稿サイトのそれは早い人なら1日1話ペースで投稿するのに毎回ついてくる。
そんなのに凝ったこと書けるわけもなく、近況報告ですらネタ切れを起こすレベルなわけです。なので、定型文を使い回して、一言コメント的なものを入れるくらいのがほとんど。
定型文の内容は、サイト内でのランキングを上げるためのお願い的なのが圧倒的に多いです。
要するに、Youtuberが動画の最後に「チャンネル登録、高評価お願いします」的なことを言ってるのと同じ感覚なわけです。

で、件のAIは小説投稿サイトのそれも含めて学習しちゃってるんですね。
まあ、サイトや媒体にもよりますが、あとがき、まえがきの類いは全部同じページに表示されることが多いので、前の話とのつながりなんて考えない単純学習型AIは本文の一部と解釈しますわな。

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  • by minet (45149) on 2022年09月15日 8時35分 (#4326535) 日記

    突然あとがきが始まるのは「AIのべりすと」あるあるですね。

    「AIのべりすと」で実際書いてみるとわかりますが、AIのべりすとは後書きを作品の一部、あるいは関連性のあるオムニバス作品、ときにはセクション区切りくらいの感触で出してきます。本文と後書きを一体に学習してるのは間違い無いでしょう。

    ラノベ系だと○○コン応募しました!とか、フォローお願いします!とか、書籍版が出ることになりました!とか、しょっちゅう言ってきます。

    話の途中っぽい状況だと「続きます」とか、勝手に次回の予告されたり。
    完結したっぽい状況だと「ついに完結しました。次はどんな作品を書きましょうか」みたいな内容が出てきますね。イラストレーターや担当者に謝辞を述べるのもよく出ます。

    作者エッセイっぽい後書きもよく出てきますね。「今作は○○をテーマに書きましたが、みなさんは○○といえば何でしょうか?私は〜」みたいな。真面目に書けばちゃんと読める後書きが作れます。

    「この作品は私が○○年前に〜」のような後書きを誘導すると、架空作者の架空人生語りが始まったりして、読み応えがある「後書き」も作れます。
    AIさん的には後書きの体裁で小説を書いてるのと変わらないのでしょう。

    キャラクター対談系の後書きもけっこう得意です。本文に対して思いもよらない作品解説や「ネタバレ」を出してくれることがあるので面白いですよ。
    読ませるコンテンツとしての後書きを作るのはAI小説は向いているのかもしれませんね。

    新作「ほげほげ架空作品名」もよろしくおねがいします!
    みたいな宣伝も入れてきがちです。意外と面白そうなタイトルだったりして、実際にそれで次を書かせてみようか…と思うことも。

  • by Anonymous Coward on 2022年09月14日 14時44分 (#4326037)

    後書き専門漫画家もいますからねえ。 本編のおまけ的な見方が通じない場合も。

    うじゃうじゃ

    • by Anonymous Coward

      へぇーー
      とか思いながら読んじまったじゃねーかw
      # アンサイクロペディアやんけ

    • by Anonymous Coward

      新井素子作品もあとがき目当てで単行本ノベルズ文庫本全部揃えたりしてたな……若かった(本棚にも余裕があったし)

    • by Anonymous Coward

      短編小説のそれぞれについているまえがきはまとめて最初につけてくれ、
      まえがき以外を選んで捨てるのがめんどくさいから。

      と、アシモフは言われたことがあるそうだ。

    • by Anonymous Coward

      このスレッドの親記事読んで私もすぐにこの人思い浮かべた。

      #でも後書き専門じゃなくて前書き、中書きもよくやってるよね

  • by Anonymous Coward on 2022年09月15日 3時39分 (#4326504)

    画像をAIの教材にすると絵師が発狂してファンネルが同調して炎上仕掛けるけど、小説をAIに食わせても誰も騒がない。

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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