argonの日記: フローチャートという名の幽霊 11
日記 by
argon
記事程度のフローチャートは、箇条書きと大差ない。
擬似フローチャート、フローチャート風メモと呼んだ方が適切だろう。
本来のフローチャートは、今日のコンピュータの高速、無謬、廉価という
特性を生かせないので、実践すべき技術ではない。
ソースコードを記述する上で必須ではない。
ソースコードを書くより、時間がかかる。
ソースコードに変換できない。
ソースコードと同じ程度にしかビジュアルではない。
データ構造を記述できない。
インターフェースを記述できない。
記述内容をコンピュータで検証できない。
擬似コード他で代替できないメリットがない。
PAD図 (スコア:2, おもしろおかしい)
構造化チャート (スコア:2, 興味深い)
http://www.smg.co.jp/~toyo/Program/note.html#STRUCT2
視点が負 (スコア:1, 参考になる)
大事なのは必要なポイントを外さず要点を得る力。
TPOに応じた思考は必要だと思うぞ。
何でもかんでも万能を求めるのは無駄が多いと思うがなぁ。
Re:視点が負 (スコア:1)
設計書としてのフローチャートはもう出番はないと思います。
Re:視点が負 (スコア:1, 参考になる)
>羽生氏は講演を「抽象化能力を極限まで高めるにはフローチャート程度がちょうどいい」と締めくくった。
というフローチャートの様な簡単な道具の有効な使い方の例を挙げただけで、仕様書に使えというものではない。
また、オブジェクト倶楽部 2006夏イベントでのセッションでの話なのだから、抽象化の重要性を、セッション向きのフローチャートという見やすい道具を使って話したというのも一つの正解かもしれない。
下手に高度な表現を使ったところで、読み取るのに時間が掛かったり、受講者の共通認識から外れては意味が無い。OHPを使う表現では文字をできるだけ詰め込まないのと同じ様に、セッション向きの表現手法というのはフロー程度が無難なのだろう。
そうあの記事からは読み取ったが。
Re:視点が負 (スコア:0)
踏まえた上で記事を読むとそれなりに興味深いものがある。
「温故知新」。その手の言葉と人の感動を読み取れる人間になりたいものだ。(勉強中ではあるが)
幽霊と言うより亡霊だな (スコア:1)
表題の元ねたは Gespenst なのでどっちでも可 (スコア:1)
Re:表題の元ねたは Gespenst なのでどっちでも可 (スコア:1)
# パラダイム云々以前に情報密度が低すぎて話にならん!
自戒をこめて (スコア:1, 興味深い)
>ソースコードを書くより、時間がかかる。
>記述内容をコンピュータで検証できない。
>ソースコードに変換できない。
>ソースコードと同じ程度にしかビジュアルではない。
紙上設計なんかよりも、すでに経験も知識も自信もある。
>データ構造を記述できない。
>インターフェースを記述できない。
>擬似コード他で代替できないメリットがない。
その技法の限界を知り、他の良いやり方も知っている。
という2点に集約する事が出来ますね。
その辺が備わっている技術者には、今更「これはすばらしい
これを第一に仕事に取り込め」などと言われたら拷問でしょう。
(元記事もそこまで過激な主張ではありませんよね)
>今日のコンピュータの高速、無謬、廉価という特性
コピペで済ませられるネットの特性などもあるのでしょうし、
便利なフレームワークの存在もあって、それが今風といえばそれまでながら、
例外処理など自分で必要性を考える訓練をしてますか?って事では。
当然、ベテランには失笑なんでしょうが…たまにすごいコードをみます。
もっとも、そういうコードを書く人間は、フローチャート書いたところで、
すごいもの書いて終わるのでしょうね。
#すごい=優れたではない
The coding is the thinking. (スコア:2, 参考になる)
ところで、フローチャートを書いて考えるよりも、トイコードを書いて
実行してみるほうがよほどためになると思いませんか?
コンパイラやスクリーンデバッガを相手にペアプログラミングするのですよ。
↑人に相手にしてもらえないともいう。