mkrの日記: ついに終わりの時が来た?QuickTimeVR 2
日記 by
mkr
SnowLeopardにして、QuickTimeを試しながらふと古いQuickTimeVRを見ようとすると、見れません。
簡単にいえば、グーグルストリート同様の写真を個人で作れたりする技術だ。無料なのがよかった。
(写真は普通のカメラで撮ったものをつなぎ合わせるので、一カ所でもかなりの枚数が必要。魚眼でも可能だが解像度が・・)
正確には、「・・を開くにはQuickTime Player7 が必要です」と表示されてそちらを使用、あるいはダウンロードするように誘導される。
誘導はスムーズで、快適ではあるし見えないわけじゃないけど、ついにその時が来たか、と感慨が。
アップルのサイトでもどこにあるのかわからないくらいの場所に置かれていたし、棺桶に片足突っ込んだ状態だった。
作るのにそれなりの労力が必要であったこともあったのか、楽しい技術だったのにブレイクしてくれなかった。
専用カメラとかが手に入りやすかったらまた違ったんだろうとは思う。
写真と違って、トリミングの無い世界を記録できるのが楽しかった。
まあ、今でもたぶんVRムービー作れるんだけど。
パノラマ屋の末席に未だ居る者として、寂しい限りです。 (スコア:2, 興味深い)
拙ブログ「http://pencil-jp.net/weblog/ [pencil-jp.net]QTVR Diary」は、そのニッチな情報を出来る限り集約させようと5年半前からコツコツとその情勢を見守ってきました。その甲斐あって、いわゆる世界中の“パノラマ屋”から注目を浴びる非常に希有な情報源として、細々とではありますが、それなりに活動してきたワケです。
2002年に欧州で“発明”された、フルスクリーン解像度のCubicVRの圧倒的な臨場感は、瞬く間に世界中のパノラマクリエイターを虜にし、日本でも2004年ぐらいからポツポツ作品を作るクリエイターが増えてきました。
日本での台頭は、拙ブログ「QTVR Diary」が軌道に乗って来た2007年頃に、一定レベルの質と量のクリエイターが出て来たように感じています。
さらに、ちょうど2年前にリリースされた、商用のFlashパノラマVRライブラリのリリースと共に、現在では、パノラマVRコンテンツの殆どが、FlashVRに置き換わられています。ボク自身はユーザー歴20年の純正マカーで、1996年からQTVRの制作を始めたので、今でも日本のQTVRの世界ではそれなりに名の知れた輩になってるとは思いますが、正直、業務で制作するパノラマVRコンテンツの納品形態は、100%Flashだったりします。
但し、QTVRで培われたパノラマ用の撮影技術や合成技術などは、今後のFlashVRの技術台頭の礎となることでしょう。
そういう意味に於いては、JavaパノラマやIPIXに先駆けて、商用パノラマVRコンテンツソリューションとして発展して来たQTVRの存在意義はそれなりにあったのだと、ボクは信じています。
QTVR Master / GoofyMANIA#23
Re:パノラマ屋の末席に未だ居る者として、寂しい限りです。 (スコア:2)
高解像度VRは初めて見たとき衝撃でした。残念ながら当時の私のマシンパワーとインターネット接続速度では厳しいものがあり・・
その後もパノラマVR自体はあちこちで見かけるのにどういうわけかQuickTimeではなく残念な思いをしていました。
最近はどんなものなの?何が面白いの?ビデオでぐるっと写すのと何が違うの?と聞かれるとストリートビューで自宅前を見せてこういうものだよ、と説明できたりもしました。
不思議と、知っている場所だと食いつきがちがうんですよね。
パノラマはまだまだこれからだと思っていたのでAppleの後退は残念です。