ひさびさの日記更新です。
今日は業界用語の話。
私は仕事柄、いろんな業界の業務の流れを聞く事が多いんですが、その都度惑うのは、業界用語です。
製本業界は中綴じ(=ヤング・ジャンプの綴じ方)だの、無線綴じ(=少年ジャンプの綴じ方)だの分けわからん言葉ばっかりだったし、印刷業界も同じ。
製造業なんかも様々な業界用語があり、当然、作る物によってまったく異なります。下手すると同じ業界でも会社によって違う場合すらあります。
前置きは長くなったんですが、最近、損保業界に関係する仕事が回ってきたんですが、ここでは、ちょっと変わった業界用語に出くわしました。
その言葉は「クレーム」。
クレームって「お客さんからの苦情」という意味で、日本語になってますよね。
今まで、いくつかの業界で、お客さんから電話を受けて対応するような業務の話を聞いたんですが、どこでもクレームっていうのは、「お客さんからの苦情」っていう意味で使ってました。
でも、損保業界は違うようです。クレームって言うのはどうやら「保険金の支払い要求」の事を指すようです。
普通に使っている日本語の「クレーム」とはだいぶ違いますよね。
ちょっと不思議に思って、
辞書を引いてみたら、ちょっとびっくり
英語のclaimは、「要求」、「請求」、「損害賠償請求」という意味であって、
「苦情」や「異議」の意味はないそうです。
日本語って、すぐに外国の言葉を取り入れるけど、意味が変わっちゃう事も少なくないんですね。
中国語を習ってて思うけど、漢字の熟語でもそういう言葉って多いよなあ。
例えば、「招待」。日本語では、人を招くこと。中国語では、人に接待すること。
ほら、なんか似てるでしょ。