strangerの日記: Hyper-V仮想環境のWindows10を11にした 2
仮想環境においても物理PCと同様に
・一度ライセンス認証を行っていれば、新規にOSをインストールしてもライセンスは引き継がれるのか
・Window10仮想環境にWindows11を新規インストールする場合でも、ライセンスは引き継がれるのか
・Window11のシステム要件を満たしていない場合、物理PCと同じ回避手段が使えるのか
興味があったので、やってみた。
■環境
・ホストOS:Windows10(ライセンス認証済み)
・ゲストOS:Windows10(ライセンス認証済み)← これをWindows11にする
・ハードウェア:ホスト側もゲスト側も、Windows11のシステム要件を満たしていないのはCPU(Ryzen7 1700)のみ
※ゲストOS =Hyper-V仮想環境上のOS
■前準備
- Window11のisoファイルをダウンロードしておく
- Window11のシステム要件チェック回避手段として、回避レジストリを準備し、ゲストOSから参照できるようにしておく
- Hyper-Vマネージャーにて、ターゲットとする仮想マシン(ライセンス認証済みのWindows10)を選択し下記の操作を行う
- エクスポート(バックアップ)
- 設定メニューのファームウェアにて、ブート順の先頭をDVDドライブにする
- 設定メニューのDVDドライブ「メディア」に、ダウンロードしておいたWindows11のisoファイルを指定する
■Windows11インストール
- ターゲットの仮想マシンを起動する(インストーラーがキックされる)
- (システム要件チェックの回避として)最初のGUI画面で準備しておいた回避レジストリを適用
- アップデートするかカスタムにするかの選択画面でカスタムを選択(新規インストール)
- インストールパーティション選択画面で、既存のパーティションを全て削除(クリーンな状態でインストール)
- 以降は通常のインストール手順
■後片付け
・無事ゲストOSが起動したら、設定メニューのDVDドライブ「メディア」からWindows11のisoを「取り出し」ておく
これをしないでisoファイルを削除したり、移動したりすると痛い目にあう。
・エクスポート(バックアップ)
設定もろもろを終えて落ち着いたら、一度シャットダウンして、仮想マシンをエクスポート。
これで、いつでも仮想環境のWindows10と11を入れ替えられる。
■結果
無事、ライセンス認証された状態で、特に不具合なく動作しています。
自分の場合、CPUがWindows11のシステム要件を満たしていないので、ホストOSは当面Windows10のまま、ゲストOSでWindows11をいろいろ試してみることにしました。
新たに制限が掛けられても、ゲストOSならいつでも簡単にバックアップから戻せるし、これでやりたい放題試せます。
CPUチェックの回避は必要だが (スコア:0)
Hyper-VならvTPM生やせばよいかと
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/hyper-v/enable-vmtp... [microsoft.com]
Re:CPUチェックの回避は必要だが (スコア:1)
自分の環境はTMP2.0に対応しているため、Hyper-Vの設定も「TPM有効」にしており特に気にしていませんでしたが、提示して頂いたLinkはとても参考になりました。
回避ではなく実装してしまうという、「仮想環境」のメリットを活用したやり方は実にクール。
マイクロソフトもなかなかやりますね。