y_tambeの日記: 試し書き 4
日記 by
y_tambe
自分とこの掲示板にはる前の試し書き。
------
えーと、どこに書こうか迷ったんですが。
Yahooニュースあたりでも扱いが大きくなってきましたんで、中には関心がある人もいるかもしれないですが。
何それ?って人は、食総研のアクリルアミドに関するページを参照。アクリルアミドに関する日本語の情報がまとまっています。
ざっと説明すると、今年の4月、スウェーデン食品庁がポテトチップスなどの炭水化物を多く含むものを高温で加熱した食品に発がん物質の疑いがあるアクリルアミドが高濃度に含まれるとの報告を出し、その後各国の食品関連機関からも確認されました。 それをうけて世界保健機構(WHO)が6月に専門会議を設けるなどの対応をしています。
その後、このアクリルアミドは食品加熱時におきる、メイラード反応とよばれる一連の化学反応を経て、アミノ酸の一つであるアスパラギンとブドウ糖が反応することで生じることが判明してます。
#アスパラギンは食品中のタンパク質から、ブドウ糖は他の炭水化物から容易に生じるので、実質どんな食品中でも起こりうる……あとはどれだけの量が出来るかという問題。
現在のところ、これが実際に健康上の問題につながるかどうかは判っていないのが現状で、これはおいおい調査されていくことになるでしょう。
#なお、アクリルアミド全般の解説をする気はありませんので、しりたい人は上記の食総研のサイトなどで自分で調べて下さい。
んで、こっから本題。
コーヒーも、言うまでもなく焙煎という加熱による化学反応を経て作られるものです。またコーヒーが「コーヒー色」になるのは、メイラード反応などによって最終的に生じる褐色色素のためです。コーヒーの香り成分もこのメイラード反応(と、それに続くストレッカー分解)によって生まれるものです。こういうことから考えると「コーヒーにもアクリルアミドが高濃度含まれるのでは?」という疑問が生じるのは当然でしょう。
結論からいうと、コーヒーにもアクリルアミドは含まれます。 食総研からはデータが出ていませんが(麦茶はあって割と高濃度です)スイス連邦公衆衛生局のデータ(PDFファイル)では、コーヒー粉に換算して1kgから200-300μg(サンプル数4)が検出されたとのこと(サンプルの調製方法がはっきりしないのですが)。これは食総研データの麦茶とほぼ同程度で、それほど低い数値とはいえません。またデータそのものは参照できてないですが、ドイツの「OEKO-TEST」という調査団体が、実際にコーヒー(液体)からもtrace amount(微量)のアクリルアミドが検出されたというデータを出しているようです。
だからそのうち「コーヒーからアクリルアミドという発ガン物質が!」などという話がどっかから出てくるかもしれません (^^;;
でもまぁ、実を言うとコーヒーには他にも発ガン物質と言われる成分が含まれてて、その関係から古くからガンとの関係の調査が進んでまして。その結果「コーヒーを多量に飲んでもガン発生の危険が高まるとは言えない」というのが現時点での考えになってます。 今さら一つくらい発ガン物質候補が増えたからといって、実際の疫学的結果の方が信頼できますので、まぁあまり気にすることもないことです。
#発ガン物質が単に「含まれて」いたら「食べたらガンになる」というほど単純な話じゃないってことです。他のリスクファクターの方が大きかったり、濃度や頻度の問題もあるし、まあほかにもいろいろと。
------
えーと、どこに書こうか迷ったんですが。
Yahooニュースあたりでも扱いが大きくなってきましたんで、中には関心がある人もいるかもしれないですが。
何それ?って人は、食総研のアクリルアミドに関するページを参照。アクリルアミドに関する日本語の情報がまとまっています。
ざっと説明すると、今年の4月、スウェーデン食品庁がポテトチップスなどの炭水化物を多く含むものを高温で加熱した食品に発がん物質の疑いがあるアクリルアミドが高濃度に含まれるとの報告を出し、その後各国の食品関連機関からも確認されました。 それをうけて世界保健機構(WHO)が6月に専門会議を設けるなどの対応をしています。
その後、このアクリルアミドは食品加熱時におきる、メイラード反応とよばれる一連の化学反応を経て、アミノ酸の一つであるアスパラギンとブドウ糖が反応することで生じることが判明してます。
#アスパラギンは食品中のタンパク質から、ブドウ糖は他の炭水化物から容易に生じるので、実質どんな食品中でも起こりうる……あとはどれだけの量が出来るかという問題。
現在のところ、これが実際に健康上の問題につながるかどうかは判っていないのが現状で、これはおいおい調査されていくことになるでしょう。
#なお、アクリルアミド全般の解説をする気はありませんので、しりたい人は上記の食総研のサイトなどで自分で調べて下さい。
んで、こっから本題。
コーヒーも、言うまでもなく焙煎という加熱による化学反応を経て作られるものです。またコーヒーが「コーヒー色」になるのは、メイラード反応などによって最終的に生じる褐色色素のためです。コーヒーの香り成分もこのメイラード反応(と、それに続くストレッカー分解)によって生まれるものです。こういうことから考えると「コーヒーにもアクリルアミドが高濃度含まれるのでは?」という疑問が生じるのは当然でしょう。
結論からいうと、コーヒーにもアクリルアミドは含まれます。 食総研からはデータが出ていませんが(麦茶はあって割と高濃度です)スイス連邦公衆衛生局のデータ(PDFファイル)では、コーヒー粉に換算して1kgから200-300μg(サンプル数4)が検出されたとのこと(サンプルの調製方法がはっきりしないのですが)。これは食総研データの麦茶とほぼ同程度で、それほど低い数値とはいえません。またデータそのものは参照できてないですが、ドイツの「OEKO-TEST」という調査団体が、実際にコーヒー(液体)からもtrace amount(微量)のアクリルアミドが検出されたというデータを出しているようです。
だからそのうち「コーヒーからアクリルアミドという発ガン物質が!」などという話がどっかから出てくるかもしれません (^^;;
でもまぁ、実を言うとコーヒーには他にも発ガン物質と言われる成分が含まれてて、その関係から古くからガンとの関係の調査が進んでまして。その結果「コーヒーを多量に飲んでもガン発生の危険が高まるとは言えない」というのが現時点での考えになってます。 今さら一つくらい発ガン物質候補が増えたからといって、実際の疫学的結果の方が信頼できますので、まぁあまり気にすることもないことです。
#発ガン物質が単に「含まれて」いたら「食べたらガンになる」というほど単純な話じゃないってことです。他のリスクファクターの方が大きかったり、濃度や頻度の問題もあるし、まあほかにもいろいろと。
コーヒー記事 (スコア:1)
記事によれば「今回の研究はコーヒーと2型糖尿病のリスクの関係を調べた初めてのものだ」とのこと。
Re:コーヒー記事 (スコア:0)
#ただいまM1権獲得のため、ログオフしてますのでACにて。
#ってこれで無事とれるのかな(わくわく)
僕も2chニュー速+板で見て、ニュースだけは知ってはいました。元はLancetに出てるようですね。Lancetは医者向けの雑誌としては一流どころですが、ややニュース的な内容が多くて科学的にはもう一つ食い足りないという印象が(個人的には)あったりします。
来週くらいにPubMedで確認しようかと思ってたところです。今回のは一
Re:コーヒー記事 (スコア:1)
あーなるほど。その流れは面白いですね。
# そうやって,「あるある大辞典」のネタ(「○○はこんなに体に良い!/悪い!」)が増えていくのかしらん。
>#ただいまM1権獲得のため、ログオフしてますのでACにて。
>#ってこれで無事とれるのかな(わくわく)
あら(^^;
私も記事を読むだけのとき(仕事中)はACで読むようにしたら,M1権がまわってきたので,そのうちまわってくるんではないかと。
Re:コーヒー記事 (スコア:0)
それがそうはならないってのが面白いというか、面白くないというか。「あるある」や「おもいっきり」あたりのネタは大体、国内の「健康情報に詳しいお医者さん」と奥様方に認められてる「先生」たちがしゃべれる内容のものばっかりだったりします。要するにそれらしい「コメンテイター」を見つけられんことには番組の格好が付かないってことかと。
あるいは単に番組制作やってる方々がトンデモ系なのかもしれませんが。まぁ話に出てくるとしても何年か先か、ず