
yasuokaの日記: 高校英語教科書におけるDvorak配列 1
日記 by
yasuoka
高校英語教科書におけるQWERTY配列が微妙に話題になってるようなので、現行の高校英語教科書『Power On English Reading』(東京書籍, 2009年2月)の誤りを、とりあえずもう一つ書いておこうと思う。Lesson 5「The Typewriter―A Lesson in Design」にDvorak配列の図が出てくるのだが、これが変なのだ(p.75)。
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アルファベットが25個しかない。「z」が足りないようだ。このままでは、日本中の高校生が「Dvorak配列にはzがない」と思い込んでしまう。
ただ、これが単なる誤植だとしても、「z」をどこに配置すべきか、というのは実は一意には定まらない。オリジナルのU. S. Patent No.2040248にしたがうなら、「z」は「q」の左隣になる。一方、ANSI INCITS 207にしたがうなら、「z」は「v」の右隣だが、その場合「?」がここにあるのはおかしい。どちらにしろ、訂正はちょっとややこしそうだ。『Power On English Reading』は現行の高校英語教科書(リーディング)なのに、東京書籍は、ちゃんと訂正票を出す気があるのかしら?
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