yasuokaの日記: 「シフトJIS」では対応不可能な新常用漢字表 12
日記 by
yasuoka
今日発売された『新常用漢字表が迫るUnicode移行、「シフトJIS」では対応不可能』(日経コンピュータ, No.745 (2009年12月9日), pp.89-93)の読者から、早速、文化審議会国語分科会に陳情したいのだがどうしたらいいのか、という質問が複数あった。本文中の
どうしても「𠮟」がサポートできそうにないなら、その旨を文化審議会国語分科会に陳情する、という手も残されている。新しい常用漢字表は改正案の段階であり、2009年12月24日までは一般からのコメント(パブリックコメント)を受け付けているからだ。「𠮟」ではなく「叱」を常用漢字にしてほしい、あるいは、「𠮟」の「許容字体」として「叱」を認めてほしい、と陳情するのだ。
に呼応したものだ。とりあえず、パブリックコメントのページをお教えしたが、うーむ、本文中にURLかメールアドレス(kanzihyo@bunka.go.jp)くらい書いておけばよかった。
ただ、電子メールで意見を送る場合、「𠮟」を電子メールの本文中に含めるのは正直かなり手強いし、それができる程度の技術力があるなら、そもそも「陳情」の必要もないだろう。すると、本当に困っている一般国民は、紙に手書きの形で意見するしかないのだろうか?
添付ファイル (スコア:1)
本文に書くのだと、仮に送れたとしても正しく解読してもらえるかもあやしいですよね。
画像ファイルくらい受け取ればいいのに
「ウィルス対策のため,添付ファイルは開くことができません」
だから郵送かFAXにするしかないでしょうね。
Re:添付ファイル (スコア:1)
とか書けばいいんではないでしょうか。 :-)
Re:添付ファイル (スコア:1)
http://kosekimoji.moj.go.jp/kosekimojidb/mjko/PeopleTop/EXECUTE [moj.go.jp]
で漢字検索をして「戸籍統一文字コード037940」を常用漢字にして下さいとか書けばいいと思います。
仕事で変わった漢字の人名を役所に届けるときは、いつも戸籍文字コードを使って文字を特定しています。
Re:添付ファイル (スコア:1)
今回のパブコメ (スコア:1)
結局、意見の数が少ないと、審議してもらえないんでしょうね…。とりあえず、私なりの【改定常用漢字表試案への意見】テンプレート [srad.jp]を書いてみました。よければ参考にどうぞ。
WWW版公開 (スコア:1)
Re:WWW版公開 (スコア:1)
このITProの記事自体EUC-JPですが、「塡」どころか「
Re:WWW版公開 (スコア:2)
(サロゲートペア非対応の/.Jに記事をぶち切られたのでやり直し)
このITProの記事自体EUC-JPですが、「塡」どころか「口へんに七」すらInternet Explorerで表示きているというのは高度なジョークか何かですか? それとも、文字参照を使うのは「普通の方法」ではないということでしょうか。安岡先生がそう言うんならそうなんでしょう。先生の中ではな。
それより/.JはUTF-8であるにも関わらず「口へんに七」が書けないのを何とかしてほしい(/.Jの記事格納に使われているMySQLがサロゲートペアに対応していない模様)。
EUC-JPの3バイトコード (スコア:1)
っていう文章のココロは「EUC-JPの3バイトコードをサポートするIE向けパッチが、かつて存在した」っていう意味です。まあ、もちろん非公式なパッチですし、とっくにobsoleteだと考えた方がいいんですけど。
たしかに「��」で「」を書くってのは、あまりにスジが悪いですよね…。
まだ拝見していないのですが (スコア:1)
ぼくは、第1次試案の段階では、4文字とも互換規準だと勘違いしてコメントを出してしまいました……。
「叱」に関しては、97JISと2004JISは非互換ですから、
ただ一つの字体を標準にしようとすると、ややこしいことになりますね。
互換規準の件も考え合わせると、そろそろシフトJISは引退の潮時かもと言いたくなる。
しかし、そうは簡単にいかないのが現実で、これに関しては配慮をお願いしたいところ。
日経コンピュータは購読していないので、明日にでも図書館に行って読んでみようと思います。
Re:まだ拝見していないのですが (スコア:1)
〈情報機器に搭載されている印刷文字字体の関係で,本表の掲出字体とは異なる字体(略)
しか用いることができない場合については,当該の字体の使用を妨げるものではない。〉
という部分です。この官僚文学的な尊大な言い回しは本当にやめて欲しいのだけれど、
要は「現にシフトJISで略字体を実装しているものは変更しないでけっこう」ということでしょう。
また、「基本的な考え方」の「4 追加字種の字体について」を見ると、文字コードへの言及がありますが、
そこで取り上げられているのはJIS X 0213だけで、JIS X 0208は無視されています。
これらのことから、改定常用漢字表は暗にJIS X 0208からJIS X 0213への穏やかな移行を促していると考えられないでしょうか。
(まあ、直接的に言及しちゃうと領海侵犯になりますから)
ともあれ、そのこと自体は正しい判断と言えるように思います。
まあ、現時点でのぼくの考え方ということで。
「叱・填・剥・頬」は新常用漢字表で許容されているのか? (スコア:1)