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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
神話 (スコア:1)
北欧神話はいろいろな伝承間の関連が込み入ってますから、
気を入れて挑戦してみてください。
物語としての入門書
ゲルマン神話―北欧のロマン [amazon.co.jp]
天地創造からラグナロクまで、わかりやすい文章で
各種の古エッダを一繫がりにまとめてあります。
ラグナロク考察
北欧神話の世界―神々の死と復活 [amazon.co.jp]
ラグナロクを記した「巫女の予言」についての学術書。すごい名著。
北欧世界の原イメージ、聖書黙示録からの影響などを見事に解き明かしてます。
ドイツのジーグフリート伝説で
ニーベルンゲンの歌〈前編〉 [amazon.co.jp]
ニーベルンゲンの歌〈後編〉 [amazon.co.jp]
ヴォルスンガ・サガから特にジーグフリート
(シグルドとも呼ばれるけど)に焦点を絞ったゲルマン文学の傑作。
アーサー王伝説
これはたくさんあるので本屋さんで一番なじみ易いのをどうぞ。
「王の選定で剣を引き抜く」エピソードは
上述ジーグフリートの剣グラムのエピソードと共通します。
実際には元ネタがあるわけですね、本家はどちらか判りませんが。
ケルト神話
ケルト神話 炎の戦士クーフリン [amazon.co.jp]
ケルトのアルスター神話から。
児童書扱いされていますが、実際にはとてもいい本です。
さて、クーフーリンの親友が持つ剣を「カラドボルグ」と言います。
アーサー王が抜いた剣は「カリバーン」と言うのですが、
カリバーンをウェールズ語読みするとカラドボルグになってしまいます。
(この辺 [biglobe.ne.jp]参照。)
アーサー王伝説のモチーフ、岩と剣と聖杯そして(聖)槍は、
アルスター神話にも見事に出揃っています。
ケルトの探求―神話と伝説の深層心理 [amazon.co.jp]
上に書いたようなケルトの影響を学術的に解いてみた本、硬いです。
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日本神話ならば現代語訳 古事記 [amazon.co.jp]。
「ふることよみ」の「かみつまき」が創世神話なんですが、
その情緒が日本人には当たり前すぎてしまって
そのまま読んでもサラッと流してしまいがちです。
ケガレと清めの概念が今の日本人にもそのまま生きているからです。
いっそのこと「朝霧の巫女」というマンガを読んだほうが
その心象世界を禍々しく感じることができるかもしれません。
注意すべきこととして、日本神話では人間の創生が書かれていないことがあります。
天孫の後継である天皇家主体な話でしかないわけです。
イザナギの黄泉下りでイザナミが
「『民草』を日に千くびり殺す」というようなことを言います。
これは、民は価値もなく生えている草のようなものだ、ということでもあります。
なぜならその前にイザナギとイザナミは民を生んでいないのですから。
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シュメール文明を外すのはもったいないです。
ギルガメシュ叙事詩 [amazon.co.jp]
精読書、粘土板からとにかく忠実に訳された本。
欠損部分は素直に〔欠損〕と書いてあります。
それでも充分に物語として楽しむことができます。
下手にアレンジされたものよりも良いのでは、と個人的には思います。
こちら [amazon.co.jp]もいいんですが高価なので。
文化や概略を把握するのに適した本として
古代メソポタミアの神々―世界最古の「王と神の饗宴」 [amazon.co.jp]
を挙げておきます。
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アラスカのイヌイット、エスキモーについては、
ほんの数世代前まで神代の生活をしていたので
フィールドワーク的なものの方がリアル感があるでしょう。
星野道夫氏の写真エッセイ集を強くお勧めします。
Alaska 風のような物語 [amazon.co.jp]
イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する [amazon.co.jp]
うわあ (スコア:1)
近頃は、バルキリー(言わずと知れた超時空要塞のアレ)も、もとをただせば戦いの女神から来ていることを知ってほくそ笑んだりしています。
相変わらず神様というのは私にとって不思議で不可解な、心をよせたくなる概念(対象?)で、好きな人の過去話よりも俄然ひとを(私を)引きつける何かがある気がします。
私の故郷には八百万の神はいないけれど、最高神 [wikipedia.org]の住まいに行くことは難しくないので、今度帰省したときに訪れてみようと思います(すごーく落ち着ける場所ですよ)。
#コメントをモデしようかどうか悩んだのですが、返事が書きたかったのでyuri
もう充分に「八百万の神」な精神をお持ちかと (スコア:1)
そして他文化の神話を読んでも「異教的」と思わない時点で
古神道に由来するアミニズムな心をお持ちかと思います。
寛容だと言い換えてもいいでしょう。
一神教の信者ではそうもいかないんですよ、これが。
天照大神が最高神というのも実際にはどうだったかと思うのですけどね。
天照は日本書紀で「大日孁貴」と記されています。
なお「孁」は「巫女」のことです。
つまり「大日孁貴」は「大日神を祀る巫女」という意味です。
なんで巫女さんが神様そのものになるのさ、という疑問は、編纂時期から
「持統天皇(女帝)を祭り上げるための藤原不比等の策略ではないか」
とよく言われています。
それと、大和の最大の聖地である三輪山山頂高峰に祀られているのは
よくわかんない「日向御子」ですが、なぜなんでしょう。
ココの記紀でのエピソードの食い違いに作為を感じるんですよね。