「カーボンコピーじゃなかったクローン猫Cc:」記事へのコメント

育った結果が違うなんて、あったりまえじゃん。

[Anonymous Coward]

クローンは間違った印象もたれすぎ。

Re:育った結果が違うなんて、あったりまえじゃん。

[Anonymous Coward]

そもそも、この猫のクローン、オリジナルと身体の模様が違ってたって
ニュースで言ってたけど。

遺伝子が同じでも、他の因子で違うものになるんじゃないかな。

Re:育った結果が違うなんて、あったりまえじゃん。

[Anonymous Coward]

昔日経サイエンスか何かで、シマウマやイシダイでは体内の２種類の化学物質が干渉して濃度にムラができ、それを元に縞が形成されるとか読んだ記憶があります。猫でも、遺伝的に同等であっても環境によっては少しは違ってくるじゃないんかな。
おしえて、えらいひと。

Re:育った結果が違うなんて、あったりまえじゃん。

[ystt (12896)]

この手の研究じゃ、アラン・チューリングがコンピュータを駆使した先駆的な研究を行ってます。

（最近になってようやく、チューリングの先駆的な業績が認められつつあるみたいです）

> 体内の２種類の化学物質が干渉して濃度にムラができ、それを元に縞が形成される

このようにしてできたパターンを「チューリングパターン」と呼びます。

星野力氏の「甦るチューリング」から引用すると

　1.活性因子 A はますます自己を増加させる

　2.活性因子 A は抑制因子 I を作り出す

　3.抑制因子 I は活性因子 A の増加を抑える

以上のような相互作用を持つある細胞が、物質因子を透過させる膜を経て 2 つつながっていると、

その物質因子の濃度を支配する拡散方程式は

細胞 1 では

　d/dt(A1) = Da(A2-A1) + f(A1,I1)

　d/dt(I1) = Di(I2-I1) + g(A1,I1)

細胞 2 では

　d/dt(A2) = Da(A1-A2) + f(A2,I2)

　d/dt(I2) = Di(I1-I2) + g(A2,I2)

となります。（ Da と Di はそれぞれ A と I の拡散係数。添字は細胞の番号）

この相互作用は非線形で、相互作用が全くない場合、濃度差は時間とともに 0 に近づいていき

凹凸はならされます。しかし、拡散係数の比がある大きさになると、物質因子の初期濃度が同じでも、

ノイズが種となって、2 つの物質因子の濃度差は広がっていきます（バタフライ効果？）

この因子は細胞の発展を決めているので、2 つの隣り合った細胞は最終的に違っものへと発展していきます。

形質形成ではどうやら、このような遺伝子では決定できない「自己組織化」が起こってるようです。

（現実の生態系でもタテジマキンチャクダイにおいて、チューリングパターンがみつかったそうです）

書いている本人があまり理解していないので（笑）、

詳しい人がいればフォローをお願いします。