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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
定理 (スコア:1)
「関数g:R^2→Rについて
|x-x0|≦ρ,|y-y0|≦η ((x0,y0)∈R^2,ρ>0,η>0)
を満たす範囲で連続で、かつこの範囲の(x,y)は次の条件を満たすとする。
|g(x,y)|≦M (M>0)
また、gはyに関して,あるL<∞が存在して
|x-x0|≦ρ,|y-y1|≦η,|y-y2|≦η
⇒|g(x,y1)-g(x,y2)|≦L*|y1-y2|
すなわち、Lipschitz連続であるとする。
このとき、あるh>0が存在して、区間I上の未知関数fの常微分方程式
f'(x) = g(x,f(x))
は、[x0-h,x0+h]∩Iでただ一つの解を持つ。」
これを証明する。
証明 (スコア:1)
I'=[x0-h,x0+h]∩I
A={f∈C^0(I') | ||f-y0||_{C^0(I')}<η}}
とする。また、
hM<η、hL<1
となるようにhを十分小さくとる。
H(f)(x) = y0+∫g(s,f(s)) ds (積分範囲s:x0~x)
とする。このとき、f∈Aについて、
|| H(f)-y0 ||_{C^0(I')} = || H(f)-y0 ||_{I'}
= max{|∫g(s,f(s)) ds| (積分範囲s:x0~x)| x∈I'}
≦ h*max{g(s,y) | s∈I',|y-y0|<η}
≦ h*M
≦ η
つまり、このことから、HはAからA自身への写像となる。
また、f,f'∈Aについて、
||H(f)-H(f')||_{C^0(I')} = || H(f)-H(f') ||_{I'}
= max{|∫g(s,f(s))-g(s,f'(s)) ds| (積分範囲s:x0~x)| x∈I'}
≦ h*L*max{|f(x)-f'(x)| | x∈I'}
≦ h*L*||f(x)-f'(x)||_{C^0(I')}
h*L<1であるので、ここからBanachの不動点定理が使える。
(C^0(I')がBanach空間であることはあとで証明する)
したがって、HはI'上でただ一つの不動点fを持つ。
すなわち、fは求める微分方程式の解となる。