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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
犯罪 (スコア:0, 余計なもの)
特許を取るにも、その開発の期間の開発者の人件費(給与とか)と、開発の機材等の費用をどこが出しているか?ということが、その特許をどこに帰属させるか?という基準になる必要があるとすれば、大学の先生が大学の研究で得た成果は、当然のことながら大学に帰属してい
Re:犯罪 (スコア:5, 興味深い)
言ってることはわりと正当なことですし.
ただ,一点言っておくとすれば,昔の特許で個人出願が多いというのは,今までがあいまいだった
からではなく,むしろ以下の理由のように積極的に個人帰属にされていた事によります.
・文部省により特許は原則個人に帰属と定められた.これは学術審議会において「教官の職務とは
学生の指導および研究であり,発明は職務の一部ではない」とされたことに基づきます.
(つまり,研究費などで支払われているものは学生の教育と,研究を行いそれを世界に広く公表
することで人類の知を広げるためであり,それを満たすことが職務)
・このため,大学機関等には特許申請/維持の予算はありません.そのため機関が出願することは
(教官本人が望んだとしても)困難です.
で,これが何をもたらしたかというと,出願しようと思えば教官個人が費用を負担せねばならず,
さらにいろいろ面倒だから特許なんて出さなくていいんじゃね?という傾向です.
この後アメリカでの学->産での知財移転の成功を見た文部省(文科省になってからでしたっけ?)は
方針を転換,知財は原則機関側に属することとし(利益の分配比率等は各機関の裁量による),その
かわりに出願費用等は機関がかなり持つということになりました.
そして文科省は特許重視の姿勢を打ち出し,「特許もいろんな審査で成果に含めるよ」と言い出して,
特許出願を推奨したわけです.
これにより出願を全面的にサポートし,大学発の技術で産業界を活性化,利益をもたらそうとしました.
……が,その結果が現在の使えない特許の膨大な数の出願です.
おかげでまあ無駄に税金を使っているわけでどうしたもんだか.(最近は文科省も「無駄に出願
するな」という方に方針転換しています)
個人的な見解ですが,正直大学教員の出す特許って使い道が無かったり使い勝手の悪いものが多い
(実際利用され利益を生んでいる特許の比率が恐ろしく低い)んで,統計的には出すだけ無駄という
気がしなくもありません(いくつか有益なものもあるが,大部分は出願料/維持費の無駄遣い).
いっそのこと大学なんて特許無しでもいいでは……(極論ですが)