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宇宙エレベータについては日本では意外とその歴史が深く、既に1997年にはその理論を紹介する書籍「軌道エレベータ-宇宙へ架ける橋」が出版されていた。
地球のどこからでも瞬時に映像を届ける放送衛星は、数世代前の祖先にとっては、魔女の魔法の水晶球のように見えるだろう。過去・未来に通信を送るタキオン電話、物質を100パーセントすべてエネルギーに換える反物質燃料、恒星間旅行を可能にするレーザー帆船、ブラック・ホールから無限のエネルギーを取り出したり、タイム・マシンやスペース・ワープ機関として利用するブラック・ホール工学など、現在の私たちには魔法としか見えない未来の魔法の可能性と実現方法を、SF作家でもある物理学者が詳細に検討する。
これも、今じゃ「古い」んでしょうね。
これまで数十センチメートル程度しか伸ばせなかったカーボンナノチューブですが、研究チームによると、「どんなに長いひもでも作れる」とのこと
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
その歴史が深く? (スコア:2, すばらしい洞察)
なお、Wikipediaによれば、軌道エレベータの発想が世に出たのは1959年刊行の書籍 [wikipedia.org]だそうです。アイデアそのものは19世紀みたいですが。
#個人的には、1980年代あたりなら古いって感じる。
Re:その歴史が深く? (スコア:1, 興味深い)
まぁ、19世紀に比べればむちゃくちゃ最近ですが。
でもコレ [aozora.gr.jp]も1950には既に和訳されてたわけで(違
Re:その歴史が深く? (スコア:4, 興味深い)
SFはどこまで実現するか [amazon.co.jp]
これも、今じゃ「古い」んでしょうね。
でも、これ読んでいたおかげで色々楽しめた気がする。
レーザー帆船は光子帆船スターライトに、ブラック・ホールからエネルギー…は「縮退炉」に繋がる。
∀ガンダムにはロータベータ出てくるし。
しかし、古本は100円ですか…。
星ぼしに架ける橋 (スコア:5, 興味深い)
いえ、本の内容は今でもほとんど通用します。つまり、本の記述の大部分は、依然としてまだどれも到達できていない工学の領域であり、現在の我々にとっては魔法です。
しかし、まさに軌道エレベータについては、その本が執筆されてから3年後の1991年に大きな進展がありました。素材面でカーボンナノチューブ(CNT)が発見されましたからね。
CNTに恐るべき強度があることが分かったのも割と最近です。
Strength and Breaking Mechanism of Multiwalled Carbon Nanotubes Under Tensile Load [sciencemag.org] (2000年)
もっとも、ここから実際の軌道エレベータ建造の間には、大きな谷があると思っています。(対岸が見えないくらいの)
個人的見解ですが、ヒッタイト人による製鉄技術の発見(紀元前18世紀頃?)と、世界最初の鉄橋(18世紀)くらいの開きが。
# 軌道エレベータ完成は4000年後になるだろう、という見解じゃないですよ。
# あくまで例え。
Re:星ぼしに架ける橋 (スコア:4, 参考になる)
B. G. Demczyk et al. Mater. Sci. Eng. A 334 pp173-8 (2002) [doi.org]
#ヤング率ならA. Krishnan et al.のPRB 58 14013-9 (1998) [doi.org]とか。
確かにM.-F. Yuの仕事は重要だけれども、得られた強度は理論計算によって予測されていた「凄い強度」の数分の一以下。
実験にこだわると、言われているほど高い引っ張り強度が得られた結果はほとんどない。
#実験がしにくいためいろいろ原因はある。何せ引っ張り強度は測りにくいので。
一方、ヤング率に関してはそれなりに(2000年以前、たぶん1996前後から)実験結果はある。
でもって、強度があるといわれている一番の理由はMDなどの計算であって、こっちは当然2000年よりもっと前
(こちらも90年代半ばだと思う)からある。
そんなわけで、"恐るべき強度があることが分かったのも割と最近"ってのは多分ちょっと違う。
理論とかヤング率ならCNT発見からわりとすぐに、引っ張り強度ならまだ満足のいく結果は得られるようにはなっていない。
Re:星ぼしに架ける橋 (スコア:0)
そんなんで宇宙エレベータなんて作れるはずないじゃん。
それが出来るんだったら,宇宙エレベータよりも前に普通の建築構造物にカーボンナノチューブが
使われてるはずでしょ?
Re:星ぼしに架ける橋 (スコア:0)
http://srad.jp/science/article.pl?sid=04/03/13/0927256 [srad.jp]