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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
「見本」を出してもらえば良いでしょう (スコア:5, すばらしい洞察)
誤解が無いように書くと、「それを主張している組織が、組織のメンバーに求めている」 こどもポルノ(ぞっとする様な妙な言葉ですね)についての「禁止規定」の方のです。
もちろん今回はそれが「社会的に絶対に必要な規制」だと主張されているのですから、 それぞれの組織では既にそういった「反社会的」なものとして主張されているものの 所持を禁止する規定は存在しているはずです。「手本」になるのは大変でしょうから、 「私達の所ではこうなっています」という「見本」で結構です。
当然ですが「自らの組織は高潔な人間の集団なので、そういった規制など必要無い」、 というのはペケです。まあ、主張するのは自由ですが … メンバーが小児に対する 性犯罪を引き起こしている(いた)組織が複数名を連ねていますので、規約が作られ ていないとは考えられませんし、「法律制定に先駆けて制定されている、我が組織の 誇るべき規約」を公開するのに躊躇はいらないはずです。
実際に人間が登場するビデオその他の「わいせつ」の取り締まりで明白な様に、「概念」 を取り締まる為には、「基準を確立した少数者」による全例の判定が必要ですが、規則 を制定されているそれぞれの組織で、「人権侵害」を引き起こさずにどのようにメンバー の「こどもポルノ」不所持という確認が行われたのかを、伺いたいものです。
子供を持つ母親達の「実際に私の子供がそのような状況に置かれて欲しくない」、 と感じる表現が存在するアニメ、ゲームなどを規制をして欲しい、という願いは多分正しい のでしょう。そう、実際にそこには現実に性的に虐待されている子供など存在してはいない のです。その存在してすらいないものを「自分の子供」に置きかえさせ、それを 防がなければならない、と考えさせる事こそが、この異様な規制についての鍵です。
お母さん達に伺います。そういう議論の場で、あなたの隣に座っている誰かは、貴方と 同じ言葉で貴方と同じものを思い浮かべているのですか? … 当然別人ですので 「同じではない」ですよね。規制を叫ぶそれぞれのお母さん達が思い浮かべているものは、 実際には「それぞれのお子さんがそのような状態に置かれている」事では無いのですか?
その場その場で、「私はそれをそのように判定する」という事を「恣意」と言います。
たとえば私は鉛筆を削るために小刀を持ち歩きますが、私を「危険物(凶器)」の所持 という名目で逮捕する事は可能です。「制服や体操服を身につけた愛子様のお写真」は、 「制服を身につけた女児」に対する「異常な性的嗜好」を意味しますか?
「抽象的な概念」について取り締まる、というのはとても危険な事なのです。また私は、 私では無い貴方に、「私にはそう感じられるのだから、貴方もそう感じているに違いない」、 と主張されたくはありません。それは「あなた」のもので、「私」のものではありません。
自分が見ているものに感じている事を、「生まれも育ちも異なる他の人間に」当然の事 として押しつける事は止めてください。それは、あなたの子供が生きてゆけない社会、 特定の誰かの「個人的な思想」を受け入れない事が犯罪になる特殊な国々のような状況 を、日本に作り出してしまいます。
人は、それぞれに異なるものです。そして異なる価値観は等価なのです。
もちろん「子供に与える場合には」注意が必要です。他の沢山のこどもには許可 されないものと同様の意味合い、あなたはまだ、社会的な意味で未熟ですから という意味合いで。大人は「他者の権利を侵害しない限り」、思想・信条・表現を他人 に指図されません。
# 「自分が見たくない物は排除する」社会は、「弱い物を殺す」社会です
# そういう社会で殺されるのは、今「異なる価値観の排除」を叫んでいる人達のこどもです