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国産で開発できないものかね?
一般的に非常に長い開発期間が必要なのはわかってますがその一方で国産機にはT-4みたいに開発期間が短い例もあるわけですよ。勿論亜音速の練習機と戦闘機を一緒くたにするなという話もあるでしょうけどモデルケースとしては悪くないのではないかと(エンジンも国産ですし)。
ていうかどっかの国のせいでF-2の開発にストレスがタップリ貯まった開発者に今度こそ気兼ねなく開発してもらいたいという個人的希望でもあるんですけどね。F-22を売り渋ったわけだから自前で造るというのは理由としても正当化できるかと。それに海外メーカーに金を払うならまだ国内メーカーに金を払ったほうがましだとも思うですよ。
本当に専守防衛を目指すならプランにあったものを自前で造らないと駄目でしょう。軍隊じゃなく自衛隊なんだから人間が服に合わせるようなことは出来ないです:-p
>国産で開発できないものかね?
できればそうしたいのは山々なんですが、そもそも現代の戦闘機に必要とされる機動性は大推力のジェットエンジンに依存しています。多量のミサイルを積み、高速で飛行しなおかつ大出力のレーダーを使用するためにはとにかく少しでもパワーのあるエンジンが必要なのです。
で。F-15に使われているプラット・アンド・ホイットニー(P&W)社のF100エンジンの推力は10トン。F-35に使われることになっているP&W社のF135エンジンの推力は12.7トン。
それに対し日本のIHIが開発した、XF5-1エンジンの推力は5トンです。(これは防衛省技術研究本部が開発中の技術実験機『心神』に搭載されることになっています)
ちなみにP&W社のF100エンジンの初飛行は1972年。XF5-1エンジンの初号機は1998年に納入されたもので、26年経ってようやく半分程度の出力を出す事に成功したに過ぎません。(さらに言えばこのXF5-1は『実証エンジン』であり、つまり信頼性も運用コストもまだまだ実用に足るものではありません)
軍用のジェットエンジン開発にはさまざまな施設、一例を挙げれば地上で燃焼実験を行うための超音速風洞が必要だったりするのですが、北海道の防衛省の研究所にある風洞はそのサイズも風量もP&W社のそれには到底及びません。ついでにいえば、P&W社の持ってる超音速風洞と同クラスのものはゼネラル・エレクトリック社も持ってて互いに競いながらエンジンを開発してたりします。
これに追いつくにはかなりの資金投下が必要です。施設面のみならず人員的にも。
もし上手くいって十数年後に10トン級のジェットエンジンを開発することに成功したとしても、その頃にはアメリカや世界のトップクラスのジェットエンジンは20トンクラスの領域に達していることでしょう。
ジェットエンジン先進国のレベルに達するには数世代の努力が必要であると思われます。
そして、それと同じくらい深刻なのがステルス技術。日本は低ステルス性のための設計ノウハウがほとんどありません。ステルス機に最適な形状を探るシミュレータも。実機サイズのモックアップで試してみる電波暗室も。(『心神』のステルス性検査はわざわざフランスまで運んで行われました)
まあ、こういった技術にじゃんじゃかお金を投資すればあるいは数世代後には世界レベルに達した戦闘機を作れるかもしれません。しかし、そのために必要な資金・人材がそれに値するものかどうか、という点では冷静な評価判断が必要とされるでしょう。
>ていうかどっかの国のせいでF-2の開発にストレスがタップリ貯まった開発者に>今度こそ気兼ねなく開発してもらいたいという個人的希望でもあるんですけどね。石原慎太郎あたりが吹いている「FS-X(のちのF-2)開発では日本を脅威に思ったアメリカに横槍を入れられた!本来なら日本独自でもっと性能の良い戦闘機ができていたはずだ…」という説がありますが、実際問題としてこの説は全く正しくありません。当時も今も、日本には戦闘機用のジェットエンジンを開発する能力なんて無かったんですから。戦闘機としては最大の肝であるところのエンジンをアメリカに頼りきっている状況で「日本独自」なんて冗談もいいところです。
>F-22を売り渋ったわけだから自前で造るというのは理由としても正当化できるかと。>それに海外メーカーに金を払うならまだ国内メーカーに金を払ったほうがましだとも思うですよ。結果得られるものがアメリカから買えるものと比べて格段に劣っているのなら、正直買ってきちゃったほうが得、という気がします。将来的にはさておき、十年以内でしたらほぼ確実に米機を買ったほうがメリットがあると思われ。
オフトピですが、ユーロファイターっていう選択肢ってどうなんでしょう?・F-35よりも安価・対象国となりうる国に対して、世界最高のステルスが必要なのか?(韓国とロシアには必要?)・改造の許可(F-35よりかは国産機器の採用の可能性?)っていうのはF-35に比べて大きなアドバンテージだと思うのですが。空戦性能に関しても十分な物を持っているし、マルチロールなので運用面でも申し分ない。保守面とアメリカの機嫌という点で不安が残るものの、それ以外大して問題が無いように思われます。
それでもなお、米機を推す声が強いっていうのはどういう理由なんでしょう?F-35にそこまで高い魅力があるようには思われないのですが・・・詳しい人、教えてください。
#個人的にはグリペンが好きだけども候補にすら挙がってなかった・・・
そのためには大量のパイロットを育てて大量のメンテナンス要員を育てて大量の航空基地や関連施設が…よってタイフーンは筋が悪い代物です。F-35も兵装貧弱じゃね?数いるんじゃね?という推測もあるんですが、西側がこぞってこれに集中した結果「もうこれしか選択肢ない」という状態なのが今です。
広い広い海洋国家であることを考えても、ステルス性能は日本にとって非常に重要なんですよ。海の上では双方に綿密な監視や配備が難しいので、少ない数でいかにこちらが相手より早く気づいて叩くかの能力の意味が強くなります。
#まあ潜水艦の方がもっと重要ですけどね
わかりました。
じゃあ、手っ取り早く核武装か先制攻撃ですかね。アメリカよりロシアが真っ先に黙ってないと思いますが…。
他には自ら進んで積極的軍縮とか。
一応、シナリオは書けます。
あとイナゴの大群を作る策ですが、傭兵・義勇軍・徴兵はどれも筋が悪いので…奴隷?それは極端ですが、日本という国の国土の特性と人口比率を考えると、周辺国に対してイナゴの大群策を計るには自国だけでは到底無理なので、無人機…ですか。ろくに飛行機も船も作れない国が…(船は言いすぎかもしれませんが)。タイフーンの無人化はありえませんよ。おそらくF35より弱いくせに高いので。
#とりあえず潜水艦の研究しようぜー
>将来的にはさておき、十年以内でしたらほぼ確実に米機を買ったほうがメリットがあると思われ。
日本の政治家は10年先も見られない奴らばかりだから米機に依存し続けることになるってことですね。わかります。
開発費を回収することを考えると、ちと難しいような気がしますね。武器輸出三原則を大幅に緩めて輸出可能にすれば解決できる可能性もあるんでしょうが、それはそれで問題がありますしねえ。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
仮に2020年あたりまでずれ込むなら (スコア:2, 興味深い)
国産で開発できないものかね?
一般的に非常に長い開発期間が必要なのはわかってますが
その一方で国産機にはT-4みたいに開発期間が短い例もあるわけですよ。
勿論亜音速の練習機と戦闘機を一緒くたにするなという話もあるでしょうけど
モデルケースとしては悪くないのではないかと(エンジンも国産ですし)。
ていうかどっかの国のせいでF-2の開発にストレスがタップリ貯まった開発者に
今度こそ気兼ねなく開発してもらいたいという個人的希望でもあるんですけどね。
F-22を売り渋ったわけだから自前で造るというのは理由としても正当化できるかと。
それに海外メーカーに金を払うならまだ国内メーカーに金を払ったほうがましだとも思うですよ。
本当に専守防衛を目指すならプランにあったものを自前で造らないと駄目でしょう。
軍隊じゃなく自衛隊なんだから人間が服に合わせるようなことは出来ないです:-p
エンジンが肝 (スコア:4, 参考になる)
>国産で開発できないものかね?
できればそうしたいのは山々なんですが、そもそも現代の戦闘機に必要とされる機動性は大推力のジェットエンジンに依存しています。
多量のミサイルを積み、高速で飛行しなおかつ大出力のレーダーを使用するためにはとにかく少しでもパワーのあるエンジンが必要なのです。
で。
F-15に使われているプラット・アンド・ホイットニー(P&W)社のF100エンジンの推力は10トン。
F-35に使われることになっているP&W社のF135エンジンの推力は12.7トン。
それに対し日本のIHIが開発した、XF5-1エンジンの推力は5トンです。
(これは防衛省技術研究本部が開発中の技術実験機『心神』に搭載されることになっています)
ちなみにP&W社のF100エンジンの初飛行は1972年。XF5-1エンジンの初号機は1998年に納入されたもので、26年経ってようやく半分程度の出力を出す事に成功したに過ぎません。
(さらに言えばこのXF5-1は『実証エンジン』であり、つまり信頼性も運用コストもまだまだ実用に足るものではありません)
軍用のジェットエンジン開発にはさまざまな施設、一例を挙げれば地上で燃焼実験を行うための超音速風洞が必要だったりするのですが、北海道の防衛省の研究所にある風洞はそのサイズも風量もP&W社のそれには到底及びません。
ついでにいえば、P&W社の持ってる超音速風洞と同クラスのものはゼネラル・エレクトリック社も持ってて互いに競いながらエンジンを開発してたりします。
これに追いつくにはかなりの資金投下が必要です。施設面のみならず人員的にも。
もし上手くいって十数年後に10トン級のジェットエンジンを開発することに成功したとしても、その頃にはアメリカや世界のトップクラスのジェットエンジンは20トンクラスの領域に達していることでしょう。
ジェットエンジン先進国のレベルに達するには数世代の努力が必要であると思われます。
そして、それと同じくらい深刻なのがステルス技術。
日本は低ステルス性のための設計ノウハウがほとんどありません。
ステルス機に最適な形状を探るシミュレータも。
実機サイズのモックアップで試してみる電波暗室も。(『心神』のステルス性検査はわざわざフランスまで運んで行われました)
まあ、こういった技術にじゃんじゃかお金を投資すればあるいは数世代後には世界レベルに達した戦闘機を作れるかもしれません。しかし、そのために必要な資金・人材がそれに値するものかどうか、という点では冷静な評価判断が必要とされるでしょう。
>ていうかどっかの国のせいでF-2の開発にストレスがタップリ貯まった開発者に
>今度こそ気兼ねなく開発してもらいたいという個人的希望でもあるんですけどね。
石原慎太郎あたりが吹いている「FS-X(のちのF-2)開発では日本を脅威に思ったアメリカに横槍を入れられた!
本来なら日本独自でもっと性能の良い戦闘機ができていたはずだ…」という説がありますが、実際問題としてこの説は全く正しくありません。
当時も今も、日本には戦闘機用のジェットエンジンを開発する能力なんて無かったんですから。戦闘機としては最大の肝であるところのエンジンをアメリカに頼りきっている状況で「日本独自」なんて冗談もいいところです。
>F-22を売り渋ったわけだから自前で造るというのは理由としても正当化できるかと。
>それに海外メーカーに金を払うならまだ国内メーカーに金を払ったほうがましだとも思うですよ。
結果得られるものがアメリカから買えるものと比べて格段に劣っているのなら、正直買ってきちゃったほうが得、という気がします。
将来的にはさておき、十年以内でしたらほぼ確実に米機を買ったほうがメリットがあると思われ。
Re: (スコア:0)
オフトピですが、ユーロファイターっていう選択肢ってどうなんでしょう?
・F-35よりも安価
・対象国となりうる国に対して、世界最高のステルスが必要なのか?(韓国とロシアには必要?)
・改造の許可(F-35よりかは国産機器の採用の可能性?)
っていうのはF-35に比べて大きなアドバンテージだと思うのですが。
空戦性能に関しても十分な物を持っているし、マルチロールなので運用面でも申し分ない。
保守面とアメリカの機嫌という点で不安が残るものの、それ以外大して問題が無いように思われます。
それでもなお、米機を推す声が強いっていうのはどういう理由なんでしょう?
F-35にそこまで高い魅力があるようには思われないのですが・・・
詳しい人、教えてください。
#個人的にはグリペンが好きだけども候補にすら挙がってなかった・・・
Re: (スコア:0)
・今は良いかもしれないけど、10年後20年後中国やロシアがステルス機を配備してきたときにどうするの?
・改造自由とか言っているけど、実際どうなるかはわからない。改造したら、当然それだけ高価に。
ぶっちゃけ、ステルス機っていうのは戦術的に圧倒的なアドバンテージがある。
中露がそれを開発中だというのに、いまさらふつうの機体は選びにくい訳よ。
これから大規模な紛争がなさそうなヨーロッパならともかく、日本は現在まさに最前線ですよ。
しかもユーロファイターはレーダー他いろんなところが古くさいし、これからの発展も不透明です。
F-35みたいにどこかが強力に開発を主導しているならともかく、ドイツやイギリスは逃げ腰でしょ…生産自体が公共事業のごとくなってますよ。
自分ならこんなのに国民の命を預けられません。
Re: (スコア:0)
ステルスって、要は対象が少ないor見つかると対応される、から必要なのであって
・対象がやたら多い
・見つかっても対応不可
みたいな手段を採用するとかさ。
イナゴの大群って、分かっても対応できないしょ。それみたいな感じで。
Re:エンジンが肝 (スコア:2, 参考になる)
そのためには大量のパイロットを育てて大量のメンテナンス要員を育てて大量の航空基地や関連施設が…
よってタイフーンは筋が悪い代物です。
F-35も兵装貧弱じゃね?数いるんじゃね?という推測もあるんですが、
西側がこぞってこれに集中した結果「もうこれしか選択肢ない」という状態なのが今です。
広い広い海洋国家であることを考えても、ステルス性能は日本にとって非常に重要なんですよ。
海の上では双方に綿密な監視や配備が難しいので、少ない数でいかにこちらが相手より早く気づいて叩くかの能力の意味が強くなります。
#まあ潜水艦の方がもっと重要ですけどね
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re: (スコア:0)
なぜ大きな実体が必要なものを大量に動員させる手段をそこで持ってくるのですか?
それって一番効率悪い、単なる既存の運用の延長でしょうに。
わざわざ反論の為に効率が一番悪いものを持ってくること自体、発想の転換が出来ていない証拠です。
#いやはや、まさかそんな効率最悪の例を持ってこられるとは思わなかった。
Re:エンジンが肝 (スコア:1)
わかりました。
じゃあ、手っ取り早く核武装か先制攻撃ですかね。
アメリカよりロシアが真っ先に黙ってないと思いますが…。
他には自ら進んで積極的軍縮とか。
一応、シナリオは書けます。
あとイナゴの大群を作る策ですが、傭兵・義勇軍・徴兵はどれも筋が悪いので…奴隷?
それは極端ですが、日本という国の国土の特性と人口比率を考えると、
周辺国に対してイナゴの大群策を計るには自国だけでは到底無理なので、
無人機…ですか。ろくに飛行機も船も作れない国が…(船は言いすぎかもしれませんが)。
タイフーンの無人化はありえませんよ。おそらくF35より弱いくせに高いので。
#とりあえず潜水艦の研究しようぜー
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re: (スコア:0)
>将来的にはさておき、十年以内でしたらほぼ確実に米機を買ったほうがメリットがあると思われ。
日本の政治家は10年先も見られない奴らばかりだから
米機に依存し続けることになるってことですね。わかります。
Re:仮に2020年あたりまでずれ込むなら (スコア:1)
開発費を回収することを考えると、ちと難しいような気がしますね。
武器輸出三原則を大幅に緩めて輸出可能にすれば解決できる可能性もあるんでしょうが、それはそれで問題がありますしねえ。
Re: (スコア:0)
航空機関連に圧倒的なアドバンテージを持つアメリカですらF-22の配備までに20年かかっています。
戦闘機制作のノウハウどころか部品1つ作れるかあやしい日本が、2020年までに配備できるとはとても思えません。
そもそも、アメリカの航空機開発のリソースは圧倒的です。
それでも多数の年月と多額の金がかかったと言うことを忘れてはいけません。
アメリカの航空機開発関連の人を集めるとそこそこの大都市が出来ますが、日本だと村しかできないような状態なのです。
開発費が出ればね。 (スコア:0)
これで国産戦闘機とか、やるなら開発費一括前払いでお願いしますねwww