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水素を5%混ぜたら、天然ガスの消費が5%減らせるんでしょうか?
5%分はCO2を出さない燃料になるので、CO2排出量を抑える効果はあるのではないでしょうか?普通のガス管で水素がじゃじゃ漏れにならないか心配ですけど。
効果はゼロではないでしょうけど、熱量あたりで見るとそこまで寄与しないでしょう。
同一体積のガスを燃やしたときに得られる熱は、水素は天然ガス(≒メタン)の1/3くらいです。5%水素を混ぜたガスは同じ体積で97%弱の熱量しかありません。なので、今回のガスで同じ熱量を得ようとしたら数%多めにガスを燃やさないといけません。
天然ガス3%前後の節約になり、排出される二酸化炭素もこの分だけ減る感じでしょうか。
# このガスをエコキュートのような高効率給湯装置で使う場合は、もう少しだけ改善するかも。# 水蒸気が少し多いので、水蒸気→水の潜熱を多めに回収できる可能性がある、かも。
水素が天然ガスより発熱量が劣るのであれば、ユーザーはそれ以降少々多めの量のガスを使わざるを得ない。水素の生成単価がガスと比べてどうなのか分からないけど、供給側が値引きしない限り原料節約にもかかわらず売上増もありうるのか?
熱量がやや低下するといっても数%ですからね。多分、供給されるガスについて保証されている熱量分は、水素を混ぜたとしても確保できているのでしょう。
で、風力発電会社とガス会社がどういう関係にあるのか不明ですが、今回の実験については経済性は皆無でしょう。だから、ガス会社が儲かるなんてことは多分ありません。(補助金や研究投資などで特定の誰かが儲かるということはあるかもしれませんが)
個人的には、直近(今後数十年)での余剰電力のガス化の経済性については疑問です。言うまでもないことですが、電気は電気として売ったほうが儲かります。電気分解によるガス製造が経済的にペイするなら、そもそもガス発電など行われないわけで。
それでも今回のような実験が行われるのは大規模な蓄電が難しいからですが、仮に今後数十年内にガス価格が高騰したとしても、ガス化が既存の蓄電設備(揚水発電)と比べて競争力を持つようになるとは個人的には考えていません。
まあそんなことは先方も十分承知で、今回のガス化実証実験はあくまで「太陽光・風力といった不安定なパワーソースによる発電が拡大した未来を見据えて、いろいろ研究投資しているうちの一つ」という位置づけで、揚水発電のほうにも力を注いでいる、というようなことがプレスリリースの最後に書かれています。
まあ、人類が使用するエネルギーの大部分を風力・太陽光に移行した遠未来で、1日ではなく年間の電力需給の平準化をしたい、とでもなればまた話は別かもしれません。その場合は揚水発電で対応できるとはちょっと思えないので。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
天然ガス消費はどの程度削減できるの? (スコア:0)
水素を5%混ぜたら、天然ガスの消費が5%減らせるんでしょうか?
Re: (スコア:0)
5%分はCO2を出さない燃料になるので、CO2排出量を抑える効果はあるのではないでしょうか?
普通のガス管で水素がじゃじゃ漏れにならないか心配ですけど。
Re: (スコア:2)
効果はゼロではないでしょうけど、熱量あたりで見るとそこまで寄与しないでしょう。
同一体積のガスを燃やしたときに得られる熱は、水素は天然ガス(≒メタン)の1/3くらいです。5%水素を混ぜたガスは同じ体積で97%弱の熱量しかありません。なので、今回のガスで同じ熱量を得ようとしたら数%多めにガスを燃やさないといけません。
天然ガス3%前後の節約になり、排出される二酸化炭素もこの分だけ減る感じでしょうか。
# このガスをエコキュートのような高効率給湯装置で使う場合は、もう少しだけ改善するかも。
# 水蒸気が少し多いので、水蒸気→水の潜熱を多めに回収できる可能性がある、かも。
Re: (スコア:0)
水素が天然ガスより発熱量が劣るのであれば、ユーザーはそれ以降少々多めの量のガスを使わざるを得ない。
水素の生成単価がガスと比べてどうなのか分からないけど、供給側が値引きしない限り原料節約にもかかわらず売上増もありうるのか?
Re:天然ガス消費はどの程度削減できるの? (スコア:2)
熱量がやや低下するといっても数%ですからね。多分、供給されるガスについて保証されている熱量分は、水素を混ぜたとしても確保できているのでしょう。
で、風力発電会社とガス会社がどういう関係にあるのか不明ですが、今回の実験については経済性は皆無でしょう。だから、ガス会社が儲かるなんてことは多分ありません。(補助金や研究投資などで特定の誰かが儲かるということはあるかもしれませんが)
個人的には、直近(今後数十年)での余剰電力のガス化の経済性については疑問です。言うまでもないことですが、電気は電気として売ったほうが儲かります。電気分解によるガス製造が経済的にペイするなら、そもそもガス発電など行われないわけで。
それでも今回のような実験が行われるのは大規模な蓄電が難しいからですが、仮に今後数十年内にガス価格が高騰したとしても、ガス化が既存の蓄電設備(揚水発電)と比べて競争力を持つようになるとは個人的には考えていません。
まあそんなことは先方も十分承知で、今回のガス化実証実験はあくまで「太陽光・風力といった不安定なパワーソースによる発電が拡大した未来を見据えて、いろいろ研究投資しているうちの一つ」という位置づけで、揚水発電のほうにも力を注いでいる、というようなことがプレスリリースの最後に書かれています。
まあ、人類が使用するエネルギーの大部分を風力・太陽光に移行した遠未来で、1日ではなく年間の電力需給の平準化をしたい、とでもなればまた話は別かもしれません。その場合は揚水発電で対応できるとはちょっと思えないので。