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取り次ぎは、これまでのように配本と集金だけを機械的にするのではなく、「個性」ある書店を育成するため、コンビニ本部が傘下のフランチャイジーに施すようなフィールドカウンセラー業務に比重を移しかえなければならない。
最末端の顧客ニーズをつかむ立場にある書店は、その情報を取り次ぎなどを通して「川上」にフィードバックする任務を帯びてくる。
再販制は義務ではない。売値を指定できる権利を製造販売者が有しているだけであって、自らその価格指定をしないことも可能である。
委託販売制の下では、在庫リスクは出版社が負い、「買取り」しない小売店にはリスクはない。そのために、書店は売れそうだと思う本を、在庫の心配をせずに、いくらでも店頭に積むことができる。言い換えれば、委託販売制度の最大の効用は、出版物の露出機会(Jitteboogie 注:「立ち読み」)を極大化することにあるのだ。
インターネット利用で短縮されるのは、テレビ視聴時間と睡眠時間であって、読書については、むしろ、インターネット利用者の方が時間が長くなるのである
専門書のように出版社でなければその内容がわからず需要予測が立てられない場合には、委託販売制の合理性は残されている。しかしながら、大量の広告等でその内容を周知する出版物については、情報の偏在性と伝達コストに関して、他の一般消費財との差異は小さく、委託販売制を適用する合理性は薄いと考えられる。
一回しか閲覧されない情報財の場合には、生産者は共同利用されることを前提にした価格設定を行うことが合理的となる。
うーん。一般の人の認識ってこうなのか。 誰か書店員さん、この人に現状を教えてあげてください。
常に本の一冊や二冊を鞄に入れている人は、 しばしば鞄をあらためられるような不愉快なことになるんじゃないかと心配です。
この問題を解決するためには、 全ての書籍に個別のユニークシリアルナンバーを付けて、 「その書店で仕入れた
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
買われた本と買われなかった本 (スコア:2, 興味深い)
返本を減らすには、再販制度の見直しの方が効果があるんじゃないでしょうか?
返本の多い理由のひとつなのは確かだと思います。
しかし再販制度が変ると、小さな書店から潰れるでしょうね。
日販、東販のPOSレジ導入以前しか知りませんが、買い取りじゃないし希望数どおりに
届かないのを見越して、多めに配本依頼するのが普通でした。
売れ筋というか勢いで売る本の場合、書店からの希望の冊数が入荷するわけではなく、
1割、2割しか入らないこともあります。
本はどこで買っても同じなので、他の書店にあったらそちらで購入されますから、
在庫切れは避けたいのです。
その一方で旬が過ぎてどうでもよくなってから、希望数以上に配本されたことも
ありましたので、梱包すら解かずに返本したという話を聞いたことも。
万引き防止対策というと、CD を扱う店のようにセンサつきのゲートができるのでしょうが、
ちゃんと無効化できるのでしょうか?
常に本の一冊や二冊を鞄に入れている人は、しばしば鞄をあらためられるような
不愉快なことになるんじゃないかと心配です。
本を持ち歩く人は本を買う人なのに、その人たちが書店に来るのを躊躇うようになったら、
結果として amazon.com などに塩を送ることになりませんかね。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:2, 参考になる)
「再販制」と「委託販売制」の問題などが書かれていてなかなか興味深いです。
52ページもあって読むのは結構大変なので、私が興味を引かれた文をいくつかピックアップしてみます。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:1)
自分で全文を読まないでこういうことするのはアンフェアだと思いますが、引用されたところについて。
1.フィールドカウンセラー業務
これは既にけっこう進んでると聞いたことがあります。
2.書店からのフィードバック
レジで引き抜かれるしおりみたいな物(なので手元に無いので正式な名前はわかりません)って、まさにこのために昔からやっていることだと思ったのですが。バーコードで読みとるPOSシステムは、さほど規模が大きくない書店にもかなり入っている印象ですし。
3.再販制は義務ではない。
これは知りませんでした。というか、言われてみればそうか、という感じ。
4.委託販売制
むかーし、「アスキーは全部買い取り(委託販売ではない)だから、それを嫌って置かないところもある」と聞いたことを思い出しました。ソースが不確かなのでデマかもしれません。しかし、小売店はリスクを負わずいくらでも店頭に積むことができる、というのは理論上はそうかもしれないけど、あまりにも想像力にかけるというかなんというか。
5.インターネット利用者の方が読書時間が長くなる
ほんとに? 私は明らかにインターネットのせいで読書時間減ったんだけどな。という印象。「文章を読む時間」なら確かに増えたと思いますが。どこかにそういう統計でもあるんでしょうねえ。
6.委託販売制の合理性に対する疑義
うーん。「大量の広告でその内容を周知」される代表が雑誌だと思うんですが、あれが買い取り制になると零細書店は本当に全滅するんじゃないかという気がします。キオスク・コンビニも扱えなくなるんじゃないかな。
雑誌以外というと、専門書どころか「ハリーポッター」とかの極めて例外的な物以外は、広告で周知されることなんてほとんど無い気がするけど。これは私の読書傾向が偏りすぎだからかも。
7.共同利用されることを前提にした価格設定
電子出版を視野にいれてるのかな? そんなはずないよな。共同利用って図書館と喫茶店や美容院なんかと、貸本屋(東京にはまだ結構あるんで驚いた)くらいしか思いつかないんですが。
「再販制」や「委託販売制」について現状問題があるというのは認識してるつもりなので、後ろ向きの議論はあまりしたくないのですが、全体として「はじめに結論ありき」とか「ためにする議論」といった印象です。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:1)
経済産業省が「何を考えているか」「どの辺を狙っているか」という意味ではすごく参考になりました。Jitterboogieさんがこの文書をどちら向きに評価されているか分からないので気になりますが、紹介してくださったことについては感謝しています。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:1)
再販制は出版における最大の長所でも短所でもあると思います。
どこでも同じ情報が同じように入手できるという威力を地方都市在住時に実感しました。
しかし、その情報の均一性こそが大都市において「町の本屋さん」で買う必要性をも無くしてしまっているとも思います。
自分が本を買うときにはその専門性の高さゆえに(マニアックとも言う)町の本屋さんでは見つからず、
超大型書店の専門書コーナーやアマゾンに依存してしまっています。
なので「町の本屋さん」にはもっと専門性を出してもらったほうが私的にはありがたいのです。
ただ、「ゲームショップ」と「エロゲーショップ」の住み分けが秋葉原くらいでしか実現していないのと同じように、
購買人口の多さに依存するので大都市でしか実現できないでしょうね。
逆に言えば、大都市の「町の本屋さん」では専門店を実現できる可能性があるのに
それをしないでどこでも同じような本や雑誌を同じように売っているのでもったいないなぁ、と思います。
これは再販制とはかならずしも反しないので、再販制を維持しながらでもそういう方向へ進めばいいな、と思います。
個人的には、専門性の高い書籍が入手できるのであれば再販制に従わず価格が高くなっても構わない
(専門書店の収益性を上げるためには必要かもしれない)、とも思います。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:1)
だから、経済産業省が問題意識をもって取り組んでくれるのはけっこうなことだと思うのですが、だったらもう少し説得力のある調査・文書にして欲しいというのが、先のコメントになっています。
たとえば、冒頭のフィールドカウンセラーについて言うと、それなりのサービスが始まっているけれど、お気楽セットみたいになってしまって、かえって「個性ある書店」ができなくなってしまっているというのが現状の問題点だと聞いています。要するに大手取り次ぎの支配強化というか、零細書店のチェーン店化ですね。
そんなサービスやめてしまえと言っているわけではなくて、もっと肌理の細かいサービスになって「個性ある書店」の支援になればよいと思っています。
でもあの引用部分全体を読む限り「『個性』ある書店を育成するため」と言いながら、零細書店のことは忘れて大型店とチェーン店ばっかりにしましょうという意志が透けて見える(ように思える)ので、気になる点を指摘してみたわけです。
Jitterboogieさんに反論したつもりは、もちろん毛頭無いので、別コメントに補足としてあげてあったりします。
とはいえ、先のコメントに書いたようなこと自体が間違っているという指摘もありましたので、もっと詳しい方いらっしゃいませんかねえと、教えて君に変身したり(爆)
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
うーん。一般の人の認識ってこうなのか。
誰か書店員さん、この人に現状を教えてあげてください。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
それでつぶれるような小さな書店に存在意義はあるのでしょうか?
私が使う書店は、amazon.com、神保町の三省堂と八重洲ブックセンターくらいなので、何で零細書店がしつこく存在するのか、本当に疑問。
きっとただの感傷 (スコア:1)
>くらいなので、何で零細書店がしつこく存在するのか、本当に疑問。
この文章って「何で零細書店がしつこく存在しなきゃならいのか、本当に疑問」という風に読めましたが、違いますかね。違ったらごめん。
そりゃ再販制度が変われば(変われよな)、今ある小さな書店がつぶれる…のは仕方ないと小生も思います。でもこういう風な文を見ちゃうと、こうして一言云いたくはなりますね心情的に。
まともな本屋が1時間車で移動しないとないような田舎に住む者としては(車で40分の TUTAYA は除外する。いや本当は2時間30分だ、旭川市の富貴堂がわたしの中で本屋の最低ラインだから)、やっぱ淋しくなるでしょうね。ま、仕方はないですが…あたしも都会に住んでいたら、同じように思ったろうね、きっと。
>>after all, it is most fortunate...
>>to read a book in a bed one person...hirofmix
Re:きっとただの感傷 (スコア:0)
無視に限ります。
街中でガムを路上に吐き捨てる人間を見ても誰も何も言わないのと同じです。
関わっても苦々しい思いするだけだし、何より時間の無駄。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
> スーパーができて潰れるような八百屋や魚屋には存在意義が無いと?
あるんですか?
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:1)
まずい魚平気で売っている町の魚屋がないと?
私の近所の零細な魚屋・八百屋・肉屋は、
(卵が先か鶏が先か知らんけど)まともなものは売ってません。
ユニーやサティの方が良い。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:1, 参考になる)
だけど、大規模な店ができちゃうと(たとえそれが良い物を扱ってる店でも)小規模な店は潰れちゃうというのが問題なんじゃない?
そりゃ東京とか大阪のように人口の多い(マーケットが大きい)地域であれば良い物を扱っている小規模店も生き残れる可能性はあるけど、地方の中小都市だとそういう訳にも行かないんですよ。
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
>ンターくらいなので、何で零細書店がしつこく存在するのか、本
>当に疑問
東京に住まずは日本人にあらず、ですか?
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
この前も高速廉価な接続環境の件で、都会に引っ越せば?というコメントがありましたね。
# 渋滞と満員電車が嫌いなので AC.
Re:買われた本と買われなかった本 (スコア:0)
>>ンターくらいなので、何で零細書店がしつこく存在するのか、本
>>当に疑問
>東京に住まずは日本人にあらず、ですか?
拡大解釈し過ぎじゃないですか?
「東京に」零細書店が存在するのが疑問なのでは?
私も疑問なので。
#「潰れるべき」という意味ではなくて経営が成り立つのかという意味です。
取り扱っているものが同じ(あるいは零細店の扱うものは大店も扱っている)
という状況で、
客を持っていかれない条件って地形効果ぐらいしか思い当たらないのですが。
#昔、コンビニが広まったときに
零細書店 (スコア:0)
その筋では有名ですが。
Re:ちゃんと無効化できるのでしょうか? (スコア:0)
>http://www.sankei.co.jp/news/021128/1128kei061.htm
「本の背表紙や表紙などにICチップを埋め込む」、
と書かれているので、現在の構想のままで実用化されるとすると、
本の購入時に、レジでICチップを物理的にチギリ取って取り外すことは
不可能ですねえ・・・。
と、言うことは、
この問題を解決するためには、
全ての書籍に個別のユニークシリアルナンバーを付けて、
「その書店で仕入れた