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Katuragiさんの日記 [srad.jp]経由のHotWiredの記事 [hotwired.co.jp]によると、「今回の研究の結果は、『米国科学アカデミー紀要 [pnas.org]』(PNAS)オンライン版に今週掲載される」ということだそうです。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
原報どこだ? (スコア:5, 参考になる)
マウスの場合、ES細胞から最終的に個体発生まで行うことが可能なので、少なくとも原理的には「マウスES細胞は分化全能性」であるといわれてきました.しかしこれまでは生殖系の細胞にin vitroで分化させることに成功した人はいませんでした.それをブレイクスルーしたのが、"Derivation of Oocytes from Mouse Embryonic Stem Cells"、ペンシルバニア大の卵子
Re:原報どこだ? (スコア:1)
Katuragiさんの日記 [srad.jp]経由のHotWiredの記事 [hotwired.co.jp]によると、「今回の研究の結果は、『米国科学アカデミー紀要 [pnas.org]』(PNAS)オンライン版に今週掲載される」ということだそうです。
Re:原報どこだ? (スコア:1)
おお、始原生殖細胞までの分化はin vitroで成功してるのですね。だったら、もう十分な成果だと言ってもいいかも。
#それでもPNAS止まりというのはちょっと個人的な評価が高すぎたか:-P
下の方ではあまり詳しく書かなかった「精子の方がちょっと複雑」というのと関連した話になりますけど、卵子と精子では最終的な分化が起こる時期に差があるんですよね。
卵子の方は母親から生まれる前にもう卵細胞としての分化は終わっててもうそれ以上増えることはなく、あとは思春期にホルモンによって成熟し、一生をかけて排卵されていきます。
一方、精子の方は最後の分化が起きる手前の段階で止まった状態で生まれてきて、思春期になるとそこから最終的に分化して精子が出来る、と。こっちの方は生まれた後でがんがん作ることが出来るようになってます。でなきゃ一回に数億匹なんてまかないきれませんから(笑
そのこともあって、下では「in vitroで精子が出来たら」と書いてはいましたが、内心、vitroだけでは無理だろうなぁ、とも思ってました。多分、ホルモンだけでなく周囲の細胞環境自体も精子形成には関わってるんじゃないかと。
で、改めて今回のESからの精子形成ですが、精子で始原細胞が出来たというのは、卵子でいうと卵母細胞が出来た程度には相当することです。実はそれよりも分化の程度は低いのですが、そもそも精子自体、生まれるまでに分化しおわってしまうわけではないので、そこまで分化したというだけでも精一杯なのでしょうから。