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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
このご時世 (スコア:1, 興味深い)
とはいえ,環境問題に疎いのでAC
Re:このご時世 (スコア:1)
# 次世代地球シミュレータが「自分が環境に与える影響」も織り込んでシミュレートできるとすごいかも。
本当に国民の利益になっているだろうか? (スコア:-1, フレームのもと)
10PFlopsなら安いと理系出身の私なら思ってしまわなくもないが,小柴先生風
に言えば「国民の血税」の900億円なのだから,それに見合うだけの研究成果
をあげなければならないのは研究機関としての当然の義務だと思う.でも,今
の地球シミュレーターのプロジェクトの受賞歴
(http://www.es.jamstec.go.jp/esc/jp/Awards/index.html) なんか見てると,
どうかなって思ってしまう.だって,半分以上が日本人で内輪で表彰したって
話だし...彼らが吹聴した程に天気予報の精度が改善しているようにも私に
は
Re:本当に国民の利益になっているだろうか? (スコア:2, 参考になる)
>> それに見合うだけの成果を当初の予定どおり に出さなきゃいけない.
官僚はいくら論文出せば900億に見合った成果だと認定してくれるんですかね?
例えば,文科省のタンパク3000プロジェクト [mext-life.jp]では
昨年度約90億の予算 [mext.go.jp]で約750報の論文 [mext-life.jp]が出ています(3年で2000報).
小泉首相も素晴らしいと言ったとか言わなかったとかいう噂も耳にします
Re:本当に国民の利益になっているだろうか? (スコア:-1, フレームのもと)
官僚にとっては「自分の予算」をぶんどることが重要なわけだから,プロジェ
クトで成果があがろうがあがるまいがどうでもいいという話をしているわけ
で...あえて,官僚がみとめてくれる研究の基準があるとすれば,それは
「マスコミ受けする」っていう一点にしぼられると思う.実際「TOP500でナン
バーワン」っていうのはマスコミ受けの点では抜群なわけだし.官僚が選ぶプ
ロジェクトというのはだめでもともと,たまに成果があがったら大々的に宣
伝して,さらなる予算をぶんどろうという程度のスタンスだと思う.
成果=論文数とみるか,一発すごい研究成果があがるのがいいのか? 私は後者
の方が科学として評価されるべきだと思うけど,そんな広壮な議論は,大多数
の官僚にとっては関係ないことになってしまっているんじゃなかろうか? 官僚
がそんないい人ばかりなら「車の走らない高速道路」なってできるわけがない.
多くの国民は「車の走らない高速道路」を望んでいないわけで,そういう国民
の厳しい目に見合うだけの研究成果を出していかなきゃ,官僚の理解は得られ
ても,国民の理解は得られない.受け取った金額に対してそれに見合うだけの
研究成果を出すのは研究のプロとして当り前のことで,小柴さんの「国民の血
税」という言葉は,そういう研究者としての態度が応用研究だけではなく,基
礎研究の分野でも重要だということをいっているんだと思う.
とはいえ,私は地球シミュレーターが「車の走らない高速道路」だとは思わな
いんだが...分野が違うからどの程度の評価なのか,良いか悪いか分からな
いんだな.実際この分野だとどんなジャーナルがすごくて,そこにどれくらい
論文が出ているのでしょうか? 専門的な人の評価が聞いてみたいものだと思う.
Re:本当に国民の利益になっているだろうか? (スコア:2, 参考になる)
>論文が出ているのでしょうか? 専門的な人の評価が聞いてみたいものだと思う.
学問的なヘゲモニーという点ではアメリカが握っています。
地球物理関係だとAGU(米国地球物理学連合)の権威が高いでしょう。
固体・流体・電磁気の総合学会ですが、気候の研究が絡む流体系でも権威です。
また、気象という観点では米国気象学会(AMS)も重要でしょう。
これらの学会のjournalに出せば、ほぼ世界中の気候・気象関係の研究者の目に触れられることになります。
その他、モデリング・数値計算などの専門雑誌はありますが、計算物理ではなく現象を解析している一流の研究者の目からも
「その数値モデルは現実を正しく表現しているか」という視点で論じられているという面ではこの2つが欠かせないでしょう。
#Nature、ScienceなどのI.F.の高いjournalは「世間をあっと驚かす」成果しかでないので
#一般研究者はあまり注目していない
AGU、AMSのjournalにはESの論文も既にでていますよ。
#内部の人ではないけどAC.