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専門用語としては、「殺菌」は細菌等の微生物を殺すことを指し、微生物が完全に死滅するかどうかは問われません。微生物を完全に殺滅する操作のことは「滅菌」といいます。
ご紹介の「高温殺菌だと72〜85度で15秒間以上」というのは、牛乳に含まれる細菌を完全に死滅させることを目的にしていません。牛乳の細菌数の基準は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」の別表第一に
(二) 牛乳、特別牛乳、殺菌山羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳及び加工乳の成分規格並びに製造及び保存の方法の基準 (1) 牛乳 (中略) 細菌数(標準平板培養法で一ml当たり) 五〇、〇〇〇以下 大腸菌群 陰性 (後略) (引用は法令データ提供システム [e-gov.go.jp]による。また、強調は引用者による)
とあるように、0 ではないのです。 # ただし、市販の牛乳中に 50,000/ml もの細菌は含まれていないと思いますが。 したがって、この場合に用いるべき方法ではないでしょう。「超高温でも130度C程度」というのは滅菌に近い方法のようですが、食品の滅菌法についてはよく知りませんので、これ以上は分かりかねます。
で、通常の滅菌法としては、オートクレーブを用いた高圧蒸気滅菌法がよく用いられます。これは121℃の水蒸気で20分間処理するというもので、 # 空気は蒸気で追い出す。また、20分間というのは # 滅菌対象物全体が設定した温度になってからの経過時間。 オートクレーブというのは、まあ圧力釜のようなものと考えてください。
世の中には超巨大なオートクレーブ [n-sharyo.co.jp](本来は滅菌用ではない)もありますので、土壌を入れたコンテナごと滅菌することもできるでしょうが、土壌を微生物処理した後にこんなもので処理するのと、直接焼却処分するのと、果たしてどちらが簡単でしょうか。既存の施設が使えるかどうかや、使用するエネルギー量、金銭的なコスト等を含めて検討しないと、はっきりとは答が出ないように思います。
コンテナ数台分くらいならどちらでもいいのかなあ、とも思いますが、汚染された工場跡地、なんて場合にはどうなるんでしょうね。
# うう、長くなってしまった……
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人生unstable -- あるハッカー
影響範囲は、どんなもの? (スコア:4, すばらしい洞察)
『環境に対してはどうなの?』っていう意見が出てきて
実際に導入するには実験に実験を重ねる必要があるんでしょうね。
余計なものも分解しちゃうかもしれないですし。
//この文章も『余計なもの』で分解されちゃうかしら?
//最近の合成はすごいねぇ。(-5点)
Re:影響範囲は、どんなもの? (スコア:2, すばらしい洞察)
確実にダイオキシンだけ食べるならいいけど、植物が使うはずの栄養素も普通の二倍食べてしまいました、とかだった日には目も当てられないことに・・・。
汚染土を処理用ボックスに格納→ダイオキシン除去→高温殺菌とかの使い方なら、現状でも問題ないかもしれませんが。
#または、その大きな口で人間を(以下略)
Re:影響範囲は、どんなもの? (スコア:2, すばらしい洞察)
高温殺菌と高温焼却の手間どちらが大変だろうか
Re:影響範囲は、どんなもの? (スコア:3, 参考になる)
高温消却は1000度C以上 [google.co.jp]である一方、
高温殺菌だと72~85度で15秒間以上 (引用元:低温殺菌牛乳 [takanashi-milk.co.jp])程度、
超高温でも130度C程度ですみますので、高温殺菌のほうが明らかに楽であるかと。
蒸気タービン系発電(火力/原子力)などの廃熱をうまく使えば熱量は廃熱の有効活用となり、
環境負荷も考えると有効な手段と言えるのではないでしょうか。
問題は他の方のコメントにもありますが、その細菌の突然変異や、
不慮の事故などで環境中に細菌が放出された際の危険性ですね。
これは素人ではとうてい計れないので、有識者の方の意見や研究の発展を待ちたいと思います。
# 牛乳の殺菌と全く違っていたらどうしよう
Re:影響範囲は、どんなもの? (スコア:3, 参考になる)
専門用語としては、「殺菌」は細菌等の微生物を殺すことを指し、微生物が完全に死滅するかどうかは問われません。微生物を完全に殺滅する操作のことは「滅菌」といいます。
ご紹介の「高温殺菌だと72〜85度で15秒間以上」というのは、牛乳に含まれる細菌を完全に死滅させることを目的にしていません。牛乳の細菌数の基準は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」の別表第一に
とあるように、0 ではないのです。
# ただし、市販の牛乳中に 50,000/ml もの細菌は含まれていないと思いますが。
したがって、この場合に用いるべき方法ではないでしょう。「超高温でも130度C程度」というのは滅菌に近い方法のようですが、食品の滅菌法についてはよく知りませんので、これ以上は分かりかねます。
で、通常の滅菌法としては、オートクレーブを用いた高圧蒸気滅菌法がよく用いられます。これは121℃の水蒸気で20分間処理するというもので、
# 空気は蒸気で追い出す。また、20分間というのは
# 滅菌対象物全体が設定した温度になってからの経過時間。
オートクレーブというのは、まあ圧力釜のようなものと考えてください。
世の中には超巨大なオートクレーブ [n-sharyo.co.jp](本来は滅菌用ではない)もありますので、土壌を入れたコンテナごと滅菌することもできるでしょうが、土壌を微生物処理した後にこんなもので処理するのと、直接焼却処分するのと、果たしてどちらが簡単でしょうか。既存の施設が使えるかどうかや、使用するエネルギー量、金銭的なコスト等を含めて検討しないと、はっきりとは答が出ないように思います。
コンテナ数台分くらいならどちらでもいいのかなあ、とも思いますが、汚染された工場跡地、なんて場合にはどうなるんでしょうね。
# うう、長くなってしまった……