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この手のシステムは、カバーする分野、ソースの範囲を広げようとして頑張っているけれど、そうするとネーチャーと、そのへんの学会での口頭発表が同列に扱われた検索結果が出るようになる傾向がある。本来ソースが持っている情報が、混ぜられることで失われてしまうわけだ。多分次は、雑誌の格とか参照回数とかで、情報の質をスコアリングして提供するようになるだろう。
でも、これまでの検索の時は、たかだか数語のキーワードを入れるだけだから、検索する人がいったい本当に何を欲しがっているのか、システムは理解しようがなかったとも言える。ところが、こうやって検索エンジンが本当に広い情報源をカバーするようになったら、もしはじめにシステムに私が誰かを教えてあげれば、システムはまず検索者の情報を探し、例えばその人が書いた全ての論文の内容からその人の興味の対象を知って、検索を実行できるようになりそうだ。検索の履歴を蓄積するようなことは、Amazon.comなんかはすでにやっているし、もしかしたら論文検索エンジンでもすでに始まっているのだろうか。
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検索者の情報 (スコア:2, 興味深い)
この手のシステムは、カバーする分野、ソースの範囲を広げようとして頑張っているけれど、そうするとネーチャーと、そのへんの学会での口頭発表が同列に扱われた検索結果が出るようになる傾向がある。本来ソースが持っている情報が、混ぜられることで失われてしまうわけだ。多分次は、雑誌の格とか参照回数とかで、情報の質をスコアリングして提供するようになるだろう。
でも、これまでの検索の時は、たかだか数語のキーワードを入れるだけだから、検索する人がいったい本当に何を欲しがっているのか、システムは理解しようがなかったとも言える。ところが、こうやって検索エンジンが本当に広い情報源をカバーするようになったら、もしはじめにシステムに私が誰かを教えてあげれば、システムはまず検索者の情報を探し、例えばその人が書いた全ての論文の内容からその人の興味の対象を知って、検索を実行できるようになりそうだ。検索の履歴を蓄積するようなことは、Amazon.comなんかはすでにやっているし、もしかしたら論文検索エンジンでもすでに始まっているのだろうか。
雑多な話すぎるのだが (スコア:0)
正直なところ、インパクトファクターが高い雑誌だからといっても、良い論文が多いかと言えばそうでもないというのが現状だと思います。特にネイチャーとかはある意味「週刊新潮」みたいなもんですから。
ともかく、そういう雑誌は定期購読もするし、電子ジャーナルも全文検索も結構充実しているので、検索エンジンとしてはソースが多岐にわたっていた方がよいかと。同列に扱ってもらった方がむしろ良いと思う。
論文の引用数も、その分野の流行り廃りが反映するので、単純に引用数だけではあまり参考にならないというのもあると思います。身内のグループや似た分野の連中が、コンスタントに引用する論文の引用数ある意味参考にならないし。(まぁ、たいかに引用率が高いのはそれなりに意味は高いのだが、教科書に載るようなものと、現在流行のものっていうのを一緒にと言うのも考え物だ)
とにかく、情報を整理するとかならず何らかの主観が入ってしまうので、ベーシックな代表論文を追い掛けたい学生ならばともかく、自らの研究分野を開拓する研究者としては、なかかな理想のシステムには到達できないですね。結局、注目する分野ってのは、細く狭いってのが、研究って言うものなので、そう欲しい情報がずばずばと手にはいるってのはいまいち想像できない。人によって重要ってのが値がうってのが難しい。
そういうのを補完するのが、学会であり研究会・ワークショップであり、研究者の人脈なわけです。
一番シンプルに、リファレンスをひたすら電子ジャーナルでたどれる。学会のabstractから論文をたどれる、研究者の著者名で全論文リストを見られる(そこから無論、リファレンスで引ける)などの融合したものが、シンプルかつもっとも強力なシステムだと思いますが、これは検索と言うよりは、純粋にデーターベースの問題で、ネット上に乱立する情報の検索というものとはまた違うと思うし、論文誌の協力・許可なしでは出来ないと思う。
実際問題、個々の代表的な論文誌ではこういうのは少しずつ整備されてきているので、商用ベースでは少しづつそろってきているが、無論論文誌を横断する形ではあまりそういうのはないし、あっても情報が薄いし、電子ジャーナルと結び付いていないのでネット上で引いてもいまいち役に立たない。
あと、Amazon の場合は履歴以前にまず「分類」されているというのがミソ、その分類項目のどれをユーザーは蓄積したかというのが履歴として蓄積されている。だから、その分類項目の中の、新しいものとかが紹介されるシステム。つまり、「Amazon の好み」と「ユーザの好み」がそれなりに一緒でないと役に立たない。
ネット検索で、Amazon のようなシステムが望みだったら、まず情報をツリーで分類することから始めないとならないので、たぶんネット上の検索システムの考え方とは根本的に違う。履歴蓄積で学習しておすすめを教えてくれるというのとは実はアレは別物です。
ともかく、その分野の関連する重要論文のサーチ(電子ジャーナルも含む)を芋づる式にというは理想ですけどねぇ・・たしかに欲しい。楽したい。どれを勉強したら良いのか教えてくれるようなものです。年代順に勉強すれば完璧。これがあるならば、大学院いりません(笑)
でも、人によって重要ってのも違うしなかなか。せめて最新の国際会議やワークショップのabstractとそれに関連する論文をたどれれば、現在進行の最新の研究の強力な友になるのだが・・・物凄く欲しいのだが・・・それは学会をサボりすぎというやつですな。
まぁ、企業ベースの発想と学術ベースの発想で論文の求方も違うってのもあるとは思う。なかなか難しい。
でも、多岐にわたる電子ジャーナルを横断してゴリっと検索でき、著者・abstract・本文で全文検索できる。これだけで、たぶん夢のシステムだと思う。電子ジャーナルが直接引けるかどうかは、そりゃ所属機関が購読しているかどうかだけど(汗)妙な主観が入らずに、必要なものをきちんと検索できる。これだけでいいと思う。
あとは使う人間の知識・技量だ(汗)