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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家
既知^H^Hキチナーゼ (スコア:4, 参考になる)
このあたり [nagaokaut.ac.jp]がよくまとまってるかな? キチンを分解する酵素はキチナーゼと呼ばれますが、これまでにも細菌、カビを問わず、さまざまな土壌微生物などから見つかってます。もともと、これらの微生物が生物界においてキチンを分解して、循環させてるわけで。
「アミノ酸」の書き間違いといい、多分、判ってない新聞記者が書いたからこういう記事になっちゃってるんでしょうけどね。おそらく、元の研究内容は、土壌中からキチン分解菌を分離培養したところ、これまでに知られてない新種の細菌を発見した、ということがメインなんじゃないかな? 今は細菌の分類は、遺伝子の相同性を利用した方法(16S rRNA系統解析 [wikipedia.org]やDNA - DNA分子交雑法 [wikipedia.org])で定量的に行われているので、この実験できちんとそれらの方法を使っているのであれば、新種(カナ表記から見ると、新属っぽいけど)だということ自体は言えますから。
この細菌が新種のキチン分解菌である、ということなら、例えばそのキチナーゼの性質(至適温度とか、活性の強さ、基質特異性や分解産物の種類など)がこれまでのものと違った特性があるかどうか、あるいはこの細菌自体の性質(増殖に至適な温度やpHその他の環境など)がどうであるかによっては、これまでと違った形での活用が考えられます。それ次第では新しいバイオリソースとしての可能性はあるかもしれませんが、まぁ今のところはまだまだ判らない、といったところでしょうね。
Re:既知^H^Hキチナーゼ (スコア:5, 参考になる)
本人の発言を見る限り、主張したいことは
・蟹殻の分解速度が非常に速い細菌を見つけた
・現在の工業的製法では酸加水分解後に微生物で分解しているが、こいつを使えば酸を使わずとも
微生物だけで数日のうちに分解可能
・そのため将来的には現在の半分以下のコストでN-アセチルグルコサミンが取り出せる(かも/といいなあ)
・産業化も可能かもしれない(まあ地域貢献研究枠で資金とってる関係でしょうが)
って感じで。
Re:既知^H^Hキチナーゼ (スコア:1)
ごめん、リンク先貼り間違えた。こっち [shinshu-u.ac.jp]を貼るつもりだったんだけど、素直にググった結果 [google.co.jp]の方がよかったかも。