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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
軍事技術ととてのペネトレータ (スコア:0)
ペネトレータ技術はそのままバンカーバスターの開発に結び付きます。
イランや北朝鮮の核開発を脅威と見るアメリカはRNEP(Robust Nuclear arth Penetrator)開発に本腰を入れています。
現在の地表貫通爆弾は自由落下形のものであり、攻撃時に有人または無人の攻撃機を目標上空まで到達させる必要があります。そのため途中で撃墜されるリスクも高くなります。
そこで弾道ミサイルとして打ち込む方法が研究されていますが、これがめちゃくちゃ難しく実用化が疑問視されています。
ところがそれと似たようなことを真剣にやっているのがLUNAR-A計画で、日本の置かれている地政学的状況や核武装論議などの国内政治状況からその真意に密かに注目が集まっています。
もっとも当の開発担当者達はそんなこと夢にも思っていなかったご様子で、さすがに世間知らずもほどほどにしていただきたいところなのですが、そんなわけで技術面からも技術政策面からも抜き差しならぬ状況に陥りつつあるのでしょうか。
アメリカとしては「高高度から高い精度で狙った位置に落下して地表を貫通し機材を地中に到達させる技術」は他国よりも先に完成させ独占する必要があります。
さらに困った事にJAXAはその成り立ちから学術研究部門には海外からの留学生もいることから第三国への技術流失も懸念されます。
アメリカが最も警戒しているのは中国等がペネトレータ技術を収得することで、それはアメリカ自身の安全保障政策に極めて重大な影響を与えることになりかねません。
すると考えられることは、日本の自主開発をあきらめさせるか取り込んでしまうかです。
例えばぺネトレーターをあきらめる代わりにアメリカの月面探査計画に相乗りさせるとか。
あるいは弾道ミサイル防衛のように日米共同開発に持ってゆくか。ただ米国にはぺネトレーター利用の宇宙探査計画には無関心であり、日本側は軍事利用、まして核弾頭搭載用モジュールの共同開発に応じるなどとは考えられませんから、技術的困難を理由に開発を打ち切り、何らかの形で研究成果を米国へ提供し以後封印してしまう、ことになるのでしょうか。
日本はロケット開発や核開発の実績から潜在的核軍備能力保有国として見られてしまいます。
国家戦略を開かれた場で議論する際に核武装議論に触れるのは社会科学の世界では当然の成り行きとしても、それ以外の自然科学分野の純粋な学術研究も地理的や外交的な要因から離れられない現実に目を向ける必要があります。
いくら他国が手がけていな独自の技術開発の必要性に意義があるとはいえ、実用性の低さからどこも興味を示さない技術の開発を真剣に手がけている以上は、そのウラに何か隠された意図があるのではないかと痛くも無いハラを探られることになりかねません。
国内の宇宙開発関係者、その中でも特に相模原の皆様方はもう少し周囲の視線を気にするようにしていただかないと、純粋に学問の探求をしているつもりでも国際的な誤解を招きかねません。
それが科学技術立国日本のためになるとは思えません。
そんな見方もあるということで妄想おわり。