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最近の高出力レーザーってフェムト秒単位でナノからミリ単位に照射し周囲に熱が拡散する前にうち抜くことが多いんじゃないですか。
実験室の中と違って長距離で使用するレーザーは, たとえ真空中であっても光学的な限界により拡散します. 実際には発振器などの精度の問題もあって1ミリラジアン程度の広がり角を持っているので, 100km先の標的に対するビームスポットはスポットと言う割に100mにも達することになります. これを小さくするためにはビーム出口の口径を大きくする必要があり, 実用的には1m前後からそれ以上の口径が必要になるみたいです. このあたりの理論的な説明はこちらのページ [anfoworld.com]が詳しいです.
さらに空気中で使用する場合には, レーザーによる空気の加熱を考えなければなりません. これはレーザーの周波数に依存する吸収特性で変化しますが, それにしても多かれ少なかれビームの中心部は加熱され密度が低下することになります. するとこの経路の光の伝播速度が変化し, 凹面レンズの様に発散を促進することになります. これがフェムト秒クラスの超高強度パルスレーザーなんかになったら, どんな非線形光学の挙動が発生するのか.
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人生unstable -- あるハッカー
核融合レーザー (スコア:0)
Re:核融合レーザー (スコア:1)
レーザーは弾頭に真に直撃でないと意味がないんですよね。
アンチミサイルなら近接信管が作動すればダメージを与えられる可能性がありますが。
後はどれだけの時間、照射すれば弾道の機能停止ができるかの判断もかなりシビア。
198X年の上映見てしまった人だけどID
〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
Re:核融合レーザー (スコア:5, 参考になる)
米軍のABL [dion.ne.jp]にせよ今回のネタにせよ、ブーストフェイズにおいてミサイルの胴体を加熱して破壊するのが目的です。ミサイル(あるいはロケット)はぎりぎりの条件で設計・使用されてるので、外から想定してないエネルギ(この場合はレーザ)を与えてやるとあっさりと機能停止、あるいは破壊に至る、とのこと。
聞きかじりだけどID
Re:核融合レーザー (スコア:0)
全体的に加熱するんですか?
最近の高出力レーザーってフェムト秒単位でナノからミリ単位に照射し周囲に熱が拡散する前にうち抜くことが多いんじゃないですか。
これなら少ない電力で可能でしょ。
ロケット技術には詳しくないんですが1ミリ以下の穴でも再突入時に高温のプラズマが内部に流れ込めばひとたまりも無いんじゃないですか。
ロボットアニメのばりばり系ビームやレーザーなんて電気代考えるとぞっとする。
Re:核融合レーザー (スコア:1)
実験室の中と違って長距離で使用するレーザーは, たとえ真空中であっても光学的な限界により拡散します. 実際には発振器などの精度の問題もあって1ミリラジアン程度の広がり角を持っているので, 100km先の標的に対するビームスポットはスポットと言う割に100mにも達することになります. これを小さくするためにはビーム出口の口径を大きくする必要があり, 実用的には1m前後からそれ以上の口径が必要になるみたいです. このあたりの理論的な説明はこちらのページ [anfoworld.com]が詳しいです.
さらに空気中で使用する場合には, レーザーによる空気の加熱を考えなければなりません. これはレーザーの周波数に依存する吸収特性で変化しますが, それにしても多かれ少なかれビームの中心部は加熱され密度が低下することになります. するとこの経路の光の伝播速度が変化し, 凹面レンズの様に発散を促進することになります. これがフェムト秒クラスの超高強度パルスレーザーなんかになったら, どんな非線形光学の挙動が発生するのか.