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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
希少元素の製品 (スコア:2, 興味深い)
・液晶は、表面が透明な電極でこれも希少元素。知人は7年前に「数年内に無くなる」と言っていたが、まだあるらしい。ただ、最大産出国がロシアで、最近の「全部俺のターン」的ロシアの動向だと、どうなるかわかったもんじゃない。有機ELでもこの元素は必要らしい。
半導体って、ケイ素(Si)だから安くできてた。仮にこの特性が金でしか現れなかったら、半導体製品って高くなってるだろうなぁ。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:希少元素の製品 (スコア:5, 参考になる)
バッテリはニッケル水素.ニッケルはレアメタルで(まあ多い方だけど),近年価格が急上昇.
リチウムイオンにしたとしてもリチウムもレアメタル,電極に使えるマンガンやコバルトも
レアメタルと,最近の高性能バッテリはみんなレアメタルの塊.
さらに(自動車全般がそうですけど)排ガス浄化触媒はプラチナ・ロジウム・パラジウム
(+その他)を組み合わせたもので全部レアメタル.ほぼすべてロシアと南アフリカ産.
その触媒を担持している助触媒はジルコニウムとセリウムの酸化物でどちらもレアメタル.
ジルコニウムはわりとオーストラリアが多めであと南アフリカとか.セリウムは中国の
独壇場.
モーターに使われている磁石には希土類元素が.これもレアメタル.で中国.
>・液晶は、表面が透明な電極でこれも希少元素。
インジウムです.透明電極はITO(Indium-Tin-Oxide).
発光部分を挟んで両側に電極つけにゃならんので,片側は必ず透明な電極である必要があります.
ITOはそこそこの導電性を維持しながら可視領域での透過性が高いので多用されてます.
レアメタルを避けようってんで最近では酸化亜鉛ベースで何とかしようと研究中.
>最大産出国がロシアで、
インジウムに関しては世界の産出量の約半分が中国.
ロシアは少なめ.
日本は豊羽鉱山でたくさん取れていた(世界第二位)ものの,浅いところを掘りつくして閉鎖.
Re:希少元素の製品 (スコア:2, 興味深い)
> 半導体製品って高くなってるだろうなぁ。
自動車に半導体製品を搭載する事に対して否定的な意見を述べていた大昔のASCIIの記事を思い出します。曰く、半導体は重量当たりの値段が金と同じなので、高過ぎて使えない云々。それでも整流用のダイオードは使われていたんですがね、その頃には既に。
シリコン自体は化合物として非常にありふれた物ですけど、単体でそれも11N(99.999999999%)とかの純度にしょうとすると、とんでもない金が掛かる訳で。そうなると物質自体の値段の高低なぞあまり関係が無いかな、と思いますね。半導体工業で使うものは、水にしろ空気にしろ、他のありふれた薬品にしろ、結構良い値段ですしね。
Re:希少元素の製品 (スコア:1, 興味深い)
いや、なんかそうでもないみたいです。
ちょっと使う必要があってウェハーの価格とか見たことがあるんですが、300mmウェハーとかでも
一枚20万円とかその程度だったような。だからその前段階の11Nのシリコンインゴットはもっと
安いはず。
量産効果とか技術者の仕事ってスゲェなあと思った記憶があります。
Re:希少元素の製品 (スコア:2, 参考になる)
ほうほう、そんなに安くなってますか。300mmウェファだと130g位かな、とすると1,500円/g位ですか。g単価だと6"の頃はその数倍していたと思います。
さて。シリコンの原料である珪砂はタダ同然のトン当たり数千円。精錬済みの多結晶シリコンはキログラム当たり数千円。そして加工済みの最終製品とは言えウェファとなるとグラム当たり何千円ですね。多結晶シリコンからウェファへでは、値段が数百倍になっているのです。じゃあ多結晶シリコンからウェファへで、ロスとなるシリコンが99%とかあるかと言えばそうではないでしょう。ロスがさほど無いのに値段が数百倍になる理由は、11Nとする精製の過程で凄い金が掛かっているからとは言えませんか?
シリコンに限らず半導体産業用の物質の価格は、物質そのものの値段よりもその精製費の方が支配的である、と言った訳ですね。
Re:希少元素の製品 (スコア:0)
そいりゃまあそうなんですが、「とんでもない金額」ってほどではないかなあと。
日頃自分で精製しているものの純度とか考えると、11Nまで上げてこの程度だなんてほんと
(やってることと比べると)タダ同然のように感じます。
#他の元素類の高純度品の値段を見れば見るほど、産業の中心で使われるってのがいかに
#技術革新を推し進めるかってのを感じる瞬間。