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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
単純な違いが成功の元に (スコア:4, 参考になる)
前回との違いは、3種類の遺伝子を導入した後で、遺伝子が入っている細胞と入ってない細胞を振り分けるために用いた薬剤(ピューロマイシン:この薬剤への耐性遺伝子がベクターに入っている)を処理するタイミングです。
前回のマウス線維芽細胞の実験では、遺伝子導入7日後に薬剤処理したところ3遺伝子導入ではiPS細胞ができなかったけど、今回14日後に処理したところ作製に成功した模様。c-Mycが入ってないと細胞の増殖が遅いため、薬剤の存在下ではiPS細胞が生残できなかったためだろう、ということです(この手のselection markerでは割とよくあることだけど、いくら選択的と言っても毒性は毒性なので、完全に0-100で分かれるとは言えないというか…特に数が少ないときは)
ヒトの場合も、一応同様に3遺伝子導入での作製が可能ではあったものの、効率的には4遺伝子を導入した場合にくらべて10分の1以下であったようなので(4遺伝子では5x10^4の皮膚細胞から〜10個ほど、3遺伝子では5x10^5から0〜5個)実用化にはもう少し効率を挙げる方法を考える必要がありそうですが、何にせよc-Mycなしで作製可能であることが示せた点は大きいと思います。