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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
要するに (スコア:3, すばらしい洞察)
こういうの好きな連中はトコトン調整してくれるだろうし。
真紅をダシにした製作者が賢い。
FOSSに限らず、集合知の威力をバカにすべからず(Re:要するに) (スコア:2, 参考になる)
日本語の自然音声合成技術についての研究の進捗が思わしくなくて、しかも初音ミクのような形で零細企業が出したソフトに歌わせたのが流行ることで一気にヴォーカロイドの技術が進歩しそうなのに焦ったって事が最大の理由で、
多分、「なんで初音ミクのようなそんなに(既存の)自分たちが持つ技術から進歩していないはずの物がブレークしたのか」と言う事から検討して、音声合成に関する諸問題を改善するための「最適解」が集合知にあると見出したんですよ。
# 実際、初音ミクに使われている音声合成技術自体、自己学習機能とリズムに合わせた音程をつけられるようになった
# こと以外はFM-7の音声合成ボードやFM-TownsのOSのおまけでついてきたテキスト読み上げソフトなどで使われてる
# PARCOR方式系の音声技術とそんな変わらないですし。
# それでも世に流れているのを拾い見する感じだと、チューニングしまくればそこそこ聴ける所まで
# 歌わせられるのですから…ライブハウス出入りしまくってた人間にはまだまだ幼児の感情表現だけ
# の音程の狂いまくった歌の方がマシな状況ですが、それでもそう遠くない内に「感情表現の壁」は
# クリアされる所まで来た、それ自体が個人的には凄いと思いますので。
## 富士通の研究開発部門の凋落たるや…十五年前にこれだけネットが普及していれば
## 真っ先に富士通がリスク込みで同じ事やっていたはずだぞ(/_;)
とはいえ、それを実証するための投資に割けるお金と言うのも容易に調達できる訳ではなし、投資に見合う効果を出せるだけの数をこなせる「実験」をしてもらう為のモチベーションを一定数以上確保するにはアニメキャラ+声優を実験素材として使うという「餌」が必要だったということにすぎないですよ。
OCRでも音声合成でも何でもなんだけど、今まで日本語に特化した技術がプロパテントに依存しすぎていた結果、結構なお金を突っ込まないときちんとした日本語環境が作れない状況が確立しているのと、日本語圏以外、特に英語圏と中国語圏に特化したそれらの環境がフリー(Free Beerではない)で容易に構築出来てしまうのとを較べると、これですらヌルいけど、それでもこの実験って「集合知」って奴がFOSS以外でも企業の利益自体にすら貢献できる可能性が無視できない実状を大企業が認めつつあると言う事で、大きな進歩だと思いますよ。
# その反面、こんな記事が [itmedia.co.jp]
# …アレゲな人には既知の話だとはいえ、コンテンツホルダーと流通業者と放送局がプロコピーライトに
# 依存して大儲けできる旨味を手放さないだけの為にどれだけの文化・経済的損失が出ているのか直視して
#いないのも現実。結局、文化庁と文科省と総務省は既得利権固持に必死で経産省は一枚岩でないとは
# 言え新規利権開拓の為に文化を発展させる必要があって、それには暴利を貪って来た側も一定の損失を
# 被ると言う形での対価を払う必要があるという認識を持ってるようだ。ってのはなんなんでしょうね?