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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者
どうしてこんなに話が大きくなったのか部門 (スコア:2, すばらしい洞察)
- 中国当局が製造会社に圧力をかけて、地球儀に「中華人民共和国の台湾島」と表記させた。
- 学研トイズは、「お客様にはご迷惑をおかけ致しますが、ご理解の程」と断り書きを添えて出荷した。(微妙かつ慎重な表現だ。)
- しゃべる地球儀がクリスマス商戦で売れまくった。
- 産経新聞が、たぶん1月9日付の紙面でバッシング報道した。
- タカラトミーと学研トイズは、即日か翌日までに販売中止を決定した。
- 小規模子会社である学研トイズは、たぶん世間を騒がせたことについて親会社から責任を取らされた。(「地球儀を扱わない」と言っていることからの推測)
これは「政府が権力を濫用して事実を歪めようとした事件」として、沖縄戦の集団自決に関する教科書検定問題と一対で理解されるべき問題だと思う。教材会社/教科書会社は、しばしば政府と世論との板挟みになる損な役回りだ。そういう経緯もひっくるめて、社会科の教材としては希有なものになった。
Re: (スコア:0)
Re:どうしてこんなに話が大きくなったのか部門 (スコア:0, オフトピック)
軍の強制が
①軍の指揮命令系の中で方針として民間人は自決させる事が決まって実行されたのか（完全に組織的なのか）
②異なる壕の軍担当者間で暗黙の了解で民間人に対する自決を強要する素地があったのか（有志による非公式な活動なのか）
③現場の軍担当者が独自で自決強要を判断したのか（属人レベル）
について、①の証拠が見つからないと言っているだけだと思うが？
現実問題として、壕内の民間人にして見れば、②③と①の区別なんて付きやしない。目の前の軍人が「命令だ」と言えば受入ざる得ない空気があれば、それは①と同じだと言う見方もある。
それに加えて、
・極限状態の中で『捕まったら拷問されて殺されると軍に嘘を吹き込まれた民間人が半強制半自主的に自決を覚悟してしまった』例もあるかも知れない。
・「半日本人」的に扱われてきた沖縄の人たちが、「日本人魂」を証明する為に無残な自決を行なった事例もあるかも知れない。
この中には当の民間人の中でも積極的に働いた者、抵抗した者もいるだろう。
ただ単に「悪い日本の軍隊が民間人を殺すように指示しました。」で終わりにすべき話ではないと思う。
沖縄戦後、住民自決の話は軍上層部にも伝わっていた筈だし、その時点で事の真相（誰か指示を出したのか否か、出した場合の責任者は誰だ云々」を調査して解明する事を怠った軍の怠慢。そもそも民間人を保護する思想が無かったのかと言うと、そうではない現場も数多存在した。
混沌とした現場で非道な行動をとる事が無い様に下士官レベルと民間人を束ねるものに徹底せず、脆い精神論で乗り切ろうとした、あまりにも無能な軍組織とそのプロセスの取り返しのつかない誤りを責めるべきではないのか？
しかし、日本（軍）＝悪だとする善悪二元論の前には
実際に起こった事（民間人を戦闘に巻き込んだ挙句に集団で自決／巻き添えで死なせてしまった）
真実（誰が何の根拠で命令したのか。それはどのレベルからの命令だったのか）
今後（亡くなった方々への哀悼と守れなかった／守る事を放棄した旧軍からの謝罪及び保証）
将来（例えば自衛隊を前提にして、住民が多数残っている領土内で戦闘が起こった時に、いかに民間人への被害を避けるかの研究と、民間人保護を現場に徹底させる手段）
などこの国の将来に繋がる教訓など吹き飛んでしまっているのが現実。