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先に言っておきますが日本の法律しか知りません。フランスを日本に置き換えるとどういう問題かなあ、って程度の感想です。
私もあまり詳しくはないし、英語読んでないんですが、
まず、英語の文にはcourtの前にFrenchと付いてますから(検索しただけで読んでません)、法廷はフランスの法廷ですね。一つ目はフランスの法廷が訴訟を遂行できるかということ、つまりどこで裁判をやるのが適当かという裁判管轄の問題です。フランスの団体が訴えるのだからフランスに決まってるだろうと思うかもしれませんが、訴訟相手が米国企業なのだからアメリカで裁判をやるべきだとも考えられます。さらに実際に審理するにあたって著作権違反自体を外すことは出来ませんから、著作権違反が行われた場所(どこだ?フランス国内に限ってるかな)で裁判をするべきかもしれません。幇助が行われた場所も重要です。インターネット特有の問題もあろうかと思います。当事者の態様(特定個人か世界を股にかける大企業か町工場かなど)も参考になる。日本ではマレーシア航空事件判決 [eu-info.jp]が有名ですね。これは実際の審理を行うには適当ではないように見えるけど、被害者の便宜のために日本で裁判を行っています。不法行為か契約違反かなどの訴えの内容によっても判断は変わってくるでしょう。契約の文書や約款で問題が起きたら裁判はオランダで行う、などと書いてあるかもしれませんし、それは酷いということで結局被害者の所在地で裁判が行われるかもしれません。当たり前ですが訴訟の行われる裁判所の運営ルールで有利不利が変わってきます。言葉の問題も大きいですし。
二つ目はどこの法律に基づいて判断を下すか、という準拠法の問題です。運営ルールではなく権利の実体について定めた法のことね。これと一つ目の問題はとりあえず別です。日本の裁判所がアメリカの法律に基づいて判断したり、オランダの裁判所が国際的な商事の条約に基づいて解釈したりすることがあります。日本の裁判所は日本の法律で、というわけではないのです。不法行為なら不法行為が行われた場所の法律でやるべきかもしれませんし、被害が発生している場所の法律が適当かもしれません。被害の回復が目的なのだから、お金のあるところでもいいです。これは運営ルールによって決まるのですが、こっちの国では裁判やるにしてもあっちの法律で、とあって、あっちの法律を見るとこっちの法律で、と定められている場合もあります。堂々巡りですね。離婚の問題で、夫の国では妻の国の法律で、妻の国では夫の国の法律で決めることになっている、といった感じです。話を戻すとこれは運営ルールで決まる問題なのだから、ストーリーにおいてはフランスの法律の解釈次第です。
んでここまでが前提となる問題の基礎です。その先にSourceForge.netが訴えの当事者として適当かという別の問題が存在します。そちらは知識もないんで割愛しますが、つまりストーリーは題字と括弧書きなど、全く違う問題が含まれてるので、分けて考えないといけません。それで、ひどいなあ、って感想はこれらの解釈に対するものであって、罪になったらどうか、は含んでいないのでは?YROってカテゴリに入ってるけど、まだピンポン鳴らして招き入れられた段階で、どうこう言えないでしょう。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
おもおか (スコア:1)
これはひどい
これが通ったら日本から特定アジアの企業を訴えまくることができますね。
Re: (スコア:0)
法律に詳しくないので誰か教えてほしいんですが、もしこれがフランスで罪になったとして、
- SourceForge がフランスで(罰金なりを払うまで)ビジネスをできなくなる
- フランス国内から SorceForge にアクセスできないように(フランスの)プロバイダに要請できる
ぐらいでは?
外国で無効な特許だけど日本では有効な特許があったとして、国内に持ってくるときにストップできる、と同じ状況に見えるのですが。
訴えている理由が winny と同じっぽいから、それに関しては反対だけど。
Re:おもおか (スコア:1)
先に言っておきますが日本の法律しか知りません。フランスを日本に置き換えるとどういう問題かなあ、って程度の感想です。
私もあまり詳しくはないし、英語読んでないんですが、
まず、英語の文にはcourtの前にFrenchと付いてますから(検索しただけで読んでません)、法廷はフランスの法廷ですね。一つ目はフランスの法廷が訴訟を遂行できるかということ、つまりどこで裁判をやるのが適当かという裁判管轄の問題です。フランスの団体が訴えるのだからフランスに決まってるだろうと思うかもしれませんが、訴訟相手が米国企業なのだからアメリカで裁判をやるべきだとも考えられます。さらに実際に審理するにあたって著作権違反自体を外すことは出来ませんから、著作権違反が行われた場所(どこだ?フランス国内に限ってるかな)で裁判をするべきかもしれません。幇助が行われた場所も重要です。インターネット特有の問題もあろうかと思います。当事者の態様(特定個人か世界を股にかける大企業か町工場かなど)も参考になる。日本ではマレーシア航空事件判決 [eu-info.jp]が有名ですね。これは実際の審理を行うには適当ではないように見えるけど、被害者の便宜のために日本で裁判を行っています。不法行為か契約違反かなどの訴えの内容によっても判断は変わってくるでしょう。契約の文書や約款で問題が起きたら裁判はオランダで行う、などと書いてあるかもしれませんし、それは酷いということで結局被害者の所在地で裁判が行われるかもしれません。当たり前ですが訴訟の行われる裁判所の運営ルールで有利不利が変わってきます。言葉の問題も大きいですし。
二つ目はどこの法律に基づいて判断を下すか、という準拠法の問題です。運営ルールではなく権利の実体について定めた法のことね。これと一つ目の問題はとりあえず別です。日本の裁判所がアメリカの法律に基づいて判断したり、オランダの裁判所が国際的な商事の条約に基づいて解釈したりすることがあります。日本の裁判所は日本の法律で、というわけではないのです。不法行為なら不法行為が行われた場所の法律でやるべきかもしれませんし、被害が発生している場所の法律が適当かもしれません。被害の回復が目的なのだから、お金のあるところでもいいです。これは運営ルールによって決まるのですが、こっちの国では裁判やるにしてもあっちの法律で、とあって、あっちの法律を見るとこっちの法律で、と定められている場合もあります。堂々巡りですね。離婚の問題で、夫の国では妻の国の法律で、妻の国では夫の国の法律で決めることになっている、といった感じです。話を戻すとこれは運営ルールで決まる問題なのだから、ストーリーにおいてはフランスの法律の解釈次第です。
んでここまでが前提となる問題の基礎です。その先にSourceForge.netが訴えの当事者として適当かという別の問題が存在します。そちらは知識もないんで割愛しますが、つまりストーリーは題字と括弧書きなど、全く違う問題が含まれてるので、分けて考えないといけません。それで、ひどいなあ、って感想はこれらの解釈に対するものであって、罪になったらどうか、は含んでいないのでは?YROってカテゴリに入ってるけど、まだピンポン鳴らして招き入れられた段階で、どうこう言えないでしょう。