まず追加案191字のなかでJIS X 0208で表現できない(収録されてない)4文字「頰、剝、、塡」があり、現状でシフトJISを使用している機器にとって、この4文字の対応が焦点になるという状況がある。
そこでご指摘の「当該の字体の使用を妨げるものではない。」っていう条項が、まことに微妙なものとなり得る、ということですね。もちろん、文化庁としては「旧来のままでよい」と言いたいのだろうけれど、「妨げるものではない」=「変えてもかまわない」と受け取り、例えば0x966A(頬)に「頰」を割り当てる実装者が出てしまう。さらに呪われていることに他ならぬJIS X 0208が互換規準で「塡」の実装を条件付で認めているゆえ、これが新常用漢字表対応の「抜け道」になりかねない。現状でそんな実装が普及すれば、現状のWindows VistaやMac OS X 10.5との間で文字化け発生……ということですね。
どちらでもいい? (スコア:1)
これは〈当該の字体の使用を妨げるものではない〉というお達しですよね。
で、この当該の字体とは〈本表の掲出字体とは異なる字体〉イコール「頬・賭・剥」。
つまり、趣旨は「JIS X 0208のまま、変えなくてもいいよ」であって、「どちらでもいい」とは違うと思うのですが、いかがでしょうか?
「変えなくてもいい」と「変えてもいい」 (スコア:1)
その意味では「変えなくてもいい」と「変えようとしている」が両方ともあると、それは結局「どちらでもいい」と等価だ、ということです。
Re:「変えなくてもいい」と「変えてもいい」 (スコア:1)
うーん、しかしそれはどうでしょうか。それはアホな実装をするヤツが悪いということで、
日ならずして招集されるはずのJISの委員会が、そうならないよう規格で諫めればよい話ではないでしょうか。
実際、文化庁に言われるまでもなく、今のJIS X 0208は塩漬け状態で、だれも手を出せない、出しちゃいけない状態ですよね。
そういう状況の中で、あえて空気を読まずにアホな実装しちゃうメーカーに、メリットってあるのかなあ……。
Re:「変えなくてもいい」と「変えてもいい」 (スコア:1)
ようやく安岡さんが心配していたことが分かりました。
まず追加案191字のなかでJIS X 0208で表現できない(収録されてない)4文字「頰、剝、、塡」があり、現状でシフトJISを使用している機器にとって、この4文字の対応が焦点になるという状況がある。
そこでご指摘の「当該の字体の使用を妨げるものではない。」っていう条項が、まことに微妙なものとなり得る、ということですね。もちろん、文化庁としては「旧来のままでよい」と言いたいのだろうけれど、「妨げるものではない」=「変えてもかまわない」と受け取り、例えば0x966A(頬)に「頰」を割り当てる実装者が出てしまう。さらに呪われていることに他ならぬJIS X 0208が互換規準で「塡」の実装を条件付で認めているゆえ、これが新常用漢字表対応の「抜け道」になりかねない。現状でそんな実装が普及すれば、現状のWindows VistaやMac OS X 10.5との間で文字化け発生……ということですね。
文化庁がやるべきことがあるとすれば、前掲の曖昧な文言で中途半端に実装に言及するのでなく、もっと明確に「許容する」という文言で言及すべき。そして情報機器における実装は「別途JISの対応をまつべし」とはっきりクギを刺すべきでしょう。たしかにこの文言は危険だと思います。
しかし文化庁はこのことを本当に分かっているのかなあ。「賭」なんかを挙げて、「叱、填」を挙げていないことからすると怪しいようにも思えます。