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3万年の間淘汰されなかったって言うなら、むしろ生存に有利だから保存された、と考えても筋は通る。全体の平均より発生地域での率が高いのも、それを裏付けるとも言える。
というわけで、もうちょっと経ったら同じ著者たちから「MYBPC3 での 25 塩基対の欠如が長生きの鍵」とかいう論文が出るかも。
#ほんとに出たら驚くけど。
若く健康なままで長生きするなら良いけれど、老人介護で子供が仕事を辞めたりノイローゼになったり自殺したりということになることに比べれば、一定年齢でポックリいく方が、子孫繁栄という目的にかなっている可能性はあるでしょう。 http://diamond.jp/series/analysis/10061/ [diamond.jp]
子供を産んで、大人になるまで育てて独り立ちするまでは親も必要だけど、子供が独り立ちして以後の親なんて子孫繁栄の観点からは既に用済みの存在なんです。一定の速度で死に続け
そう悲観しなくても「祖母仮説http://www.1101.com/kasoken/2004-10-22.html [1101.com]」ってのもありますよ。まぁ、真偽のほどはまだわかりませんけども。とはいえ大切にされるくらい価値のある知識・経験を蓄えた年寄りになりたいものですね。
ところで日本で寝たきり老人が多いのは手が回らなくて寝かせたままにすることが多いという介護の方式(とそういう事態を余儀なくさせる予算&社会制度)の問題という話も。>寝たきり
>祖母仮説そういえば、「閉経」は生殖期間を打ち切って寿命を延ばすために獲得した、と言う話を聞いたことがある。
閉経については女性の卵子の元になる卵胞は数が決まっていて、かつ生後減少し続ける上に卵子になるのはそのごく一部。その結果障害の卵子総数は500-400個だとか。この卵子を毎月一回1-2個づつ放出していると最長で500ヵ月(≒41年)で限界がくるのは必然。
また卵子が精子と違って随時量産体制ってことになってないのは卵子が精子と違って大量の細胞質を保持するという人類以前、有性生殖が始まった頃からの制約を満たすための選択の結果。
ということで閉経そのものは他の要因で寿命が延びた結果、卵子が先に枯渇したってだけかも。で、そうなると卵子が枯渇して繁殖力を失った後にも生きていられるような長命を可能にする進化上の選択圧が何かという話になって、祖母仮説ではそれが社会を支える文化の継承や母親の負荷軽減などの要因によるのではないかと推測しているわけでしょう。
排卵に至る卵子数は、卵巣に内在する総卵子数のごく一部 [nibio.go.jp]とか体外授精なら63歳でも可能 [rda.co.jp]とか書いてあるぞ。
「卵子が枯渇」という言い方が雑だったのは認めるけど、卵子の候補となる卵胞の数に上限があるのは事実。
で、参照されているそれは卵胞内の未熟な卵子をまっとうな卵子になるまで外部で人工的に培養する話だから、進化と寿命の話とは別の話題かなと。ましてそれは屠殺された家畜の卵巣の話だから閉経後の卵巣の卵胞でも同じかどうかはわからない(閉経前に屠殺されている可能性があるから)。
また体外受精の高齢記録は海外の場合代理母って可能性があるから本人の卵子とは限らない。
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人生unstable -- あるハッカー
出したい結論を出す (スコア:2)
3万年の間淘汰されなかったって言うなら、むしろ生存に有利だから保存された、と考えても筋は通る。全体の平均より発生地域での率が高いのも、それを裏付けるとも言える。
というわけで、もうちょっと経ったら同じ著者たちから「MYBPC3 での 25 塩基対の欠如が長生きの鍵」とかいう論文が出るかも。
#ほんとに出たら驚くけど。
Re: (スコア:1, すばらしい洞察)
#少し不謹慎なのでAC。
寒い結論だけど (スコア:1, 興味深い)
若く健康なままで長生きするなら良いけれど、老人介護で子供が仕事を辞めたり
ノイローゼになったり自殺したりということになることに比べれば、一定年齢で
ポックリいく方が、子孫繁栄という目的にかなっている可能性はあるでしょう。
http://diamond.jp/series/analysis/10061/ [diamond.jp]
子供を産んで、大人になるまで育てて独り立ちするまでは親も必要だけど、子供が
独り立ちして以後の親なんて子孫繁栄の観点からは既に用済みの存在なんです。
一定の速度で死に続け
Re: (スコア:2, 興味深い)
そう悲観しなくても「祖母仮説http://www.1101.com/kasoken/2004-10-22.html [1101.com]」ってのもありますよ。
まぁ、真偽のほどはまだわかりませんけども。
とはいえ大切にされるくらい価値のある知識・経験を蓄えた年寄りになりたいものですね。
ところで日本で寝たきり老人が多いのは手が回らなくて寝かせたままにすることが多いという介護の方式(とそういう事態を余儀なくさせる予算&社会制度)の問題という話も。>寝たきり
Re: (スコア:1)
>祖母仮説
そういえば、「閉経」は生殖期間を打ち切って寿命を延ばすために獲得した、と言う話を聞いたことがある。
the.ACount
Re:寒い結論だけど (スコア:1)
閉経については女性の卵子の元になる卵胞は数が決まっていて、かつ生後減少し続ける上に卵子になるのはそのごく一部。その結果障害の卵子総数は500-400個だとか。この卵子を毎月一回1-2個づつ放出していると最長で500ヵ月(≒41年)で限界がくるのは必然。
また卵子が精子と違って随時量産体制ってことになってないのは卵子が精子と違って大量の細胞質を保持するという人類以前、有性生殖が始まった頃からの制約を満たすための選択の結果。
ということで閉経そのものは他の要因で寿命が延びた結果、卵子が先に枯渇したってだけかも。で、そうなると卵子が枯渇して繁殖力を失った後にも生きていられるような長命を可能にする進化上の選択圧が何かという話になって、祖母仮説ではそれが社会を支える文化の継承や母親の負荷軽減などの要因によるのではないかと推測しているわけでしょう。
Re:寒い結論だけど (スコア:1)
排卵に至る卵子数は、卵巣に内在する総卵子数のごく一部 [nibio.go.jp]とか体外授精なら63歳でも可能 [rda.co.jp]とか書いてあるぞ。
the.ACount
Re:寒い結論だけど (スコア:1)
「卵子が枯渇」という言い方が雑だったのは認めるけど、卵子の候補となる卵胞の数に上限があるのは事実。
で、参照されているそれは卵胞内の未熟な卵子をまっとうな卵子になるまで外部で人工的に培養する話だから、
進化と寿命の話とは別の話題かなと。ましてそれは屠殺された家畜の卵巣の話だから閉経後の卵巣の卵胞でも
同じかどうかはわからない(閉経前に屠殺されている可能性があるから)。
また体外受精の高齢記録は海外の場合代理母って可能性があるから本人の卵子とは限らない。