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Acrobatシリーズがここまで普及した背景は、「ドキュメントの作成しやすさ」よりは「受け取った側がほとんどコストなしで閲覧できること(インストールの手間程度)」から始まったけど、それってどちらかと言えば、ドキュメント提供側が「見てもらえないと困る」ドキュメントを提供するのに、Readerは無料、というビジネスモデルが合致したからなのよね。
でも今はもう、Adobe Readerがデファクトスタンダードになっちゃったから、ドキュメント提供側がAcrobatを採用する動機は「既にユーザー環境にReaderがある(可能性が高い)」ことじゃないかしら。
だとすると、「フリーな」PDFツールを広めるには、ドキュメント提供側にとって「Acrobatをやめてでも使いたくなるインセンティブ」と、ドキュメント閲覧側にとって「新しくインストールするだけの価値」を両方提供できるフォーマットとソフトを両方提供できない限り、劣化Acrobatにしかならないし、ほとんど誰も使わないから「フリーなソフトを公開した」というFSFの自己満足にしかならないんじゃないかしらね?
同意です。
サーバに紐付きで認証を通らないと読めないドキュメントとか、入力フォームと集計機能とか、拡張部分で Adobe 製品は魅力的で、それに対応するのが Adobe Reader なんだから、他を使うのは理由付けが難しい。
Adobe Reader よりは、Adobe Acrobat Pro/Ext や LiveCycle が提供する機能を用意する方が、大勢への訴求力があるでしょうね。
こういうの見ると、真綿で包まれてるのが心地よいって分かるよね。FSFはその真綿を問題視してるんだけど、当のユーザは目先のメリットを優先してFSFの主張を不要とみなすと。
FSFの主張を不要と見なしているというよりは、優先順位の問題じゃないかしら?
Acrobat独自の(プロプライエタリな)機能を使うメリットが、特定業者に囲い込まれることのデメリットより大きければユーザーはAcrobatを選ぶもの。
FSFから見れば「業務の都合」なんて考えないでしょうし、「フリーなことに意義がある」ならオープンな機能だけを実装するだけ、で目的は達成できるのでしょうけど。でも実際にはオープンソースを使うインセンティブがなければ誰も使わないし、ましてや、OpenOfficeみたいにやり方次第でコスト削減できるモノなら兎も角、Acrobat Readerみたいに既に無償配布されてるモノと比較しても。「著作権がフリーである」かわりに「企業サポートもない、機能も負けてる」じゃ、ほとんど誰も使わないと思うのよ。挙げ句に「業務で使ってる機能が実装されてない」じゃ、代替品の候補にすらなれないんじゃないかしら?
それでも作ったことに意義がある、というなら、ほとんど使われないであろうソフトを作って満足するのは、まさに「自己満足」意外の何物でもないじゃない。
君から見ればFSFのやってることは自己満足なのだろうけど、君の思いは、FSFが渇望する自由なソフトウェアに、何の影響も与えないんだよ。# 苦労して作ったデータがプロプラなソフトウェアに束縛されるなんて御免だ、と、少なくとも僕は思う。
>苦労して作ったデータがプロプラなソフトウェアに束縛されるなんて御免
言いたいであろうことは賛成だが、それはリーダーだけをオープンソースで作っても解決しないよ。だから親トピは「リーダーをオープンソース化するだけなら自己満足」だと言ってるんじゃん。
念のため聞くけど「プロプラな仕様」がドキュメントを作る過程のどこで付与されるかは理解してるよな?リーダーで開くときじゃないぞ。PDF形式(あるいはその代替形式)で作られたデータが、自由に使える技術だけを使って作られていれば、いくらプロプラなリーダーがデファクトスタンダードになっていてもソフトウェアの自由は確保されていると言えるだろうね。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
自己満足なら提供するだけでいいわよね (スコア:2, すばらしい洞察)
Acrobatシリーズがここまで普及した背景は、「ドキュメントの作成しやすさ」よりは「受け取った側がほとんどコストなしで閲覧できること(インストールの手間程度)」から始まったけど、それってどちらかと言えば、ドキュメント提供側が「見てもらえないと困る」ドキュメントを提供するのに、Readerは無料、というビジネスモデルが合致したからなのよね。
でも今はもう、Adobe Readerがデファクトスタンダードになっちゃったから、ドキュメント提供側がAcrobatを採用する動機は「既にユーザー環境にReaderがある(可能性が高い)」ことじゃないかしら。
だとすると、「フリーな」PDFツールを広めるには、ドキュメント提供側にとって「Acrobatをやめてでも使いたくなるインセンティブ」と、ドキュメント閲覧側にとって「新しくインストールするだけの価値」を両方提供できるフォーマットとソフトを両方提供できない限り、劣化Acrobatにしかならないし、ほとんど誰も使わないから「フリーなソフトを公開した」というFSFの自己満足にしかならないんじゃないかしらね?
Re: (スコア:0)
同意です。
サーバに紐付きで認証を通らないと読めないドキュメントとか、入力フォームと集計機能とか、拡張部分で Adobe 製品は魅力的で、それに対応するのが Adobe Reader なんだから、他を使うのは理由付けが難しい。
Adobe Reader よりは、Adobe Acrobat Pro/Ext や LiveCycle が提供する機能を用意する方が、大勢への訴求力があるでしょうね。
Re: (スコア:1, すばらしい洞察)
こういうの見ると、真綿で包まれてるのが心地よいって分かるよね。
FSFはその真綿を問題視してるんだけど、当のユーザは目先のメリットを優先してFSFの主張を不要とみなすと。
Re:自己満足なら提供するだけでいいわよね (スコア:1)
FSFの主張を不要と見なしているというよりは、優先順位の問題じゃないかしら?
Acrobat独自の(プロプライエタリな)機能を使うメリットが、特定業者に囲い込まれることのデメリットより大きければユーザーはAcrobatを選ぶもの。
FSFから見れば「業務の都合」なんて考えないでしょうし、「フリーなことに意義がある」ならオープンな機能だけを実装するだけ、で目的は達成できるのでしょうけど。
でも実際にはオープンソースを使うインセンティブがなければ誰も使わないし、ましてや、OpenOfficeみたいにやり方次第でコスト削減できるモノなら兎も角、Acrobat Readerみたいに既に無償配布されてるモノと比較しても。
「著作権がフリーである」かわりに「企業サポートもない、機能も負けてる」じゃ、ほとんど誰も使わないと思うのよ。挙げ句に「業務で使ってる機能が実装されてない」じゃ、代替品の候補にすらなれないんじゃないかしら?
それでも作ったことに意義がある、というなら、ほとんど使われないであろうソフトを作って満足するのは、まさに「自己満足」意外の何物でもないじゃない。
Re:自己満足なら提供するだけでいいわよね (スコア:1, すばらしい洞察)
君から見ればFSFのやってることは自己満足なのだろうけど、君の思いは、FSFが渇望する自由なソフトウェアに、何の影響も与えないんだよ。
# 苦労して作ったデータがプロプラなソフトウェアに束縛されるなんて御免だ、と、少なくとも僕は思う。
Re:自己満足なら提供するだけでいいわよね (スコア:1, すばらしい洞察)
>苦労して作ったデータがプロプラなソフトウェアに束縛されるなんて御免
言いたいであろうことは賛成だが、それはリーダーだけをオープンソースで作っても解決しないよ。だから親トピは「リーダーをオープンソース化するだけなら自己満足」だと言ってるんじゃん。
念のため聞くけど「プロプラな仕様」がドキュメントを作る過程のどこで付与されるかは理解してるよな?リーダーで開くときじゃないぞ。
PDF形式(あるいはその代替形式)で作られたデータが、自由に使える技術だけを使って作られていれば、いくらプロプラなリーダーがデファクトスタンダードになっていてもソフトウェアの自由は確保されていると言えるだろうね。