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>なんと言うか、「下請けいじめ止めます」みたいに、「え、今までそんなことも出来てなかったんですか?」と言う印象が。
何か勘違いしてるような気がする。出来る出来ないじゃなくて、JASRACとしては、やる必要が無いって話だと思う。
放送業者が、JASRAC管理曲とそれ以外の曲をどのような割合で使ってるかが、JASRACと放送局との契約料に反映してないって話ですよ。JASRACと放送業者の間での契約なんだから、JASRACの曲をどれだけ使うかだけが問題であり、JASRAC以外の曲を放送局がどの程度使ってるかなんての、JASRACには関係ないでしょ。とJASRACは言っている。
実際、JASRAC管理曲の割合に応じて値段を決めろと言われても、割合の元になる「総額」が決まってないんじゃどうしようもないってのは理解できる。
いや、タレコミに釣られているのかもしれませんが、問題は総額が決まっていないことではなく、料金が放送事業収入に対して1.5パーセントに固定されていることです。ソースの日経の方にはきちんと書いてありますよ。
もし、例えば5者ほどによる、公平な自由競争が為されていてかつ、この「包括的契約」とやらが独占を背景にしていないものであると仮定するなら、そのような状況においては、放送局は事業収入の実に7.5%を音楽著作物使用だけの目的で支払うことになります。音楽だけで7.5%ですよ?もちろん、こんな不健全な契約は、放送局が許さないでしょう。背理法で、どこがおかしいのか考えると、やっぱり「包括的契約」の背景には、JASRACがガリバー型寡占(というか、ほぼ独占)を行っていることを原因に挙げざるを得ません。このような契約を行う実力をもっている存在が、ただひとつしかないという立場を利用した上で、このような料金体系になっているわけです。
>問題は総額が決まっていないことではなく、料金が放送事業収入に対して1.5パーセントに固定されていることです。
微妙に違ってる気がする。「放送事業者が放送番組において利用した音楽著作物の総数に占めるJASRACの管理著作物の割合を放送使用料に反映しろ」って話だから。5社あったら、7.5%になるだろって単純な話ではないと思う。お役所の言い分は、「今の1.5%はJASRACの割合としては高いから、割合に合わせて減額しろ」って事だろう。
割合を使用料に反映するのは良いことだと思うんだけど、総額とか割合とか決めないとどうしようもない。今の1.5%は、JASRACの曲に対する金額だから、それを総額だって決め付けるのも変な話ではあるし。今のJASRAC曲の割合が90%だとすれば、総額は1.66%くらいが妥当なのかもしれないし。
いやいや、それだと独占の弊害が読み取れていませんよ。
公取は、「1.5%で契約すると、放送局が他の著作権団体と契約を結ばない(=独占が解消されず、半永久的に、独占状態が続く)」って言ってるんですよ。この「包括的契約」は、独占を維持するのに役立っているから公取委が文句つけてるわけで、独占で値段が高騰しているから値下げしろ、という話ではないですよ。むしろ、安いのかもしれません。
JASRACは、独占を使って放送局を苛めているわけではなく、独占を使ってライバルが育たないようにしているのが問題なんです。だから、JASRACが1.66%に値上げしようが、公取委の知ったことではありません。しかし、「包括的契約」である以上、放送局が他の管理団体を利用するとコストアップにしかならないので、他の管理団体が参入する、ということ自体が(ごく小規模な例外を除き)ありえません。だから、数を数えろ、という話になってくるんですよ。
公正取引委員会は包括契約を止めろとは言ってないと思いますし、JASRACもそのようには受け止めていません。
公正取引委員会は、今のままだと、追加料金を払わないとJASRAC以外の曲が使えないという点を問題視しているようです。タレコミからリンクされているCNET Japanの記事が図解入りでわかりやすいと思います。つまり、JASRACに値下げを要求しています。
「数を数えなくてはいけない」というのは包括契約を止めろという話ではなく、放送業者が利用した曲における、各管理団体の管理楽曲の割合を出す為です。
公正取引委員会は包括的契約を止めろと言っています。値下げしろとは言っていません。そして、JASRACの反論が微妙に食い違っているのは、包括的契約を論点にすると危ない、という判断があるからでしょう。
独占状態が解除されたら、市場原理により不当なサービスは淘汰されるので、JASRACが値上げすることに何の問題もありませんよ。
>公正取引委員会は包括的契約を止めろと言っています。
公正取引委員会の文章 [jftc.go.jp]を見ても、やっぱり包括的契約を止めろとは書いて無いです。
改善を要求されてるのは以下の行為です。
JASRACは,放送事業者から包括徴収(放送等利用に係る管理楽曲全体について包括的に利用を許諾し,放送等使用料を包括的に算定し徴収する方法をいう。)の方法により徴収する放送等使用料の算定において,放送等利用割合が当該放送等使用料に反映されないような方法を採用している。これにより,当該放送事業者が他の管理事業者にも放送等使用料を支払う場合には,当該放送事業者が負担する放送等使用料の総額がその分だけ増加することとなる。
ですので、使用料の算定方法を変えろ、つまり値段を変えろという事です。そして、放送局の放送使用料の総額が増えるような事態を解消しろとありますから、実質、値下げしろという事です。
littleさん、さすがにその解釈は無茶です。
包括的契約がなぜ包括的と呼称されているか分かっていますか?料金の算定方法が従量的でないから包括的と呼ばれているのですよ?算定方法を改めろ、というのは、包括的契約をやめろと言っているのと同義です。私は、なぜ、littleさんが「包括的契約をやめろ」と書いてないと解釈したのかがわかりません。だって、そこを改善したら、包括的契約が成り立たないんですよ?
そして、算定方法を改めた結果、結果的に値上がりしてもこの命令に背いたことにはなりません。なぜなら、その値上がりに対しては競争の余地があるからです。もともとダンピング気味なので、値段が上がることは十分ありえますし、公取委もそこは織り込み済みでしょう。
>料金の算定方法が従量的でないから包括的と呼ばれているのですよ?
包括的契約の解釈が間違ってますよ、それが誤解の原因では?
>私は、なぜ、littleさんが「包括的契約をやめろ」と書いてないと解釈したのかがわかりません。だって、そこを改善したら、包括的契約が成り立たないんですよ?
ここで言う包括契約は、公正取引委員会の文章にあるように「放送等利用に係る管理楽曲全体について包括的に利用を許諾し,放送等使用料を包括的に算定し徴収する方法」にした契約です。包括は、「ひとまとめ」といいかえられます。曲の利用権をまとめて与えて、使用料もまとめて支払う方式です。従量制だとか、固定料金だとか関係ないです。単純に言えば、セット販売です。
そして、公正取引委員会は、その包括契約の使用量算定に「放送等利用割合が当該放送等使用料に反映していない」事を問題視してるのは明らかです。放送等利用割合を反映すれば包括契約をしても良いと言っているので、包括契約を止めろというのとは意味が違う。
放送等利用割合を反映すれば包括契約をしても良いと言っているので、包括契約を止めろというのとは意味が違う。
いや、包括的と一括支払いは意味が違いますよ。公取委は個別に契約を結ばなくてはならないとは言っていませんから、一括で契約するのに否はないでしょう。抱き合わせは問題になっていないんです。しかし、量を度外視して、どれだけ使っても定額というのが包括契約は問題です。これは「全く音楽を使わない番組、音楽を大量に使う番組などの内容に関わらず、包括的に1.5%の料金を徴収する」契約だからです。
放送等の利用割合を反映すれば、一括
やっぱり「包括的」の意味間違えてると思う。
数社の管理曲を使い放題にして、その利用割合に応じて、それぞれの管理団体に1.5%の総利用料を分割して分配する。という方式も、包括的契約です。
すべての曲の利用の許可を「包括して」与えてますし、利用料も全ての曲の利用代金が「包括して」支払われています。
>放送等の利用割合を反映すれば、一括契約はできても、包括契約はできません。
利用割合も誤解してますね?利用割合は「曲毎の利用割合」じゃないですよ「管理団体毎の利用割合」です。
>包括的契約では、アナウンサーのナレーションしかない番組のCM収入でも、1.5%はJASRACに収める契約です。一方で、あなたのおっしゃる「包括」、つまり曲の抱き合わせをするというだけならば、そのような事態にはなりません。一括してゼロですから、「全放送に対する包括的な契約」の影響を受けないのです。
ですので、アナウンサーのナレーションしかない番組でも、「管理団体毎の利用割合」に応じた包括的な利用料がかかります。今は1.5%なのが、1.4%になるか1.3%になるか程度の違いだけです。
将来的には、包括的契約を止める可能性はあります。今現在、JASRACは利用曲をカウントする仕組みを、放送局と作っている最中でした。しかし、全曲をカウントしたとしても、包括契約という仕組みにもメリットがあり、直ぐに無くなるとは思えません。
JASRACが排除命令に従って相応の値下げをした場合、放送局が他の管理団体と契約しない理由が変化します。「JASRACへの支払いで手一杯」から「他の管理団体の曲はいらない」になります。前者は、明らかにJASRACによる独占の悪影響です。後者は、JASRACとは無関係に、他の管理団体の商品が値段分の価値が無いと判断されているだけで、正当な市場競争がなされたと言える。ということで、とりあえずは今回の排除命令だけは実行できたことになります。
ただし、放送局が他の管理団体と契約しなければ、また問題がおきるかもしれません。しかしJASRACには放送局に他の管理団体と契約させる権利はありません。なので、根本的な解決策は、他の管理団体はJASRACの孫受けになって、JASRACがすべてを管理するくらいかと思われます。
本題とは違うのですが、少しだけ。
>JASRACと「包括契約」を結んでいる(仮に)放送局は>わざわざJASRAC以外の管理団体に著作物の使用料金を支払う位なら>せっかく結んでいるJASRAC「包括契約」内の範囲で(仮に)楽曲を選曲、使用する。>(そうすれば追加費用が発生しない。)>つまり参入の余地がない。
このロジック、実は現実的にはありえません。なぜなら、テレビ局側の人間は「わざわざ確認して選曲する」なんてことしませんので。権利処理は事務方の仕事だと思ってるし、そもそも権利なんてものを一切尊重してません。正直、あいつら腐ってるとしか思えないw
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
うーん。 (スコア:0)
なんと言うか、「下請けいじめ止めます」みたいに、「え、今までそんなことも出来てなかったんですか?」と言う印象が。
Re: (スコア:1)
>なんと言うか、「下請けいじめ止めます」みたいに、「え、今までそんなことも出来てなかったんですか?」と言う印象が。
何か勘違いしてるような気がする。
出来る出来ないじゃなくて、JASRACとしては、やる必要が無いって話だと思う。
放送業者が、JASRAC管理曲とそれ以外の曲をどのような割合で使ってるかが、JASRACと放送局との契約料に反映してないって話ですよ。
JASRACと放送業者の間での契約なんだから、JASRACの曲をどれだけ使うかだけが問題であり、JASRAC以外の曲を放送局がどの程度使ってるかなんての、JASRACには関係ないでしょ。
とJASRACは言っている。
実際、JASRAC管理曲の割合に応じて値段を決めろと言われても、割合の元になる「総額」が決まってないんじゃどうしようもないってのは理解できる。
Re: (スコア:1, 興味深い)
いや、タレコミに釣られているのかもしれませんが、問題は総額が決まっていないことではなく、料金が放送事業収入に対して1.5パーセントに固定されていることです。ソースの日経の方にはきちんと書いてありますよ。
もし、例えば5者ほどによる、公平な自由競争が為されていてかつ、この「包括的契約」とやらが独占を背景にしていないものであると仮定するなら、そのような状況においては、放送局は事業収入の実に7.5%を音楽著作物使用だけの目的で支払うことになります。音楽だけで7.5%ですよ?もちろん、こんな不健全な契約は、放送局が許さないでしょう。背理法で、どこがおかしいのか考えると、やっぱり「包括的契約」の背景には、JASRACがガリバー型寡占(というか、ほぼ独占)を行っていることを原因に挙げざるを得ません。このような契約を行う実力をもっている存在が、ただひとつしかないという立場を利用した上で、このような料金体系になっているわけです。
Re: (スコア:1)
>問題は総額が決まっていないことではなく、料金が放送事業収入に対して1.5パーセントに固定されていることです。
微妙に違ってる気がする。
「放送事業者が放送番組において利用した音楽著作物の総数に占めるJASRACの管理著作物の割合を放送使用料に反映しろ」って話だから。
5社あったら、7.5%になるだろって単純な話ではないと思う。
お役所の言い分は、「今の1.5%はJASRACの割合としては高いから、割合に合わせて減額しろ」って事だろう。
割合を使用料に反映するのは良いことだと思うんだけど、総額とか割合とか決めないとどうしようもない。
今の1.5%は、JASRACの曲に対する金額だから、それを総額だって決め付けるのも変な話ではあるし。
今のJASRAC曲の割合が90%だとすれば、総額は1.66%くらいが妥当なのかもしれないし。
Re: (スコア:0)
いやいや、それだと独占の弊害が読み取れていませんよ。
公取は、「1.5%で契約すると、放送局が他の著作権団体と契約を結ばない(=独占が解消されず、半永久的に、独占状態が続く)」って言ってるんですよ。この「包括的契約」は、独占を維持するのに役立っているから公取委が文句つけてるわけで、独占で値段が高騰しているから値下げしろ、という話ではないですよ。むしろ、安いのかもしれません。
JASRACは、独占を使って放送局を苛めているわけではなく、独占を使ってライバルが育たないようにしているのが問題なんです。だから、JASRACが1.66%に値上げしようが、公取委の知ったことではありません。しかし、「包括的契約」である以上、放送局が他の管理団体を利用するとコストアップにしかならないので、他の管理団体が参入する、ということ自体が(ごく小規模な例外を除き)ありえません。だから、数を数えろ、という話になってくるんですよ。
Re: (スコア:1)
公正取引委員会は包括契約を止めろとは言ってないと思いますし、JASRACもそのようには受け止めていません。
公正取引委員会は、今のままだと、追加料金を払わないとJASRAC以外の曲が使えないという点を問題視しているようです。
タレコミからリンクされているCNET Japanの記事が図解入りでわかりやすいと思います。
つまり、JASRACに値下げを要求しています。
「数を数えなくてはいけない」というのは包括契約を止めろという話ではなく、放送業者が利用した曲における、各管理団体の管理楽曲の割合を出す為です。
Re: (スコア:1, 興味深い)
公正取引委員会は包括的契約を止めろと言っています。値下げしろとは言っていません。そして、JASRACの反論が微妙に食い違っているのは、包括的契約を論点にすると危ない、という判断があるからでしょう。
独占状態が解除されたら、市場原理により不当なサービスは淘汰されるので、JASRACが値上げすることに何の問題もありませんよ。
Re:うーん。 (スコア:1)
>公正取引委員会は包括的契約を止めろと言っています。
公正取引委員会の文章 [jftc.go.jp]を見ても、やっぱり包括的契約を止めろとは書いて無いです。
改善を要求されてるのは以下の行為です。
ですので、使用料の算定方法を変えろ、つまり値段を変えろという事です。
そして、放送局の放送使用料の総額が増えるような事態を解消しろとありますから、実質、値下げしろという事です。
Re: (スコア:0)
littleさん、さすがにその解釈は無茶です。
包括的契約がなぜ包括的と呼称されているか分かっていますか?料金の算定方法が従量的でないから包括的と呼ばれているのですよ?算定方法を改めろ、というのは、包括的契約をやめろと言っているのと同義です。私は、なぜ、littleさんが「包括的契約をやめろ」と書いてないと解釈したのかがわかりません。だって、そこを改善したら、包括的契約が成り立たないんですよ?
そして、算定方法を改めた結果、結果的に値上がりしてもこの命令に背いたことにはなりません。なぜなら、その値上がりに対しては競争の余地があるからです。もともとダンピング気味なので、値段が上がることは十分ありえますし、公取委もそこは織り込み済みでしょう。
Re:うーん。 (スコア:2, 参考になる)
>料金の算定方法が従量的でないから包括的と呼ばれているのですよ?
包括的契約の解釈が間違ってますよ、それが誤解の原因では?
>私は、なぜ、littleさんが「包括的契約をやめろ」と書いてないと解釈したのかがわかりません。だって、そこを改善したら、包括的契約が成り立たないんですよ?
ここで言う包括契約は、公正取引委員会の文章にあるように「放送等利用に係る管理楽曲全体について包括的に利用を許諾し,放送等使用料を包括的に算定し徴収する方法」にした契約です。
包括は、「ひとまとめ」といいかえられます。
曲の利用権をまとめて与えて、使用料もまとめて支払う方式です。
従量制だとか、固定料金だとか関係ないです。
単純に言えば、セット販売です。
そして、公正取引委員会は、その包括契約の使用量算定に「放送等利用割合が当該放送等使用料に反映していない」事を問題視してるのは明らかです。
放送等利用割合を反映すれば包括契約をしても良いと言っているので、包括契約を止めろというのとは意味が違う。
Re: (スコア:0)
いや、包括的と一括支払いは意味が違いますよ。公取委は個別に契約を結ばなくてはならないとは言っていませんから、一括で契約するのに否はないでしょう。抱き合わせは問題になっていないんです。しかし、量を度外視して、どれだけ使っても定額というのが包括契約は問題です。これは「全く音楽を使わない番組、音楽を大量に使う番組などの内容に関わらず、包括的に1.5%の料金を徴収する」契約だからです。
放送等の利用割合を反映すれば、一括
Re:うーん。 (スコア:1)
やっぱり「包括的」の意味間違えてると思う。
数社の管理曲を使い放題にして、その利用割合に応じて、それぞれの管理団体に1.5%の総利用料を分割して分配する。
という方式も、包括的契約です。
すべての曲の利用の許可を「包括して」与えてますし、利用料も全ての曲の利用代金が「包括して」支払われています。
>放送等の利用割合を反映すれば、一括契約はできても、包括契約はできません。
利用割合も誤解してますね?
利用割合は「曲毎の利用割合」じゃないですよ「管理団体毎の利用割合」です。
>包括的契約では、アナウンサーのナレーションしかない番組のCM収入でも、1.5%はJASRACに収める契約です。一方で、あなたのおっしゃる「包括」、つまり曲の抱き合わせをするというだけならば、そのような事態にはなりません。一括してゼロですから、「全放送に対する包括的な契約」の影響を受けないのです。
ですので、アナウンサーのナレーションしかない番組でも、「管理団体毎の利用割合」に応じた包括的な利用料がかかります。
今は1.5%なのが、1.4%になるか1.3%になるか程度の違いだけです。
Re:うーん。 (スコア:1)
>AC様
横から失礼します。
お二人の議論、大変興味深く読ませて頂きました。
自分なりの疑問点が浮かびましたので
理解を助けて頂けると有り難く思います。
以下、自分なりのまとめ
公取委の言い分
JASRACの「包括契約」は新規(又は現存)同業他社の新規参入を阻み
結果的に独占的状態になっている。
以下個人意見
なぜか?
JASRACと「包括契約」を結んでいる(仮に)放送局は
わざわざJASRAC以外の管理団体に著作物の使用料金を支払う位なら
せっかく結んでいるJASRAC「包括契約」内の範囲で(仮に)楽曲を選曲、使用する。
(そうすれば追加費用が発生しない。)
つまり参入の余地がない。
仮に自分が部下から相談を受けたら(無縁の職種ですが)、
JASRAC「包括契約」の範囲内での使用を指示するでしょう。
手間も費用も発生しないからです。
それ故、個人的な印象ですが、JASRACが「包括契約」の料金を値下げしたとしても
差額分を他管理団体への使用量にまわすというのは中々起こりにくいと思います。
これは利用者側の問題も大きいですが
結果的にそうなり易い、大部分が実際そうなっているという調査結果が出たのだと思います。
たった数曲の為に新たな管理団体と新たな契約をするというのは
様々な面(会社の判断や法律面etc...)で敷居が高いというのは
著作権に限らず「業者」の選択と似た部分があると思います。
結局、公取委はどうしてほしいのか
自分にはそこを読み取る能力が無かった為、
お二人の議論に注目をしていた訳です。
前述の理由により、値下げでは(結局のところ)独占的状態は解消されず、
ただ利用者側の経費が下がるだけと思われます。
しかし、「包括契約」はやめなさいと明言している訳ではなく…。
近々、話し合い(?)の場が設けられるとの事で
興味深く結果を待っているのですが
どうなんでしょうか。
Re:うーん。 (スコア:1)
将来的には、包括的契約を止める可能性はあります。
今現在、JASRACは利用曲をカウントする仕組みを、放送局と作っている最中でした。
しかし、全曲をカウントしたとしても、包括契約という仕組みにもメリットがあり、直ぐに無くなるとは思えません。
JASRACが排除命令に従って相応の値下げをした場合、放送局が他の管理団体と契約しない理由が変化します。
「JASRACへの支払いで手一杯」から「他の管理団体の曲はいらない」になります。
前者は、明らかにJASRACによる独占の悪影響です。
後者は、JASRACとは無関係に、他の管理団体の商品が値段分の価値が無いと判断されているだけで、正当な市場競争がなされたと言える。
ということで、とりあえずは今回の排除命令だけは実行できたことになります。
ただし、放送局が他の管理団体と契約しなければ、また問題がおきるかもしれません。
しかしJASRACには放送局に他の管理団体と契約させる権利はありません。
なので、根本的な解決策は、他の管理団体はJASRACの孫受けになって、JASRACがすべてを管理するくらいかと思われます。
Re: (スコア:0)
本題とは違うのですが、少しだけ。
>JASRACと「包括契約」を結んでいる(仮に)放送局は
>わざわざJASRAC以外の管理団体に著作物の使用料金を支払う位なら
>せっかく結んでいるJASRAC「包括契約」内の範囲で(仮に)楽曲を選曲、使用する。
>(そうすれば追加費用が発生しない。)
>つまり参入の余地がない。
このロジック、実は現実的にはありえません。
なぜなら、テレビ局側の人間は「わざわざ確認して選曲する」なんてことしませんので。
権利処理は事務方の仕事だと思ってるし、そもそも権利なんてものを一切尊重してません。
正直、あいつら腐ってるとしか思えないw