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元ネタがよくわからないんですが、お書きになってることだけを頼りにツッコミを入れさせていただくと・・ (って調べましたけどねw SF小説なのね)
ちょっと説明不足でした。「2050年は江戸時代」は90年代中頃に出版された、もし日本が江戸時代に戻ったらどうなるかというSFシミュレーション小説です。 著者の石川英輔 [wikipedia.org]氏はSF作家、江戸時代研究家で江戸時代に関する書籍を他にも執筆しています。 本来の著者の意識としては江戸時代の良さを見直そうということのようですが、あの様なストーリー故に一部の読者は私のように科学技術(とそれに関わる人々)への冷遇の末のカタストロフ小説ととらえている人もいます。なお、本自体の入手はもうかなり経っていますので、古本屋や一般の図書館では難しいと思います。(私自身も改めて入手しようとしているのですが...)
・まず政府が崩壊する以前に諸外国からの「援助」が入るでしょう。 北朝鮮だってジンバブエだって、あれでもいちおう国が成立してるわけで。 日本の生産能力が底まで落ちても、工業国は「消費者」を必要としている(食糧生産はともかく商工業は世界的に生産過剰・需要不足)ので、「消費国としての日本」を維持する必要があると思われます。日本人に(外国製の)工業製品を買わせるための「援助」が各国からなだれこむんじゃないでしょうか。
普通に考えれば、そうなるとは思います。あの様な状況で経済破綻となればIMFとかも出てくるでしょうし、民族としてはダメな民族じゃありませんから韓国のIMF改革のように海外からの強制改革というのもあるかもしれません。 ただ、この小説では意図的なのか単に著者が不得意なのか海外の状況や海外との関わりは大幅にオミットされています。(少なくとも海外は江戸時代化していない程度) あと2500万人もの移民を出せば(もはや日本難民と呼んだ方が適切かもしれません)、地理的に近い国や大国と呼ばれている国には100万人以上もの合法非合法含めた移民が押し寄せ対応コストは大変な物になりますから、できれば難民は出さないに越したことはないです。(さらに移民した人がどういう過程で日本を出たのか、その後どうなったのか、どこの国に行ったのかについても触れていない) あるいは好意的に考えれば、2012年に作中で日本政府が崩壊した後、3年間は食料やエネルギーの輸入や都市・社会機能の維持は円滑に行われていますので、その間各国の援助で都市機能を維持していたのが、2015年に何らかの事情で援助が停止したということかもしれません。そうするとその後の西洋文明排除ともつじつまは合うのですが、その後2050年までの30年間援助も、武力侵攻も、植民地化もなかったのは何故なのかという謎が残ります。 特に地政学的には中国やロシアは日本を手に入れられれば、太平洋へのアクセスを手に入れられますし、アメリカも今の枠組み関わらない限り日本はアジアに於ける軍事面で「不沈空母」としての価値はありますから、これをみすみす見逃すのは確かに変です。(ちなみにロシアが一番困窮している時でも択捉島返還だけは意地でも拒否したのはこれがあります)
省益争いに終始しているように見えても、行政官僚たちの能力はけっこう高いんですよね。実際には。 まず一番ありそうなのは独裁強権国家の成立じゃないかと。財務省あたりの官僚と自衛隊幕僚本部の一部が結託して日本を強権支配するほうがありそうな事態に思えます(政治家の誰かが「顔」として表舞台に立たされることになるのかも) あるいは新興宗教関係か海外の特定利益からの便宜供与を受けた武装集団が、武力を持って支配権を確立するというシナリオもありそうです。(その場合は日本はいくつかに分割されるかもしれませんね。朝鮮半島のように) もしも・・・ こういう事態が発生しなかったとしても、ばらばらになった前近代的な社会は、瞬く間にどこかの「植民地」にされそうです。名前は「国連統治委任国」とか、そんなんかもしれませんけれどねー
自衛隊の軍事クーデター(ですよね?)の場合、結局根本原因を解決していない以上破滅の2番底か援助に頼る泥沼状態でしょうし、今の自衛隊に小集団の暴走ではなく組織だった軍事クーデターを起こせるのかという問題もあります。 この場合、海外系の勢力に武力侵攻か植民地化されて分断国家でしょうね。あるいは江戸時代化した日本に新黒船(今の軍艦は灰色なので灰船か?)来航して...というパターンもアリでしょうね。
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家
元ネタがよくわからないんですが (スコア:1)
(って調べましたけどねw SF小説なのね)
・まず政府が崩壊する以前に諸外国からの「援助」が入るでしょう。
北朝鮮だってジンバブエだって、あれでもいちおう国が成立してるわけで。
日本の生産能力が底まで落ちても、工業国は「消費者」を必要としている(食糧生産はともかく商工業は世界的に生産過剰・需要不足)ので、「消費国としての日本」を維持する必要があると思われます。日本人に(外国製の)工業製品を買わせるための「援助」が各国からなだれこむんじゃないでしょうか。
・また政府が無策・・・ って、まあ政治家の資質はともかく
省益争いに終始しているように見えても、行政官僚たちの能力はけっこう高いんですよね。実際には。
まず一番ありそうなのは独裁強権国家の成立じゃないかと。財務省あたりの官僚と自衛隊幕僚本部の一部が結託して日本を強権支配するほうがありそうな事態に思えます(政治家の誰かが「顔」として表舞台に立たされることになるのかも)
あるいは新興宗教関係か海外の特定利益からの便宜供与を受けた武装集団が、武力を持って支配権を確立するというシナリオもありそうです。(その場合は日本はいくつかに分割されるかもしれませんね。朝鮮半島のように)
もしも・・・ こういう事態が発生しなかったとしても、ばらばらになった前近代的な社会は、瞬く間にどこかの「植民地」にされそうです。名前は「国連統治委任国」とか、そんなんかもしれませんけれどねー
かつての植民地の多くは、宗主国が過剰生産する工業製品の受け皿(消費地)としても搾取されたんですがねえ。
小説としては面白そうだけど、リアリティという意味ではどうかなー?
「日本」は独立した存在じゃないんですよね。蜘蛛の巣のような世界の結び目の一つに過ぎないと思いますがねえ。
世界規模で経済が崩壊し・・・というならありそうかもだけど、自給自足に戻るより先に地球が無くなっちゃいそうだなあ。その場合。(^^;;
みの3号
〜愚か者にも三分の理〜
Re:元ネタがよくわからないんですが (スコア:1)
ちょっと説明不足でした。「2050年は江戸時代」は90年代中頃に出版された、もし日本が江戸時代に戻ったらどうなるかというSFシミュレーション小説です。
著者の石川英輔 [wikipedia.org]氏はSF作家、江戸時代研究家で江戸時代に関する書籍を他にも執筆しています。
本来の著者の意識としては江戸時代の良さを見直そうということのようですが、あの様なストーリー故に一部の読者は私のように科学技術(とそれに関わる人々)への冷遇の末のカタストロフ小説ととらえている人もいます。なお、本自体の入手はもうかなり経っていますので、古本屋や一般の図書館では難しいと思います。(私自身も改めて入手しようとしているのですが...)
普通に考えれば、そうなるとは思います。あの様な状況で経済破綻となればIMFとかも出てくるでしょうし、民族としてはダメな民族じゃありませんから韓国のIMF改革のように海外からの強制改革というのもあるかもしれません。
ただ、この小説では意図的なのか単に著者が不得意なのか海外の状況や海外との関わりは大幅にオミットされています。(少なくとも海外は江戸時代化していない程度)
あと2500万人もの移民を出せば(もはや日本難民と呼んだ方が適切かもしれません)、地理的に近い国や大国と呼ばれている国には100万人以上もの合法非合法含めた移民が押し寄せ対応コストは大変な物になりますから、できれば難民は出さないに越したことはないです。(さらに移民した人がどういう過程で日本を出たのか、その後どうなったのか、どこの国に行ったのかについても触れていない)
あるいは好意的に考えれば、2012年に作中で日本政府が崩壊した後、3年間は食料やエネルギーの輸入や都市・社会機能の維持は円滑に行われていますので、その間各国の援助で都市機能を維持していたのが、2015年に何らかの事情で援助が停止したということかもしれません。そうするとその後の西洋文明排除ともつじつまは合うのですが、その後2050年までの30年間援助も、武力侵攻も、植民地化もなかったのは何故なのかという謎が残ります。
特に地政学的には中国やロシアは日本を手に入れられれば、太平洋へのアクセスを手に入れられますし、アメリカも今の枠組み関わらない限り日本はアジアに於ける軍事面で「不沈空母」としての価値はありますから、これをみすみす見逃すのは確かに変です。(ちなみにロシアが一番困窮している時でも択捉島返還だけは意地でも拒否したのはこれがあります)
自衛隊の軍事クーデター(ですよね?)の場合、結局根本原因を解決していない以上破滅の2番底か援助に頼る泥沼状態でしょうし、今の自衛隊に小集団の暴走ではなく組織だった軍事クーデターを起こせるのかという問題もあります。
この場合、海外系の勢力に武力侵攻か植民地化されて分断国家でしょうね。あるいは江戸時代化した日本に新黒船(今の軍艦は灰色なので灰船か?)来航して...というパターンもアリでしょうね。
Re:「理系離れ」には2つの様相がある・・んじゃないかな (スコア:1)
まあ、小説ですからねー というか、小説のアイデアとしては面白そうだなあと思います。はい。
正直なところ、こういう「江戸時代専門家?」の方々は、自分の理想とする社会を江戸時代に投影してしまう
傾向があるようで・・・ その辺はまあ、微妙かなあという気もしますが。
(読んでみないと、そういう点はなんとも言えませんが)
一種の鼓腹撃壌的疑似ユートピア・・・になっちゃったりしてませんか?大丈夫かな。
ただ、こういう話を「自然科学離れ」への警鐘として「使う」のはどうなんでしょうねえ?
そう「受け取る」のは自由だと思うんですが、ほんとに「警鐘」になるのかなあ。
わたしがツッコミ入れたみたいに、「ほら、おまえらは国際政治も経済もわかってないじゃないか」みたいな
反撃にあって、本来の目的を達しないことになりかねない・・ という懸念を覚えます。
***
いわゆる「理系離れ」あるいは「理系の軽視」には、いくつかの側面があり、それは必ずしも「理系」と限定する必要のない問題ではないかと、わたしは思っております。
一つは「現場の軽視」 ・・・実際に作業をする「場」や手を動かす労働を軽視する傾向ですね。
お書きになった中では「工場労働者の冷遇」でしょうか。
ただこれは、必ずしも「理系」に限ったことではありませんよね。土木労働者への軽視や蔑視は以前からありましたし、介護や教育といった対人サービスを安く見積もる傾向もあります。対人サービスが主力商品の会社でも、実際の接客はアルバイトだったりしますよね。銀行の窓口業務はすっかり派遣社員に置き換えられてしまいましたし。
個人的な経験では、DTPを請け負う会社に短期間勤めたことがあるのですが、一般出版物のDTP作業費用の暴落は目を覆うばかりで、文庫本一冊分の作業料金が数百円(文庫の値段にも満たない)なんてことはしょっちゅうでした。この場合、DTPオペレーターは「理系」・・・じゃ、ないですよねえ。(実際、どちらかと言えば彼らは「文系」であり「美術系」です。コンピュータは使用していても)
もう一つは、「学問や論理的思考の軽視」とでも称すべきモノでしょうか・・・
研究開発に携わる人に十分に報いていない、という問題ですね。
ただこれも「理系」には限らない・・・ ええと、言わせていただければ社会科学系なんてもっとボロボロです。(^^;;
#すみません。わたしは社会科学畑の出身なので
SF小説でも、自然科学の進歩(あるいは逆に崩壊)は大きく取り上げられますが、それを支える「社会」や「文化」については知識も考察も不十分なことが少なくありません。・・・この小説で国際政治や経済学が顧みられなかったように。
わたしは職業キャリアを自然科学系の専門家主体の場所で、社会調査のサポートをするあたりから始めたんですが・・・ ええ、研究者さんたち、自然科学系はご専門でしょうけど、社会調査なんてまるきりご存じないんですよ。それなのにためらいなく手を付けちゃう。専門家の必要性を認識していない・・・のですよねえ。
つまり、理系文系を問わず、「専門家や専門的な研究成果に対する敬意が足りない」のが、現状なんじゃないでしょうか。
うわ。長くなりましたね。ごめんなさい。
人様の日記へのコメントで書くコトじゃなかったっかなあ・・・ 失礼いたしました。
みの3号
〜愚か者にも三分の理〜