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市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。
これって実証されたことなんですか?
> これって実証されたことなんですか?
実証、というのは的を外した問いかけですので、嫌がらせでなければ、私の拙い説明より教科書 http://www.amazon.co.jp/dp/4000008870/ [amazon.co.jp] を読んでみてください。
> 筆力・記事をお金で買うということは、筆力・記事に市場と流動性を与えることです。文中での商品とは筆力・記事のことで、金銭で記事を売買する市場があったとして、それが記事の質の向上に繋がると言うことでしょうか?それとも有償で記事が書かれた何らかの商品の質が向上する、と言っているのでしょうか。
> 市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。前者だとして、流動性とは市場で取引される数量のことでしょうか?とすれば、市場による取引の発生や取引される数量の向上が何故必然的に質の向上に繋がるのかよくわかりません。供給費用を一定にするならば、質の高い財であれば需要が大きいため、質の低い財に比べて取引される数量が多いという可能性はありますが、それは因果が逆ですよね。また、電力、通信、交通のような公益事業ではアバーチ・ジョンソン効果によって競争が導入される前に過剰品質であり、競争導入によって市場メカニズムが機能し出すと費用削減のために財の品質が下がる可能性があります。航空産業におけるLCCの登場などが典型的な例だと思うのですが。
> 実証、というのは的を外した問いかけですので、嫌がらせでなければ、私の拙い説明より教科書 http://www.amazon.co.jp/dp/4000008870/ [amazon.co.jp] [amazon.co.jp] を読んでみてください。市場メカニズムの機能について説明する際に、通常は技術や製品の質を所与として議論しています。取引によって質が内生的に決まってくるようなメカニズムがしっかりと分析されるようになったのは比較的最近で、92年に邦訳された版のサムエルソンのテキストにも記載されていたとは信じにくいのですが、どの章に記載がありますか?
依頼人は質の書き手を見分けることができて、書き手は金銭によって書き込みを増やすという状況において、書き込みに対して報酬を出すというメカニズムが質を高くするという事ですね。それなら理解できます。
しかし、それはまさにブリタニカのような伝統的な百科事典のメカニズムそのものであり、wikipediは金銭による動機付けを与えずとも、多くの人に編集させる事で実用的な質を確保できるのではないかとの着想によって作成されているものです。現状のwikipediaはおそらく非金銭的なインセンティブによって行われた書き込みでそれなりの質を実現しているはずです。このとき、金銭的インセンティブを導入することで、非金銭的インセンティブによって行われる書き込みが失われてしまい、質の維持ができなくなる可能性があります。弁護士にわずかな報酬で法律相談所の手伝いを頼むよりも、ボランティアでの法律相談を頼む時の方が引き受けてもらえる可能性が高い、みたいな話がありまして、高い能力を持っている人でも、非金銭的インセンティブによって動くことがある事が知られています。
経済学は人が金銭的インセンティブで動くという事を想定していますが、それ以外の誘因でも行動すると考えている経済学者も多く、経済学的思考であったり、市場メカニズムの機能を信じているからと言って、金銭的な報酬体系の導入が必然的に質を高めると保証することにはならないと理解していただけるとうれしく思います。
公益事業云々は、当初の書き込みがwikipedia限定の話ではなく、あたかも市場メカニズム導入が任意の財の質を高めるという主張に見えたので、反例として提示しただけです。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
経済学的には (スコア:0)
市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。
逆に、有名ブランドのように流動性を制限することにより商品のプレミア感を煽ることも可能ですが、Wikipediaの記事がそれに相応しいか今一度考えてみるべきでしょう。
Re: (スコア:1)
市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。
これって実証されたことなんですか?
Re: (スコア:0)
> これって実証されたことなんですか?
実証、というのは的を外した問いかけですので、嫌がらせでなければ、私の拙い説明より教科書 http://www.amazon.co.jp/dp/4000008870/ [amazon.co.jp] を読んでみてください。
Re:経済学的には (スコア:2, すばらしい洞察)
> 筆力・記事をお金で買うということは、筆力・記事に市場と流動性を与えることです。
文中での商品とは筆力・記事のことで、金銭で記事を売買する市場があったとして、それが記事の質の向上に繋がると言うことでしょうか?
それとも有償で記事が書かれた何らかの商品の質が向上する、と言っているのでしょうか。
> 市場経済の支持者であれば、市場と流動性が商品の質の向上につながることを認めなければなりません。
前者だとして、流動性とは市場で取引される数量のことでしょうか?
とすれば、市場による取引の発生や取引される数量の向上が何故必然的に質の向上に繋がるのかよくわかりません。
供給費用を一定にするならば、質の高い財であれば需要が大きいため、質の低い財に比べて取引される数量が多いという可能性はありますが、それは因果が逆ですよね。
また、電力、通信、交通のような公益事業ではアバーチ・ジョンソン効果によって競争が導入される前に過剰品質であり、競争導入によって市場メカニズムが機能し出すと費用削減のために財の品質が下がる可能性があります。
航空産業におけるLCCの登場などが典型的な例だと思うのですが。
> 実証、というのは的を外した問いかけですので、嫌がらせでなければ、私の拙い説明より教科書 http://www.amazon.co.jp/dp/4000008870/ [amazon.co.jp] [amazon.co.jp] を読んでみてください。
市場メカニズムの機能について説明する際に、通常は技術や製品の質を所与として議論しています。
取引によって質が内生的に決まってくるようなメカニズムがしっかりと分析されるようになったのは比較的最近で、92年に邦訳された版のサムエルソンのテキストにも記載されていたとは信じにくいのですが、どの章に記載がありますか?
Re: (スコア:0)
> 供給費用を一定にするならば、質の高い財であれば需要が大きいため、質の低い財に比べて取引される数量が多いという可能性はありますが、それは因果が逆ですよね。
後出しのようで申し訳ないのですが、上のような前提がありますので、逆ではないでしょう。
Wikipediaは公益事業ではありません。
> 取引によって質が内生的に決まってくるようなメカニズムがしっかりと分析されるようになったのは比較的最近で、92年に邦訳された版のサムエルソンのテキストにも記載されていたとは信じにくいのですが、どの章に記載がありますか?
間違いです。失礼いたしました。
Re:経済学的には (スコア:1)
依頼人は質の書き手を見分けることができて、書き手は金銭によって書き込みを増やすという状況において、書き込みに対して報酬を出すというメカニズムが質を高くするという事ですね。
それなら理解できます。
しかし、それはまさにブリタニカのような伝統的な百科事典のメカニズムそのものであり、wikipediは金銭による動機付けを与えずとも、多くの人に編集させる事で実用的な質を確保できるのではないかとの着想によって作成されているものです。
現状のwikipediaはおそらく非金銭的なインセンティブによって行われた書き込みでそれなりの質を実現しているはずです。
このとき、金銭的インセンティブを導入することで、非金銭的インセンティブによって行われる書き込みが失われてしまい、質の維持ができなくなる可能性があります。
弁護士にわずかな報酬で法律相談所の手伝いを頼むよりも、ボランティアでの法律相談を頼む時の方が引き受けてもらえる可能性が高い、みたいな話がありまして、高い能力を持っている人でも、非金銭的インセンティブによって動くことがある事が知られています。
経済学は人が金銭的インセンティブで動くという事を想定していますが、それ以外の誘因でも行動すると考えている経済学者も多く、経済学的思考であったり、市場メカニズムの機能を信じているからと言って、金銭的な報酬体系の導入が必然的に質を高めると保証することにはならないと理解していただけるとうれしく思います。
公益事業云々は、当初の書き込みがwikipedia限定の話ではなく、あたかも市場メカニズム導入が任意の財の質を高めるという主張に見えたので、反例として提示しただけです。