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この団体は正常な団体なのでしょうか?
このWebサイトへのリンク元を見るとac.jpやgo.jpのドメインのオフィシャルな所からのリンクがほとんど見受けられません。サブドメインの組織本部の影響の及ばない内輪からの物ばかりのです。東大総長室の中に一件だけリンクがありましたので、完全に非公式な組織ではないようですが公式な組織であると思われる情報は、当人達の主張以外に私は発見出来ませんでした。
またこのWeb書籍の執筆者はIR3Sの構成団体に含まれない組織に所属する人が多数を占めます極地研、気象研に首都大学東京等です。またJSTの研究者データベースに登録されていない人も混じっていま
>この団体は正常な団体なのでしょうか?
ええまあ一応.ただし,大学間の連携で作られている組織ですので,大学内の特定の場所に組織があるとかそういうのではないのです.いろいろぶっちゃけるとまあ,大学間でいろいろ組んでやるとお金が取りやすいというのが一つありましてですね,例えば環境関連で予算取って研究するにしても,ある研究室が単独でやるよりは大学内のいくつかのグループを集めてやる方が,そしてそれよりも多数の大学の多数のグループを集めて凄い集団にした方が大きなお金は取りやすくなります.#まあ,偉い人とかもメンバーに増やせますし,何より十分な
読み直してみていくつか補足.
>大学内の特定の場所に組織があるとかそういうのではないのです.
1. 追記ですが,こういったプロジェクトに合わせて事務局が開設されることはあります.まあ,秘書を少し雇って専用の部屋で関連の予算やら事務やらをやっててもらう程度ですけれども.大きなプロジェクトになると小さな建物が分け与えられることもあるかも知れません.ただまあ,その場合でも大部分の参加研究者は自分らの研究室で普通に研究してます.
2. 予算に関しては,科研費等とは別枠になることがほとんどかと思います.概算要求に合わせて,「うちの大学はこういう事やりたいから大型予算ちょうだい」というのを出します.例えば「うちの大学にも放射光設備が欲しいから建設費で30億円」とかの申請を,大学の通常の予算の請求と合わせて(だったっけかなあ)出します.この際学内順位を付けますので,学内(外)のどういった人たちと組んでどう申請するかは重要です.一歩間違えば同じ大学内の異なるプロジェクトでつぶし合いになりますし,ヘタなプロジェクトより下位になると上位のプロジェクトが(文科省あたりに)つまらないと判断された場合下位も自動的落選,なんてことも.
学内選考で上位に付けても,次は文科省の判断が待っています.いくつもの大学からいくつもの申請が上がってきますから,それらの中でいかに自分たちのプロジェクトが面白く,有益かを主張できていなくてはなりません.この点,流行ものや,政府が重点化すると決めた内容,いくつもの大学で組んでいる大きなプロジェクト,有力な研究者の絡んでいるものは有利になります.前述の例で行けば,自分のところだけで放射光設備とやるよりは,近隣大学の光科学の人間やら物性・生物の人間やらを取り込んで,「○○地域における大規模光科学研究拠点の設立と物質・生命科学における放射光の革新的な応用例の創出」とかにした方が有利です.事前に文科省の担当者などとよく話して,文科省がどういったプロジェクトを求めているのか,というリサーチをしておくのも場合によっては有効です.
文科省の審査を通れば一安心……と思って油断していると,概算要求の審査段階で財務省やら与党やらから突っ込まれて消えるかも知れません.そのときはあきらめましょう.そういうもんです.
3. こういった連携プロジェクトは,参加者がそればっかり必死にやっているかというとそういうわけでもありません.ついた予算を配分して,買いたい機器を買って,まあ関連研究でもしておくか,という感じです.……というか参加してる段階でその分野の人なんだから,事実上ある分野への資金の集中投下みたいなもんですが.一番のメリットは,こういう枠組みの人が集まったシンポジウム・研究会等が定期的に行われることです.これにより,ちょっと離れた分野の人の研究を聞き,面白そうなことがあればすぐに共同研究に持ち込めたりしますし,今自分が何とか測定したいことを訴えると測れる人がその場にいたりします.そういう意味では,主戦場はシンポジウム後の懇親会という話も(飲み代は当然予算からは出ませんけどね).ただ油断していると際限なく参加者が広がって,何のための連携なのかわからなくなってくることもあるので注意.当初の目的が薄れ,よくわからない集団になってしまった連携も多々あります.
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
識者に聞きたいのですが (スコア:5, 興味深い)
この団体は正常な団体なのでしょうか?
このWebサイトへのリンク元を見ると
ac.jpやgo.jpのドメインのオフィシャルな所からのリンクがほとんど見受けられません。
サブドメインの組織本部の影響の及ばない内輪からの物ばかりのです。
東大総長室の中に一件だけリンクがありましたので、完全に非公式な組織ではないようですが
公式な組織であると思われる情報は、当人達の主張以外に私は発見出来ませんでした。
またこのWeb書籍の執筆者はIR3Sの構成団体に含まれない組織に所属する人が多数を占めます
極地研、気象研に首都大学東京等です。
またJSTの研究者データベースに登録されていない人も混じっていま
Re: (スコア:3, 参考になる)
>この団体は正常な団体なのでしょうか?
ええまあ一応.
ただし,大学間の連携で作られている組織ですので,大学内の特定の場所に組織があるとかそういうのではないのです.
いろいろぶっちゃけるとまあ,大学間でいろいろ組んでやるとお金が取りやすいというのが一つありましてですね,例えば環境関連で予算取って研究するにしても,ある研究室が単独でやるよりは大学内のいくつかのグループを集めてやる方が,そしてそれよりも多数の大学の多数のグループを集めて凄い集団にした方が大きなお金は取りやすくなります.
#まあ,偉い人とかもメンバーに増やせますし,何より十分な
補足 (スコア:2, 参考になる)
読み直してみていくつか補足.
>大学内の特定の場所に組織があるとかそういうのではないのです.
1. 追記ですが,こういったプロジェクトに合わせて事務局が開設されることはあります.
まあ,秘書を少し雇って専用の部屋で関連の予算やら事務やらをやっててもらう程度ですけれども.
大きなプロジェクトになると小さな建物が分け与えられることもあるかも知れません.
ただまあ,その場合でも大部分の参加研究者は自分らの研究室で普通に研究してます.
2. 予算に関しては,科研費等とは別枠になることがほとんどかと思います.
概算要求に合わせて,「うちの大学はこういう事やりたいから大型予算ちょうだい」というのを出します.
例えば「うちの大学にも放射光設備が欲しいから建設費で30億円」とかの申請を,大学の通常の予算の請求と合わせて(だったっけかなあ)出します.この際学内順位を付けますので,学内(外)のどういった人たちと組んでどう申請するかは重要です.一歩間違えば同じ大学内の異なるプロジェクトでつぶし合いになりますし,ヘタなプロジェクトより下位になると上位のプロジェクトが(文科省あたりに)つまらないと判断された場合下位も自動的落選,なんてことも.
学内選考で上位に付けても,次は文科省の判断が待っています.いくつもの大学からいくつもの申請が上がってきますから,それらの中でいかに自分たちのプロジェクトが面白く,有益かを主張できていなくてはなりません.
この点,流行ものや,政府が重点化すると決めた内容,いくつもの大学で組んでいる大きなプロジェクト,有力な研究者の絡んでいるものは有利になります.
前述の例で行けば,自分のところだけで放射光設備とやるよりは,近隣大学の光科学の人間やら物性・生物の人間やらを取り込んで,「○○地域における大規模光科学研究拠点の設立と物質・生命科学における放射光の革新的な応用例の創出」とかにした方が有利です.
事前に文科省の担当者などとよく話して,文科省がどういったプロジェクトを求めているのか,というリサーチをしておくのも場合によっては有効です.
文科省の審査を通れば一安心……と思って油断していると,概算要求の審査段階で財務省やら与党やらから突っ込まれて消えるかも知れません.そのときはあきらめましょう.そういうもんです.
3. こういった連携プロジェクトは,参加者がそればっかり必死にやっているかというとそういうわけでもありません.ついた予算を配分して,買いたい機器を買って,まあ関連研究でもしておくか,という感じです.……というか参加してる段階でその分野の人なんだから,事実上ある分野への資金の集中投下みたいなもんですが.
一番のメリットは,こういう枠組みの人が集まったシンポジウム・研究会等が定期的に行われることです.これにより,ちょっと離れた分野の人の研究を聞き,面白そうなことがあればすぐに共同研究に持ち込めたりしますし,今自分が何とか測定したいことを訴えると測れる人がその場にいたりします.そういう意味では,主戦場はシンポジウム後の懇親会という話も(飲み代は当然予算からは出ませんけどね).
ただ油断していると際限なく参加者が広がって,何のための連携なのかわからなくなってくることもあるので注意.
当初の目的が薄れ,よくわからない集団になってしまった連携も多々あります.