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OpenOffice.orgのプロモーションやらフィードバックやら手伝っていたことがあって、そのとき考えていた日-欧米の罫線文化の違い
[欧米]・タイプライタ文化・表は、白地の上にデータを並べるのが基本。タイプライタで清書。・だから発想が、表ではなく行-列・スプレッドシートは、当初罫線機能なし・今でも、Excelをプリントアウトすると、デフォルト罫線なし
[日本]・中身ではなく、形から入るのが好き・だから、共通書式には、最初から罫線が入っている・原稿用紙は、1マス1文字の共通書式にすぎない・和文印刷も和文タイプも、1マス1文字に最適化されているhttp://www.w3.org/TR/2009/NOTE-jlreq-20090604/ja/ [w3.org]
・罫線があると安心・罫線がないと、何を書いていいかわからない・プランナーの仕事は、罫線を引くこと
OpenOffice.orgに、いまだにマウスで罫線を描く機能を入れてもらうのは、まだまだ大変。Louts Symphonyは可。(Excelもないけどネ)
今のOpenOfficeにはDrawがあるので、それ以外で図を書く機能を入れる必要はほとんどないとおもわれ。罫線くらいはあってもいいけど、必要性はどんなものかなあ。
・罫線があると安心 ・罫線がないと、何を書いていいかわからない
例えば,書道はどうですか? 罫線などは無いですよね。 巻物なんかも,基本的にはフリーフォーマットで書かれています。 源氏物語などは,どんな形式で書かれていたのかと調べてみたら, 源氏物語“続編”見つかる 「巣守帖」写本の一部か [47news.jp]と言う記事が見つかったのですが,やはり罫線は引かれていませんでした。 実は罫線文化は,歴史が浅いのではないでしょうか。 単に,小学生の時に使った,作文用紙の影響を引きずっているだけかも。
写本を作るにはまず白紙を束ねて製本してから字を書くのですが、写本のサイズに合わせて紙を切り抜いた上に糸を張った罫線枠 [kyoto-np.co.jp]なんて物がありました。
写経は奈良時代から界線の引かれた紙に1行17文字詰めで書きますし、日本最古の石碑である宇治橋断碑 [wikipedia.org]も界線がありますから、日本の罫線の歴史は文字の伝来と同時に始まるものでしょう。
では中国での罫線の興りはいつからかというと、罫線の痕跡は青銅器にも見られますが、基本的には鋳造後削り取っていました。罫線を見せるフォーマットは漢代頃から始まったようです(例えば三体石経 [wikipedia.org]は1マスに3文字)。
なるほどね。でもそれってどちらかというと「方眼紙」というよりは「原稿用紙」の文化ではないかな。
原稿用紙の文化というのは随分古くからあったようだけど、それも #1665488 で言われてるように日本語の(特に縦書きにおける)一文字のサイズが「ほぼ」固定で、原稿用紙の一マスに一文字ずつ書き込んでいっても、さほど無駄にはならなかったからというのがあるんでしょうね。
罫線枠 [kyoto-np.co.jp]なるものがあったくらいですから、歴史は古そうです。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
罫線好き (スコア:4, 興味深い)
OpenOffice.orgのプロモーションやらフィードバックやら手伝っていたことがあって、
そのとき考えていた日-欧米の罫線文化の違い
[欧米]
・タイプライタ文化
・表は、白地の上にデータを並べるのが基本。タイプライタで清書。
・だから発想が、表ではなく行-列
・スプレッドシートは、当初罫線機能なし
・今でも、Excelをプリントアウトすると、デフォルト罫線なし
[日本]
・中身ではなく、形から入るのが好き
・だから、共通書式には、最初から罫線が入っている
・原稿用紙は、1マス1文字の共通書式にすぎない
・和文印刷も和文タイプも、1マス1文字に最適化されている
http://www.w3.org/TR/2009/NOTE-jlreq-20090604/ja/ [w3.org]
・罫線があると安心
・罫線がないと、何を書いていいかわからない
・プランナーの仕事は、罫線を引くこと
OpenOffice.orgに、いまだにマウスで罫線を描く機能を入れてもらうのは、まだまだ大変。
Louts Symphonyは可。
(Excelもないけどネ)
Re:罫線好き (スコア:1)
今のOpenOfficeにはDrawがあるので、それ以外で図を書く機能を入れる必要はほとんどないとおもわれ。
罫線くらいはあってもいいけど、必要性はどんなものかなあ。
Re: (スコア:0)
あれ、過去形ということは、もう関わっていないのですか。OOo の書籍も出されていましたよね?
# 諸事情により AC
Re: (スコア:0)
>・タイプライタ文化
(中略)
>[日本]
>・中身ではなく、形から入るのが好き
この手の比較をする場合、最初から先入観が入っているのは道を踏み外していると思うけどね。
先入観抜きな比較というのをすべきだろう。客観的な評価と個人の感情が混じると
その判断はろくなものにならないが、自虐感があるのか「俺は違う」と優越感を持ちたいのか
知らないが、その手のバイアスは物事の比較をする場合にしてはいけないことだ。
#理由があるから結果がある。その理由を調べないで結果の表面だけ見ていてもなぁ‥と、雑感。
#罫線好きならその好きになった理由というのがあるのだけどね。
#結果からの類推では理由を示しているとは言えない。
Re: (スコア:0)
例えば,書道はどうですか? 罫線などは無いですよね。
巻物なんかも,基本的にはフリーフォーマットで書かれています。
源氏物語などは,どんな形式で書かれていたのかと調べてみたら,
源氏物語“続編”見つかる 「巣守帖」写本の一部か [47news.jp]と言う記事が見つかったのですが,
やはり罫線は引かれていませんでした。
実は罫線文化は,歴史が浅いのではないでしょうか。
単に,小学生の時に使った,作文用紙の影響を引きずっているだけかも。
Re:罫線好き (スコア:4, 参考になる)
写本を作るにはまず白紙を束ねて製本してから字を書くのですが、写本のサイズに合わせて紙を切り抜いた上に糸を張った罫線枠 [kyoto-np.co.jp]なんて物がありました。
写経は奈良時代から界線の引かれた紙に1行17文字詰めで書きますし、日本最古の石碑である宇治橋断碑 [wikipedia.org]も界線がありますから、日本の罫線の歴史は文字の伝来と同時に始まるものでしょう。
では中国での罫線の興りはいつからかというと、罫線の痕跡は青銅器にも見られますが、基本的には鋳造後削り取っていました。罫線を見せるフォーマットは漢代頃から始まったようです(例えば三体石経 [wikipedia.org]は1マスに3文字)。
Re: (スコア:0)
なるほどね。でもそれってどちらかというと「方眼紙」というよりは「原稿用紙」の文化ではないかな。
原稿用紙の文化というのは随分古くからあったようだけど、それも #1665488 で言われてるように
日本語の(特に縦書きにおける)一文字のサイズが「ほぼ」固定で、原稿用紙の一マスに一文字ずつ
書き込んでいっても、さほど無駄にはならなかったからというのがあるんでしょうね。
Re: (スコア:0)
罫線枠 [kyoto-np.co.jp]なるものがあったくらいですから、歴史は古そうです。