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量子コンピュータ何処行った?結局未だに実用化されてないよね。この分子コンピュータも同じで実用化されるのはとっても先。で分子コンピュータが実用できる頃には今の既存のコンピュータ技術も同じくらいの速度になっていたりしてな。
>量子コンピュータ何処行った?
ビット数の少ないもので良ければすでに存在します.
>結局未だに実用化されてないよね。
元々,通常のコンピュータで言えば「論理ゲートってものを実現できたら,いっぱい組み合わせて計算する機械が出来て速いんじゃね?」-> 「歯車組み合わせて論理ゲートが作れた!」とかそういうレベルの研究段階です.未だにも何も,いつ実現できるのか,そもそも実現できるような代物なのか,すら判別できないような段階ですので,この時期に実用化できるなんてことはほとんど想定されていません.
>今の既存のコンピュータ技術も同じくらいの速度になっていたりしてな。
今回の例も絡んでくるので量子コンピュータで話をするならば,もし本当に,「十分な規模の量子コンピュータが出来た」 & 「量子コンピュータの得意な計算」なら,それはないでしょう.計算量の発散度合いが相当違いますから.ただし,第一の条件の「十分な規模」のものが作れるのか(少なくとも,数十年以内に作れるのか)がそもそも不明です.また,「量子コンピュータ=速いコンピュータ」ではありません.現状では,「特定のアルゴリズムに関してのみ非常に速いアクセラレータ」です.決して,任意のプログラムを高速に動かすことの出来る装置ではありません.そもそも,任意のプログラムを量子コンピュータ上で動かせるようなコンパイラ的なものが実現できるかどうかも謎です.アルゴリズムを実際の物理過程に落とし込む汎用のコンパイラが無い(そういったものが作れるのかどうかも不明だったような)状況ですので.現状,感覚としては,ワンオフのアナログコンピュータに近い.しかも作れると判明している回路の種類はとんでもなく少ない.
量子コンピュータは,・低ビット数のものはすでに存在・(現実的に)ビット数を増やせるかどうかは謎(いろいろ研究はあるが遅々とした進歩)・簡単に外部の系とやりとりできるものが作れるかは謎(まあ簡単に出来ないなら出来ないでかまわんかもしれない)・古典的計算機に対して驚異的に効率的に解ける問題とそのためのアルゴリズムがあることがいくつかの例で知られている. そもそも問題を高速に解く量子コンピュータ的アルゴリズムを考えるのが非常に大変で,その上それを物理的に実現する手法を考えるのがまた大変. 感覚的には,量子コンピュータのアルゴリズムを考えるのは,通常のプログラムの仕様のようなものを渡されて, 「じゃあこの仕様を満たす装置を,バネと歯車とかで機械的に作って」 と言われているのに近い.FFTをする機械式計算機を作るとか,そういう感じ.・それ以外の系で速いかどうかは謎(いろいろ議論はあるが,特定問題以外は多分そんなに速くない)・汎用のコンパイラが作れるかは謎(いろいろ研究はあるが,出来るかどうかは未知)
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実用化 (スコア:0)
量子コンピュータ何処行った?
結局未だに実用化されてないよね。
この分子コンピュータも同じで実用化されるのはとっても先。
で分子コンピュータが実用できる頃には今の既存のコンピュータ技術も同じくらいの速度になっていたりしてな。
Re:実用化 (スコア:2, 参考になる)
>量子コンピュータ何処行った?
ビット数の少ないもので良ければすでに存在します.
>結局未だに実用化されてないよね。
元々,通常のコンピュータで言えば「論理ゲートってものを実現できたら,いっぱい組み合わせて計算する機械が出来て速いんじゃね?」-> 「歯車組み合わせて論理ゲートが作れた!」とかそういうレベルの研究段階です.未だにも何も,いつ実現できるのか,そもそも実現できるような代物なのか,すら判別できないような段階ですので,この時期に実用化できるなんてことはほとんど想定されていません.
>今の既存のコンピュータ技術も同じくらいの速度になっていたりしてな。
今回の例も絡んでくるので量子コンピュータで話をするならば,もし本当に,「十分な規模の量子コンピュータが出来た」 & 「量子コンピュータの得意な計算」なら,それはないでしょう.計算量の発散度合いが相当違いますから.
ただし,第一の条件の「十分な規模」のものが作れるのか(少なくとも,数十年以内に作れるのか)がそもそも不明です.また,「量子コンピュータ=速いコンピュータ」ではありません.現状では,「特定のアルゴリズムに関してのみ非常に速いアクセラレータ」です.決して,任意のプログラムを高速に動かすことの出来る装置ではありません.
そもそも,任意のプログラムを量子コンピュータ上で動かせるようなコンパイラ的なものが実現できるかどうかも謎です.アルゴリズムを実際の物理過程に落とし込む汎用のコンパイラが無い(そういったものが作れるのかどうかも不明だったような)状況ですので.現状,感覚としては,ワンオフのアナログコンピュータに近い.しかも作れると判明している回路の種類はとんでもなく少ない.
量子コンピュータは,
・低ビット数のものはすでに存在
・(現実的に)ビット数を増やせるかどうかは謎(いろいろ研究はあるが遅々とした進歩)
・簡単に外部の系とやりとりできるものが作れるかは謎(まあ簡単に出来ないなら出来ないでかまわんかもしれない)
・古典的計算機に対して驚異的に効率的に解ける問題とそのためのアルゴリズムがあることがいくつかの例で知られている.
そもそも問題を高速に解く量子コンピュータ的アルゴリズムを考えるのが非常に大変で,その上それを物理的に実現する手法を考えるのがまた大変.
感覚的には,量子コンピュータのアルゴリズムを考えるのは,通常のプログラムの仕様のようなものを渡されて,
「じゃあこの仕様を満たす装置を,バネと歯車とかで機械的に作って」
と言われているのに近い.FFTをする機械式計算機を作るとか,そういう感じ.
・それ以外の系で速いかどうかは謎(いろいろ議論はあるが,特定問題以外は多分そんなに速くない)
・汎用のコンパイラが作れるかは謎(いろいろ研究はあるが,出来るかどうかは未知)