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技術者の気持ちのわからない上司に腹を据えかねた技術者達がスピンアウトして、技術者のための会社を作ったはずなのに、気がつけば社長は小金を稼いだら財テクばかりして出社しなくなるし、後から入った営業には会社を牛耳られ、毎年くだらない社員規則ばかり増え、請負専門のはずが、いつしか派遣ばかりで同僚の顔もろくに知らず、創業メンバが一人抜け二人抜け、かといって新人も半年経たずに辞め、後に残ったのはショボイ人材派遣会社でしたとさ。
バブリーな頃。仕事は会社と関係なく個人を頼みに発生するような事が多く、またその案件で年に1千万以上の収入があったりすると、それを元手に起業とか考えてしまっても仕方が無いのかなとは思う。起業メンバーは名うての技術屋であり仕事には困らない、会社としても人数に対して抜群の売り上げを計上し、安定してくるようになる。そういう会社は、時期的にバブル崩壊を前後して新人を募集する感じになると思うのだが、ここが最初の分岐点になる。
まず基本全員仕事を抱えているため、満足に教育できない。自分がある程度こなせる人材だと、新人にも同様の能力を求めてしまいがちで、会社の理念も「エキスパート集団」とか謳ってしまう。そのまま進むと大抵の場合、自分たちの給料と稼ぎのバランスが悪くなる頃、下の人間が育っていない状態になる。バブル崩壊直後は、客先が派遣社員を育てるような空気もあったが、今となってはそれも望めない。
さて、ここからが大騒ぎ。自分たちが牽引していた頃は、それでもまだ払うほうに余裕があった。一人分の給料で新人二人は養えたろう。ところが、今となっては一人分の給料では自分しか養えない。派遣で外に出さなければ社員の存在はそのまま赤字直結だが、満足に教育されて無い新人は客先で孤立疲弊し、そのまま会社を去ることになるだろう。稼ぎがよく人も回しやすい請負業務をしたくとも、人を外に出しているため行えない。新人は残らず、働ける中堅のコストは増すばかり、それだっていつまで外へ派遣できるか・・・もう負のスパイラルでジリ貧状態。
「情報共有や標準化」などの部分を「エキスパート集団」とかに逃げてしまうのは、手抜きでしかないのだが、なまじ自分が出来てしまうと勘違いしがち。そして、規模に合わせた経営の方向転換が出来ないとジリ貧になるのは、まぁ当然だろう。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
逆ならいっぱいありそう (スコア:2, 興味深い)
技術者の気持ちのわからない上司に腹を据えかねた技術者達がスピンアウトして、
技術者のための会社を作ったはずなのに、
気がつけば社長は小金を稼いだら財テクばかりして出社しなくなるし、
後から入った営業には会社を牛耳られ、毎年くだらない社員規則ばかり増え、
請負専門のはずが、いつしか派遣ばかりで同僚の顔もろくに知らず、
創業メンバが一人抜け二人抜け、かといって新人も半年経たずに辞め、
後に残ったのはショボイ人材派遣会社でしたとさ。
Re:逆ならいっぱいありそう (スコア:0)
バブリーな頃。
仕事は会社と関係なく個人を頼みに発生するような事が多く、またその案件で年に1千万以上の収入があったりすると、それを元手に起業とか考えてしまっても仕方が無いのかなとは思う。
起業メンバーは名うての技術屋であり仕事には困らない、会社としても人数に対して抜群の売り上げを計上し、安定してくるようになる。
そういう会社は、時期的にバブル崩壊を前後して新人を募集する感じになると思うのだが、ここが最初の分岐点になる。
まず基本全員仕事を抱えているため、満足に教育できない。
自分がある程度こなせる人材だと、新人にも同様の能力を求めてしまいがちで、会社の理念も「エキスパート集団」とか謳ってしまう。
そのまま進むと大抵の場合、自分たちの給料と稼ぎのバランスが悪くなる頃、下の人間が育っていない状態になる。
バブル崩壊直後は、客先が派遣社員を育てるような空気もあったが、今となってはそれも望めない。
さて、ここからが大騒ぎ。
自分たちが牽引していた頃は、それでもまだ払うほうに余裕があった。
一人分の給料で新人二人は養えたろう。
ところが、今となっては一人分の給料では自分しか養えない。
派遣で外に出さなければ社員の存在はそのまま赤字直結だが、満足に教育されて無い新人は客先で孤立疲弊し、そのまま会社を去ることになるだろう。
稼ぎがよく人も回しやすい請負業務をしたくとも、人を外に出しているため行えない。
新人は残らず、働ける中堅のコストは増すばかり、それだっていつまで外へ派遣できるか・・・
もう負のスパイラルでジリ貧状態。
「情報共有や標準化」などの部分を「エキスパート集団」とかに逃げてしまうのは、手抜きでしかないのだが、なまじ自分が出来てしまうと勘違いしがち。
そして、規模に合わせた経営の方向転換が出来ないとジリ貧になるのは、まぁ当然だろう。