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(平文)+(鍵)=(暗号文)という式があったとして、例えば暗号文"42"に対して平文と鍵の組み合わせは21+21とか0+42とか-42+84とか無限にありますよね。平文一つに対し鍵一つ、またはそれ以上があれば鍵が漏れない限り原理的に解読はできないんです。ただ平文と同じ長さの鍵、1MB送りたいなら最低1MBの鍵、1TB送りたければ数TBの鍵なんてどうやって運ぶ/渡すの? という問題があって、それに対する答えがストーリの量子暗号なんです。量子暗号は盗聴されないので、鍵を作る乱数の種とかを量子暗号で送ればいちおう解読できないことになります。
ただ、鎖は一番弱い輪から切れるので、私が盗聴者だったら暗号の受け渡し装置でも携帯端末のストレージでもDRAMでもどっからでも鍵を抜けると知れば狂喜乱舞します。私がシステムの設計者だったら、鍵受け渡し装置と暗号処理装置は一個に固めて秘密の部屋に入れて、誰にも触られないようにします。全然End-to-Endじゃないところが、このシステムのツッコみどころですね。
光ファイバーで量子暗号通信を実現した、だけじゃインパクトが薄いので余りのWM端末に鍵入れてデモをやってみた、ということだと思います。デモ用装置が大きすぎると興味を惹きづらいところはありますから。
「『国民の生活』に関係しない」ものは切られる世知辛い世の中ですから…
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
保証されてないと思う (スコア:0)
量子暗号は確かに盗聴が出来ない。
正確には、盗聴した瞬間に盗聴がばれる仕組みになってる。
これは、観測という行為自体が、観測者と観測対象の相互作用であるという、量子力学の原則に起因する。
つまり、盗聴された瞬間に暗号の内容が変わってしまうから、盗聴が無意味になってしまうわけ。
でも、この発表の方式は、量子暗号で共通鍵暗号の鍵を受け渡すだけ。
つまり、本当に渡したい情報は、従来の暗号方式を使用する。
たぶん、共通鍵暗号で暗号化された通信を傍受&保存して時間をかけて解析すれば、盗聴は可能のはず。
それなら、通信全部を量子暗号で行えば良いかと思うかもしれないが、量子暗号は大容量の情報を送るには適してないらしいです。
解読できないっちゃできない (スコア:3, 参考になる)
(平文)+(鍵)=(暗号文)という式があったとして、例えば暗号文"42"に対して平文と鍵の組み合わせは21+21とか0+42とか-42+84とか無限にありますよね。平文一つに対し鍵一つ、またはそれ以上があれば鍵が漏れない限り原理的に解読はできないんです。ただ平文と同じ長さの鍵、1MB送りたいなら最低1MBの鍵、1TB送りたければ数TBの鍵なんてどうやって運ぶ/渡すの? という問題があって、それに対する答えがストーリの量子暗号なんです。量子暗号は盗聴されないので、鍵を作る乱数の種とかを量子暗号で送ればいちおう解読できないことになります。
ただ、鎖は一番弱い輪から切れるので、私が盗聴者だったら暗号の受け渡し装置でも携帯端末のストレージでもDRAMでもどっからでも鍵を抜けると知れば狂喜乱舞します。私がシステムの設計者だったら、鍵受け渡し装置と暗号処理装置は一個に固めて秘密の部屋に入れて、誰にも触られないようにします。全然End-to-Endじゃないところが、このシステムのツッコみどころですね。
光ファイバーで量子暗号通信を実現した、だけじゃインパクトが薄いので余りのWM端末に鍵入れてデモをやってみた、ということだと思います。デモ用装置が大きすぎると興味を惹きづらいところはありますから。
Re: (スコア:0)
基礎研究は脅かされる存在? (スコア:2)
「『国民の生活』に関係しない」ものは切られる世知辛い世の中ですから…