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> なお、日本の学習指導要領では平成 10 年から筆記体は必須事項から外れているそうだ。それ以前に手書きで草書はおろか行書さえまともに使える日本人なんかほとんどいなくなってしまったような。行書なのに2点之繞を平然と打ったりしてそうです。すくなくとも「JIS2004対応の行書体フォント」なるものはそうなってるし。日本人が書く漢字を中国人に見せると「小学生が書く字みたいだ」と言われるそうです(向こうではカナにひらいて逃げたりできないので必然的に漢字の略記を覚えざるを得ない)。
>それ以前に手書きで草書はおろか行書さえまともに使える日本人なんかほとんどいなくなってしまったような。行書は現在教えていないように思われがちですが、実は中学校の学習指導要領に入っていて、必ず教えることになっています。
私が中学生だった頃もそうでしたが、大抵の学校では高校受験を重視するあまり、他の教科の授業や自習に置き変ることが多かったため、3年間で実際に履習するのは数える程度しかありませんでした。このため教わるはずの行書を教わっていない人が多いのです。
#つい先日図書館で開いていた来年度向け教科書の展示会で、そこで管理をしていた人に同じ話をしましたが、#「俺も行書は習ってないなー」#「そうですよね。ははは……」#というほのぼのトークをしたのは内緒。
>行書なのに2点之繞を平然と打ったりしてそうです。楷書も点は1つですよ。2点目は3画目とつながっているので1点に見えるだけですが。
>だとすると、活字のデザインとしては、「進」が理にかなっていて、「辷」は、一点多い(つながったものも含めると3点になる)ということでしょうか。
随分古いトピックに質問が来ていると思ったら。以前私が見たサイトが見つからなかったので、同様のことを言っているところを引用するのでよく読んでください。
引用元:Mighty's Notebook -- BBS[新館] [ezbbs.net]
しんにょうは隷書では「彳」+「止の略体」ですから3点しんにょうでした。この3点のうち2点目以降をつなげたのが「1点のくねるしんにょう」で、これが楷書のしんにょうです。3点のち3点目以降をつなげたのが「2点のくねらないしんにょう」で、これが明朝体のしんにょうです。常用漢字(当用漢字字体表も含む)のしんにょうは、「1点でくねらないしんにょう」ですから、隷書の3点しんにょうを基準とすれば1画少ないしんにょうです。明朝体では「2点のくねらないしんにょう」にするべきでした。
これを読めば分かると思いますが、明朝体(=所謂康煕字典体)の新字体における之繞の長い部分は、引用文中でいう「1点のくねるしんにょう」をぴーんと伸ばしたものではありません。之繞に関してこのような誤解をしている人って結構多いのね。分かっていないから手書きの際(あるいは明朝体の字形を考える際)に1点だの2点だのでもめている。
そして、分かっていない人達が漢字教育をどうすべきかを議論しているから、長野の高校生によって「漢字テストのふしぎ [jvc-victor.co.jp]」という作品を通じて疑問を投げかけても、その疑問に対して明確な答えを出すことができない。つい先日、「常用漢字表改定に伴う学校教育上の対応に関する専門家会議」の傍聴に行ってきたけれども、それは素人の私が聞いてもひどい内容でした。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
日本での英語教育なんかわざわざ持ち出さなくても (スコア:0, フレームのもと)
> なお、日本の学習指導要領では平成 10 年から筆記体は必須事項から外れているそうだ。
それ以前に手書きで草書はおろか行書さえまともに使える日本人なんかほとんどいなくなってしまったような。行書なのに2点之繞を平然と打ったりしてそうです。すくなくとも「JIS2004対応の行書体フォント」なるものはそうなってるし。
日本人が書く漢字を中国人に見せると「小学生が書く字みたいだ」と言われるそうです(向こうではカナにひらいて逃げたりできないので必然的に漢字の略記を覚えざるを得ない)。
行書はね (スコア:1)
>それ以前に手書きで草書はおろか行書さえまともに使える日本人なんかほとんどいなくなってしまったような。
行書は現在教えていないように思われがちですが、実は中学校の学習指導要領に入っていて、必ず教えることになっています。
私が中学生だった頃もそうでしたが、大抵の学校では高校受験を重視するあまり、他の教科の授業や自習に置き変ることが多かったため、3年間で実際に履習するのは数える程度しかありませんでした。このため教わるはずの行書を教わっていない人が多いのです。
#つい先日図書館で開いていた来年度向け教科書の展示会で、そこで管理をしていた人に同じ話をしましたが、
#「俺も行書は習ってないなー」
#「そうですよね。ははは……」
#というほのぼのトークをしたのは内緒。
>行書なのに2点之繞を平然と打ったりしてそうです。
楷書も点は1つですよ。2点目は3画目とつながっているので1点に見えるだけですが。
Re: (スコア:0)
Re:行書はね (スコア:1)
>だとすると、活字のデザインとしては、「進」が理にかなっていて、「辷」は、一点多い(つながったものも含めると3点になる)ということでしょうか。
随分古いトピックに質問が来ていると思ったら。
以前私が見たサイトが見つからなかったので、同様のことを言っているところを引用するのでよく読んでください。
引用元:Mighty's Notebook -- BBS[新館] [ezbbs.net]
しんにょうは隷書では「彳」+「止の略体」ですから3点しんにょうでした。
この3点のうち2点目以降をつなげたのが「1点のくねるしんにょう」で、これが楷書のしんにょうです。
3点のち3点目以降をつなげたのが「2点のくねらないしんにょう」で、これが明朝体のしんにょうです。
常用漢字(当用漢字字体表も含む)のしんにょうは、「1点でくねらないしんにょう」ですから、隷書の3点しんにょうを基準とすれば1画少ないしんにょうです。明朝体では「2点のくねらないしんにょう」にするべきでした。
これを読めば分かると思いますが、明朝体(=所謂康煕字典体)の新字体における之繞の長い部分は、引用文中でいう「1点のくねるしんにょう」をぴーんと伸ばしたものではありません。之繞に関してこのような誤解をしている人って結構多いのね。分かっていないから手書きの際(あるいは明朝体の字形を考える際)に1点だの2点だのでもめている。
そして、分かっていない人達が漢字教育をどうすべきかを議論しているから、長野の高校生によって「漢字テストのふしぎ [jvc-victor.co.jp]」という作品を通じて疑問を投げかけても、その疑問に対して明確な答えを出すことができない。つい先日、「常用漢字表改定に伴う学校教育上の対応に関する専門家会議」の傍聴に行ってきたけれども、それは素人の私が聞いてもひどい内容でした。